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ショパン (1810-1849)

CD ワルツ集、マズルカ集 ルイサダ(2013)

ワルツ集、マズルカ集 ルイサダ(2013)

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    うーつん  |  東京都  |  不明  |  2014年06月29日

     ルイサダらしい、実に品のいいワルツ集に仕上がっている。  運指のスピード披露みたいな曲芸のような演奏は一つもない。そういった鮮やかなワルツをお好みの方には物足りないかもしれない。けれどワルツの中で「ゆらぎ」や「詩情」を愉しみたい方にはお薦めしたい。軽快なワルツというよりはダンディ(?)なワルツと思う。     前録音と比べると表現力は前作の方が意欲的に思えるが、想像力は当盤の方が豊かと思う。間の取り方やルバートは独特で、美しく、そして儚い。    曲順が番号順でないのは演奏者の考える「ドラマ」があるのだろう。基本はそれを愉しみつつ、時々自分の考えるドラマによって曲順を変えてみても演奏者はかえって頷いてくれそうな気がする。    マズルカは2008年録音の続編的な感じだが、マズルカ集の落ち穂拾い・続編というより、ワルツと趣が異なる舞曲を入れることでアルバムとしての完成度を高めるための選曲に感じた。

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    EIHIKO  |  埼玉県  |  不明  |  2014年06月09日

    熟成したルイサダのワルツの味わいは、先般のマズルカ2度目の録音から推測ができるものでした。ユニークなテンポルバートはルイサダだけから聴けるもの。その独特の深いコクと香りと味わいが、平面に流れる小川のようなワルツを、こころの内面に波打つ色と陰影の深い揺れに変えます。最初の録音と較べると、明らかに年輪の熟成を感じさせます。かつての微細なリズムのキレは、コクの深い揺れになっています。一聴すると技巧が稚拙になったようにも聴こえるかもしれません。そういうスレスレの表現は、さすがにルイサダの妙技なのだと思います。昔懐かしい白黒映画を見たようなノスタルジーに満ちていました。それは、後半に収録されているマズルカになると一段と効果的で聴かせます。技巧を全く感じさせないところがすごいです。やはり同じ三拍子でも、マズルカの妙演はルイサダの独壇場です。この渋い歌いまわしは聞き物です。しかも、録音がめちゃくちゃ良いです。ヤマハだそうですが、ピアノのなかのピアノ、最上級のピアノの音色が実にしっかりと刻まれています。ルイサダの弾くデリケートな鍵盤が目の前に揺れて見えるほど鮮明です。なんだかホールの別なグランドのペダルを開放して、共鳴させた音も拾っているとのことです。さすがにSACDの威力、倍音と、音の背後の静けさが際立っています。こういう人間の諸肌を感じさせる演奏は、滅多に聴けるものではありません。希少性の高いまさに文化財そのものです。

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