『ルル』3幕版全曲 ワルリコウスキ演出、P.ダニエル&モネ劇場、ハンニガン、ヘンシェル、他(2012 ステレオ)(2DVD)
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テリーヌ | Hyogo | 不明 | 2018年04月04日
このDVDそのものではありませんが、バーバラ・ハンニガンといえば、2014年ルツェルン音楽祭においてルル組曲を歌い、演じ、指揮する、という珍しい映像が印象的です。(ピアノの弾き振りであれば珍しくないのですが)。オペラであれ組曲であれ、ルルといえばハンニガンに連想が及びます。なお、ハンニガン以外ではクリスティアーネ・シェーファーも印象的です。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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村井 翔 | 愛知県 | 不明 | 2015年02月27日
バーバラ・ハンニガンの題名役は確かに一見に値する。コヴェントガーデンの『リトゥン・オン・スキン』でもセックス・シーンを含むなかなか大変な役を体当たりで演じていたが、こちらでは全裸にこそならないものの、最初から「あられもない」姿で登場。演技も非常にうまいし、歌の方も難しい「ルルの歌」など技術的にもきわめて高度。本格的に踊るシーンこそないものの、トウシューズで爪先立ちできるバレエの素養もこの役には有利だ。他には見事なハマリ役と言えるヘンシェルのシェーン博士、軽めの声だがとても丁寧に歌われているワークマンのアルヴァ、魅力的なペトリンスキーのゲシュヴィッツ(最近、どの上演でもこの役は魅力的に演じられている)と歌手陣は揃っている。問題は演出。舞台中央の透明な檻のような空間を一貫して副舞台として使うほか(ルルはこの中で切り裂きジャックに刺されるので、観客から丸見えだ)、舞台後方でも常に何らかの演技が展開。上部のモニターにも常に映像が映っているので、舞台前面の本来の演技空間と合わせて三元、あるいは四元同時進行でストーリーが展開してゆく。情報量が多いこと自体は悪いことではないが、シェーン博士射殺というような重要なアクションすらも、あちこちで同時進行する演技の重なりの中に埋もれてしまうのは、やはりまずかろう。さらに言えば、ルルがサロメやマリエッタ(『死せる都』)同様、「踊る女」であるというのは確かに物語の重要なファクターであるし、そもそもバレエは非常にエロティックな芸術ではあるが、この演出ではバレエがらみのネタが多すぎないか。指揮者はイングリッシュ・ナショナル・オペラで英語版全曲を録音していた人のはずだが、あまりに猥雑な舞台に押されて、ほとんど印象に残らない。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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