トップ > 音楽CD・DVD > クラシック > カール・ベーム・コレクション2(8CD)

CD カール・ベーム・コレクション2(8CD)

カール・ベーム・コレクション2(8CD)

商品ユーザレビュー

レビューを書いてみませんか?

レビューを書く

検索結果:6件中1件から6件まで表示

  • ★★★★☆ 

    ROYCE  |  神奈川県  |  不明  |  2018年02月23日

    著作隣接権切れの音源をいろいろなレーベルから拾い集めてボックス化してくれるので、使い勝手はすこぶるよろしい。問題は音質だが、アナログ風の耳触りのよい柔らかい音作りを志向していて、昔のLPレコードの音を思い出させる点が好評のようだ。情報量を多少間引きし、ダイナミックレンジもこじんまりとおとなしくまとめているらしいが、このセットのみを聞いている分には聞き疲れせず満足感を味わえる。しかし、正規レーベルから出ている同じ音源のCDと聞き比べると、化けの皮が剥がれるというのか、お化粧ぶりがわかるので、おやおやという気分になってくる。コストパフォーマンスで選ぶならVENIASが断然優れているけれど、音の純度を気にする場合は純正盤を選ぶことになるだろう。両者の音質の差をわずかな違いと考えるか、大きな違いと考えるかは、人それぞれ。著作権が50年から70年に延長されると、このシリーズもうまみが減って発売が難しくなるだろうから、今のうちに・・・

    10人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★☆☆ 

    あまでうす  |  Kagawa  |  不明  |  2017年07月09日

    戦前戦後のベームの旧録音をVENIAS盤の聴きやすいモノラル録音できいてみる。 いま後期のステリオ盤も合わせてきいているので、モザールの「レクイエム」なんかはずいぶん印象が違うのでちょっと驚くが、やはりベームはベームなので武骨に音符を辿るその腰つき、足元は変わらない。もっともVENIAS盤はウイーン響、グラモフォン盤はウイーンフィルなので音色は全然違うけれども。 曲目はモザールは交響曲36番、41番、ベートーヴェンは9番、ミサ・ソレムニス、ブルックナーは4、5、7番など。全体的にはブルが一番つまらなくて、ベトのミサソレが一番感動的な演奏。オケはベルリン・フィルである。こういうのを耳にするとアーノンクール糞喰らえという気分になってくる。

    7人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    フォアグラ  |  愛知県  |  不明  |  2015年03月11日

    第1集は全て持っているのでパスしたが、第2集は比較的珍しい音源があり購入。私の持っていなかったものについて。ブルックナー7番は後年の演奏とはかなり違う。ブルックナー最美の旋律である第2楽章はなんと27分30秒かけて深くたっぷり歌い感動する。ベートーヴェン9番は極めてモダンな演奏で同時期のフルトヴェングラーと大変な違い。ただし、終楽章の独唱陣は古臭く、ヘルマンの歌いだしなどジョークかと思ってしまう。モーツァルトの36番、41番はベームのものではこれが一番好きだ。他は有名なものばかりだが、最もドイツ的な演奏である「ミサ・ソレムニス」(聖ヘドヴィヒ大聖堂合唱団の素晴らしさ!)、「4つの最後の歌」のマイ・ベストであるデラ・カーサの歌唱、ステレオ録音とは音楽の張りがまるで違うブラームスなど改めて感嘆せずにはおけない。音質は良くなったものがない代わりに悪化したものもないのでこれで充分だろう。一時廃れたイメージのあったベームが最盛期の演奏で再評価が進むのは嬉しいことだ。第3集のモーツァルト4大オペラも名演揃いであり、特に「コシ」と「ドン・ジョヴァンニ」はベスト演奏。お奨めしたい。

    12人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    mid-massa  |  三重県  |  不明  |  2015年03月10日

    世の中にはいろんな方がみえるもので、千葉のアリアドネさんなど、小生と同じようなCDを持ってみえるようです。ブル5は小生もZYX盤ですし、またベト9も同じくZYXです。しかし、このBOXには参りましたなあ。ブル4、5、7と入ったうえに、ベト9、モツレク、ミサソレムニス等々、そのうえ、あのブラ2まで入っていて2000円以下とは・・・。いい時代になりましたなあ。ただひとこと言わせてもらえるなら、ブル5、べト9共に音はZYXのCDの方が生々しくて、雑音も多いが、迫力がある。ただブル4はメンブランのベーム10枚組BOXより音は良いと思った。モツレク、ブラ2はもう何も言うことがない。いずれも過去に何人もの方々に絶賛された名盤であって、特にモツレクは後発のVPOとのもの以外には当時、これ以上のものはないと思っていた。40年近く前、当時、貧乏学生だった小生にはベームVPOの黄金に輝くあのモツレクのLPには手が出ませんでした。フォノグラムから出ていた旧盤の900円のこのVSO盤で渇きを癒しておりました。同時代のVSOとのベト9もソリストが一部重なっていましたが900円で出ていましたな。今回のBOXのべト9はそれ以前のザクセンSKとのものですが、やはりVSO盤よりは若々しいベームという感じです。ブラ2についてはあえて何も言いません。とにかくこの値段でこんな素晴らしい名演が聴けるとは・・・良い時代なのか、それともCD時代の終わりを象徴しているのか・・・でも若い方々にぜひ聴いて頂きたいBOXです。まず、聴きましょう!文句なしの満点です。

    6人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    mari夫  |  東京都  |  不明  |  2015年03月03日

    第一集に続いて聞き応えのあるボックス。多少の前後はあるが、こちらの方が古い吹き込みで全部モノーラル。ブルックナーなどは戦前吹き込みだが、意外に音はいい。この手のヒストリカルを聞き慣れている人なら問題はないだろう。ブルックナーは新古典主義的な演奏で、旧世代のクナとかフルトヴェングラーのような指揮者の演奏とは全く一線を画す、明確なアーティキュレーションとタメをつくらない進行。後年のバイロイトでの『トリスタン』や『指輪』を思い起こさせる。五番は他にないので貴重な資料でしょう。感銘の深いのは七番で、芸風にもあっていると思うが、この音質でも堪能出来る。昔々ムジ−クフェラインザールで生を聞いて、一楽章の最後であのきんきらのホールの中を輝かしい金管と弦が絡み合って上昇していった様を半世紀近く立った今もまざまざと思い出すけれども(直後のスタジオ盤は、昔聞いた記憶だと似ても似つかぬひからびた演奏に聞こえた)、ずっと前のこの演奏でもその面影はある。ただ晩年に行くほど遅くなっていったベームなのに、二楽章と三楽章のトリオは何故かもの凄いスローテンポ。けれどもちゃんともたせているところが素晴らしい。   他の曲では、第九が、ノイズを取りすぎて、飽満感に欠けるのが残念だが、あとはいずれも名演揃い。モーツアルトは「ジュピター」より「リンツ」がいいし、「レクイエム」は実に感銘深い。「ミサソレ」も同様で、共にステレオ盤を凌ぐ出来(とくに「レクイエム」)。ブラ2もいいが、一番がステレオであるので、もうちっと待ちたかった。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

  • ★★★★★ 

    千葉のアリアドネ  |  千葉県  |  不明  |  2015年02月01日

    やりますね。ヴェニアスさん。第一集が出たとき、せっかくならあれもと思わざるを得なかった、今も多くの音楽ファンの心を掴んでつかんでやまないブラームスの2番、ミサソレムニス、レクイエムといった名盤中の名盤が全て入り、どれか一つだけでも購入の価値ありなのに、歴史的なブルックナー(1936年録音の4番、5番は初の全曲録音とされる)を加えて、豪華メンバーの最初の第九まで入ってこのお値段。1枚、1枚買い集め、オークションで競り落とし何倍かのコスト、時間をかけて集めてきた私には羨ましい限り。ここまでやるなら、戦前のドレスデンでのR.シュトラウスの録音もなどと考えてしまいますが、それは高望みというものでしょう。ブルックナーですが4番、5番の録音状態はこの時期のものとしてはかなり聴き易く(私は4番はDocuments版、5番はZYX盤を所有) 改訂版全盛の時代に出たばかりのハース版を引っ提げて録音に臨んだ若き(当時42才前後)ベームの清新な音楽づくりがよく解ります。全曲の見通しの良さ、構造の堅固さはこの時点から明確。この時代のロマン主義の演奏とは一線を画し、早めのテンポで颯爽とまとめあげた演奏は魅力的で現代にも通じるものと考えます(一方43年のVPOの7番は第二楽章が極めてゆっくりと聞きます。私が持っている44年SKDもとても遅いのですが)。第二集だけでも、第一集と合わせればなおさら、ベームの足跡と偉大さ、彼の原点そして長いキャリアの中で、何が変わり、何が変わらなかったのかがご理解いただけるセットと思います。是非ご一聴をお勧めします。

    9人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

検索結果:6件中1件から6件まで表示