交響曲第4番、ロバート・ブラウニング序曲、他 ストコフスキー&アメリカ交響楽団
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風信子 | 茨城県 | 不明 | 2018年06月07日
半世紀以上前の録音でありながら 今以て新鮮な驚きと感動に震える そもそもアイヴズの音楽を聴きたい人はいるのだろうか 岩城宏之の指揮で”第4交響曲”をかぶりつきで聴いて以来好きになったわたしも二度と実演を聴いた覚えがない 一体誰が演奏し誰が聴くのだろう 需要がなければ供給はされない 啓蒙する意志がない演奏では聴いてみようという人も増えようはずがない 新しいDISCが出ない訳だ アメリカの歴史や風土そして文化に興味がない人が〈多数決 彼らはそこに! 選挙 リンカーン・偉大な解放者〉とアメリカ民主主義を象徴する題名が並ぶ合唱曲に関心を持つか? ロパート・ブラウニングって誰だよ! 況して種々雑多なモチーフが猫の目のように入れ替わり立ち替わり現れる音楽に目眩はするけれど共感し自己の思いを載せていける人がどれだけいるのか? だがわたしは魅せられ離れられなくなった こう言ったらどうだろう アイヴズはピカソだと! キュービズムの音楽だと 一見デタラメで下手くそに聞こえるかもしれないけれど ピカソが一人の人間の様々な表情や感情を一枚のキャンバスに描いたように アイヴズは自分が見て聴いて感じている社会や人々を同時に音楽の中に存在させた 実際にそこにあるが如く 社会に見られる様々な事象やそこに渦巻く人間の思いや現れる感情の数々を凡て存在させた音楽 素晴らしいではないか あなたも如何1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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