Elina Duni

CD Dalllendyshe

Dalllendyshe

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    hiro  |  愛知県  |  不明  |  2015年04月21日

    Elina Duniの「Matane Malit(2012年)」に続くECM2枚目のアルバムは「Dallendyshe(ツバメ)」と名付けられました(表題曲は、アルバムの最後に収録されています)。 ECMらしい、英語圏以外の国の言語によるヴォーカル・アルバムであり、ジャズというより民俗音楽の香りが漂います。 Duniは、1981年アルバニア生まれの女性シンガー。10歳からスイスでクラシックやジャズを学んできましたが、近年は、母国アルバニアのトラディショナル・ミュージックを積極的に取り上げています。 ドイツ生まれのイラン人女性シンガー、Cymin Samawatieを中心とするCyminologyに似た雰囲気を持っており、ピアノ・トリオをバックに女性が歌うという基本的構図も同じ。 Duniのヴォーカルを支えるのは、Colin Vallon(ピアノ)、Patrice Moret(ベース)、Norbert Pfammatter(ドラムス)。 全12曲中、冒頭2曲を除き、全てアルバニアやコソボのトラッドをメンバーがアレンジしています。録音は、2014年7月、フランスにて。 演奏面では、スイスのピアニスト、Colin Vallonの流麗かつ叙情的な旋律が印象的。それは、Cyminologyのピアニスト、Benedikt Jahnelと同じ役割を担っていると思います(尚、ちょっとイチロー似のVallonは、ECMから「Rruga(2011年)」「Le Vent(2014年)」というピアノ・トリオ・アルバムをリリース)。 Duniの節回し、その異国情緒あふれるメロディは、日本人の心の琴線に触れるものがあると思います。 ECMからリリースされなければ、積極的には購入しないようなアルバムですが、このような演奏を聴いてこそ、ジャズ以外のジャンルにも視野を広げることが出来るわけで、Manfred Eicherの姿勢は偉いと思います。ECMにしては珍しくパステル・カラーで飾られたジャケットも素晴らしい。 休日の昼下がり、紅茶にブランデーを数滴注いで、ジャケットに掲載された英語訳の歌詞を眺めながら、切々と語りかけるようなDuniの歌声に耳を傾けるのもいいかもしれません。

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