Live At The Marquee, London, August 10th, 1971 (2CD)
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naoko | 鳥取県 | 不明 | 2015年04月05日
音質はこの時期(ラインナップ)のものとしては、非常に良い。音質に歪みが少ない分、少しスカスカした印象があり、Earthboundほどのローファイな圧倒的迫力には欠ける。またこの布陣での初期(Zoom ClubやPlymouth)の演奏のようにできるかぎりスタジオ演奏を再現しようとする姿勢はやや崩れ始めているが、後期(Earthboud期)ほど好き勝手していながらこなれた演奏は聞かれない。強いて言えば「守破離」のうち、「破」の段階か?この時期あたりから”The[A] Sailor’s tale”が単独ではなく、”Formentera Lady”とのメドレー形式で演奏されるようになった。そのためか、”The Sailor’s tale”はかつてのように即興を入れる余地が少なくなり、まだFrippのギター奏法も発展途上といった感じでまだ煮え切らない。このアルバムの目玉は何と言っても30分近くあるDisc2冒頭の”Improv”だと思う。何しろ、冒頭が40周年盤ISALANDSに収録された未発表曲(未完成曲)”A Peacemaking Stint Unrolls”のほぼ再現、いいかえれば、”Lark’s Tongues in Aspic, Part 1”と”Lament”の断片を演奏しているところだろう。しかしそれらのパートが終わると、正直、冗長な印象は否めず、この時期にはまだ演奏されていない”Groon”の即興のレベルには及ばないように思う(もっともWallaceのドラムソロは本人も自覚している通り、やや義務的なものではあるのだが)。だが、このランナップが好きであれば、持っていて決して損はしないだろう。しかも限定とはいえ、これまで一般には入手が難しかったから、今回の販売は非常に有り難い。在庫があるうちに購入することをお勧めする。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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