トップ > ダイナー

Blu-ray Disc ダイナー

ダイナー

商品ユーザレビュー

  • ★★★★★ 
    (1 件)
  • ★★★★☆ 
    (0 件)
  • ★★★☆☆ 
    (0 件)
  • ★★☆☆☆ 
    (0 件)
  • ★☆☆☆☆ 
    (0 件)

レビューを書いてみませんか?

レビューを書く

検索結果:1件中1件から1件まで表示

  • ★★★★★ 

    ねずみ  |  山口県  |  不明  |  2021年06月15日

     この愛すべき映画には巷のレコード・コレクターに響くエピソードがあります。  若い夫婦が些細なことで喧嘩してしまうのですが、喧嘩の原因が実にシンプルで、妻が聴いた夫のレコードを夫が決めた収納のルール(つまり並べ方)どおりに戻さないことに夫が腹を立て、妻を叱責し、罪深さを知らしめる、というものなのですが、そのやり方が実にユニークなのです。  妻の言い分は、単にアルファベットの並びだけじゃなく、ジャンル別に分類する夫の拘りに「難しい」と言い訳し、夫の「君はシングル盤のB面に興味を示さない」と言われ、つい「B面なんて誰が興味を持つの?」と口走ってしまいます。  この一言に、夫は「俺だ!」と切れ、妻に対してあるゲームをもちかけます。  夫がランダムに取り出した何枚かのシングル盤をトランプのカードのように手に取り、妻に1枚引かせ、選んだレコード(ドーナツ)盤のA面のタイトルを言わせます。その後で「B面のタイトルは何か、と俺に聞け!」と言わせ、妻がそのとおりに質問すると、夫は目を閉じて、見事にB面のタイトル名と製造年などを答えて見せます。その後で、自分がレコードにどれほどの想い入れがあるかを妻に告げ、「君と初めて会った時は…」とダンスホールで流れていた楽曲名を答え、「自分にとって音楽は人生のいろいろなシーンを想い出させる大切なもの」と言い放って、腹を立てたまま家を飛び出していくのです。妻にしてみれば、夫がなぜそこまで怒るのか(夫に怒鳴られなければならないのか)、理解できません。  もちろん、その後でしっかり仲直りできているのですが…。  このシーンで個人的に唯一許されないのは、夫が素手でレコード盤を触っていたこと。カルトなレコード・コレクターなら絶対にやらない行為だと思うのですが、いかがでしょう?  この他愛のないシーンだけでも観る価値十分です。 

    0人の方が、このレビューに「共感」しています。

    このレビューに 共感する

検索結果:1件中1件から1件まで表示