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バッハ(1685-1750)

SACD クリスマス・オラトリオ S.クイケン&ラ・プティット・バンド(2SACD)

クリスマス・オラトリオ S.クイケン&ラ・プティット・バンド(2SACD)

商品ユーザレビュー

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    mimi  |  兵庫県  |  不明  |  2015年01月31日

    S.Kuijken/La Petite Bandeは、ヨハネ受難曲とこのクリスマス・オラトリオは、OVPP以前の時代に録音がありますので、再録音ですね。旧録音も、決して誇張のない、それでいて活力に溢れた演奏で、同時期に出た鈴木雅明/BCJ盤と比較しても(こちらもBCJの隠れた名盤と思いますが)好印象を持った記憶があります。ただ、その旧盤と今回の新盤の差は計り知れません。そもそも、Bach大曲中で、クリスマス・オラトリオ程、決定的な名演というのが少ない曲は珍しいかも知れません。J.S.Bachで最も、純な喜びに溢れた作品であり、どんな演奏であっても何がしかの魅力がないことが無い反面、これが一番という突出した演奏が生れ難い(生れる必要がない?)ためでしょうか。これまでの演奏で自分の記憶する限り、印象に一番強いのはやはりKarl Richter(新盤)の、強烈な信仰告白を前面に押し出した名演で、ヴンダーリヒの名唱と相まって、まるで宗教儀式に立ち会うような感動を覚えました。ただRichterは疑いなく名演ではありますが、あれが最高のクリスマス・オラトリオかと言われれば、そのあまりに強烈で在る意味恣意的な演奏に疑問も感じる瞬間もあります。S.Kuijkenの新盤の演奏は、まさにそのRichter盤の正反対の性格と言えるかも知れません。OVPPであることももちろん影響している訳ですが、それ以前にあまりにも簡素でどこにも何の思い入れも誇張も無い。ちょっと聴いただけでは下手をすると何の印象も残らない、「ああ、クリスマス・オラトリオだな」という位の印象ですが、一方でこれだけ虚飾から自由な、聴いていて自然な演奏はありません。その意味では一つ前のヨハネの新盤の延長線上にあり、Richterの演奏が良くも悪くも一瞬たりともRichterの存在を意識せずには聴けないのと対称的に、Kuijken新盤は正直聴いている間にKuijkenの存在を完全に忘れて、ただJ.S.Bachの曲を聴いている以外のことは頭にのぼりません。それでいて、演奏のどこかに不満を感じるかというとそれはなく、実際OVPPであることすら聴いている間忘れている位でした。このことは裏返せば、S.Kuijken/La Petite Bandeが、決して表に現れない部分でどれだけの分析と研究によって限りなく精度の高い演奏を実現させたかの証明であるわけでしょう。このほとんど演奏者の存在を感じさせない、透明な演奏は(好悪が分れることもあるかも知れませんが)、少なくともJ.S.Bachの作品で最も悦びに溢れたこの作品の魅力を、どんな仲介も介さずに純粋に、ダイレクトに味わうことが出来るこの演奏は、そのあまりに何気ない見かけと対称的に、クリスマス・オラトリオの演奏史上でも実は稀有なものであるかも知れません。古楽ファン、Bachファンはもちろん、クリスマス・オラトリオという作品に初めて接してみたい方にもぜひお薦めしたい好演盤と思います。

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  • ★★★★☆ 

    コバピー  |  新潟県  |  不明  |  2014年12月25日

    クイケンはこの録音にてバッハの四大宗教作品全てのOVPPでの録音を完成させました。 クイケンはカンタータ集の録音も遂行しておりますが、私としてはカンタータの演奏の方がのびのびとしていて良いように思えました。 とは言え、クイケン特有の温かみのある柔らかな演奏は健在で、大合唱を使った演奏が苦手な方には特にお薦め出来ます。 ただ、今回のトランペットは些かぎこちなく、終曲では合唱の四声が何だかしりすぼみな感じで…少しばかり残念な気もしました。 未だクリスマス・オラトリオのOVPPはこのクイケン盤しかありませんので、聴き比べが出来ません。これから先が楽しみとも言えましょう。 今は懐かしいクイケンの無伴奏…あの温かみのある音は、きっとこれからも続くと期待しています。

    5人の方が、このレビューに「共感」しています。

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  • ★★★★★ 

    桐嶋屋勝造  |  愛知県  |  不明  |  2014年12月11日

    クイケンのOVPP演奏でバッハの2つの受難曲とロ短調ミサを聴いてきて、演奏の精緻さとそれをSACDフォーマットで上手く表現できていると気に入っています。BCJのSACDもそうですが合唱曲にはSACDが向いているように感じます。

    3人の方が、このレビューに「共感」しています。

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