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シュトラウス、リヒャルト(1864-1949)

DVD 『ばらの騎士』全曲 クプファー演出、ヴェルザー=メスト&ウィーン・フィル、ストヤノヴァ、グロイスベック、コッホ、エルトマン、他(2014 ステレオ)(日本語字幕付)

『ばらの騎士』全曲 クプファー演出、ヴェルザー=メスト&ウィーン・フィル、ストヤノヴァ、グロイスベック、コッホ、エルトマン、他(2014 ステレオ)(日本語字幕付)

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    gakusei  |  北海道  |  不明  |  2021年07月08日

    ヴェルザー=メストの指揮する音楽はかなり美しかった。ただ、C.クライバー指揮、シェンク演出のミュンヘンでの映像に比べると全体的に印象が薄い。音楽面と演出面でも超名演というのには何かが足りないというのが現実。

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    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2015年05月31日

    なぜかまだレビューがないが、NHK-BSでは既に昨秋に放送された2014年夏のザルツブルクの目玉公演。『ばらの騎士』21世紀の新スタンダードと呼ぶにふさわしい見事な出来だ。まずは老匠クプファーの演出。かつてのような挑発的な舞台ではもはやないし、20世紀初頭への時代変更も今や定番だが、ヴェテランらしく劇的なシチュエーションの作り方がうまいし、小道具の配置も実に面白い。たとえば第1幕の背景にさりげなく置かれた二輪の白いカラーの花。フロイト的な読み方を知っていれば、性的な含意は明白だろう。解説してしまうと身も蓋もないが、花はもちろん女性の象徴。それが二輪あるのは、ここで恋人を演じるのが実は女性同士、「百合」関係だということだ。黒人のお小姓モハメッドがカーセン演出同様、若い青年で、朝食を運んできた彼が懐から大事そうに取り出したばらの花に口づけして、そこに添えるのも印象的。彼は一番最後のシーンで拾ったゾフィーのハンカチにも接吻する。第2幕ではオックス男爵がゾフィーをつかまえて、例のワルツを歌い始める場面。オクタヴィアンとファニナルの引きつった表情に、思わず吹き出しそうになる。プロジェクション・マッピングで背景に投影される主としてモノクロの風景も美しく、第1幕幕切れの冬枯れの並木道、第3幕三重唱の場面の朝霧のたちこめる野外(ジャケ写真)など秀逸だ。 歌手陣もすこぶる強力。少し老けたとはいえ、相変わらず最高のオクタヴィアンであるコッホ、可憐だがいかにも芯の強そうなエルトマンももちろん良いが、傑出しているのは元帥夫人とオックス男爵。ストヤノヴァがこんなに見事な元帥夫人を演じるとは思ってもみなかった。ドイツ語のディクションは完璧でないかもしれないが、誰かさんのようにシュヴァルツコップをコピーしようとするのではなく、積極的に新しいマルシャリン像を作ろうとしていることに好感が持てる。実際、この元帥夫人はデカダンで「壊れやすい」女性ではなく、もっと生活力のありそうな、逞しい女性だ。グロイスベックのオックス男爵も豪放さはやや影をひそめたが、貴族らしいノーブルで若々しい役作り。今回はトラディショナル・カットを排した完全全曲演奏だが、復活したのは主としてオックスに関わる場面なので、彼が魅力的なのはありがたい。チューリヒでの録画も素晴らしかったヴェルザー=メストは、あえてティーレマンのようにタメを作らず古典的な格調を重んじた、しかし同時にデリカシーも大いにある指揮。ウィーン国立歌劇場が「黄金時代」を築けそうな指揮者を追い出してしまうのは毎度のパターンだが、またしても逃した魚の大きさを思い知らされる結果になった。

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