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ねずみ | 山口県 | 不明 | 2021年06月15日
この愛すべき映画には巷のレコード・コレクターに響くエピソードがあります。 若い夫婦が些細なことで喧嘩してしまうのですが、喧嘩の原因が実にシンプルで、妻が聴いた夫のレコードを夫が決めた収納のルール(つまり並べ方)どおりに戻さないことに夫が腹を立て、妻を叱責し、罪深さを知らしめる、というものなのですが、そのやり方が実にユニークなのです。 妻の言い分は、単にアルファベットの並びだけじゃなく、ジャンル別に分類する夫の拘りに「難しい」と言い訳し、夫の「君はシングル盤のB面に興味を示さない」と言われ、つい「B面なんて誰が興味を持つの?」と口走ってしまいます。 この一言に、夫は「俺だ!」と切れ、妻に対してあるゲームをもちかけます。 夫がランダムに取り出した何枚かのシングル盤をトランプのカードのように手に取り、妻に1枚引かせ、選んだレコード(ドーナツ)盤のA面のタイトルを言わせます。その後で「B面のタイトルは何か、と俺に聞け!」と言わせ、妻がそのとおりに質問すると、夫は目を閉じて、見事にB面のタイトル名と製造年などを答えて見せます。その後で、自分がレコードにどれほどの想い入れがあるかを妻に告げ、「君と初めて会った時は…」とダンスホールで流れていた楽曲名を答え、「自分にとって音楽は人生のいろいろなシーンを想い出させる大切なもの」と言い放って、腹を立てたまま家を飛び出していくのです。妻にしてみれば、夫がなぜそこまで怒るのか(夫に怒鳴られなければならないのか)、理解できません。 もちろん、その後でしっかり仲直りできているのですが…。 このシーンで個人的に唯一許されないのは、夫が素手でレコード盤を触っていたこと。カルトなレコード・コレクターなら絶対にやらない行為だと思うのですが、いかがでしょう? この他愛のないシーンだけでも観る価値十分です。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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