「サラブレッドのいななき」 フィリップス(指揮)マシュー・フィリップ・サーカス・バンド
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レインボー | 不明 | 不明 | 2016年12月14日
19世紀後半から20世紀半ばまで、アメリカの娯楽の一つであった、サーカス。 勿論、今でも人気ではありますが、娯楽の少ない当時の人気は相当な物だったでしょう。 そんなサーカスには音楽がつきもので、アメリカにはサーカス・マーチなる独特の行進曲がありますが、このCDはそれら行進曲と、ギャロップを集めたという珍しい内容です。 このCDで登場する作曲家は結構メジャーで、キング、ハファー、スーザ、ジュエル、リチャーズ、アレクサンダー、チェンバース等、アメリカ行進曲の作曲家ではわりと有名所が多いのが特徴的です。 もちろん、タイラーのようなあまり知られてない作曲家もいるのですが… これらの作曲家はサーカス・バンドの経験者が多いというのも特徴です(当然でしょうか) 一方で作品は殆ど知られてない曲ばかりです。 『トランペットの栄光』で知られるブロッケンシャウアの『騎兵と兵士』タイラー『コンテスト・ウィナー』等の隠れた作品もあります。 全体的にBGMとしての機会音楽として書かれた為か、曲調は似たような物が多いです。 例えばギャロップだと常にめまぐるしく曲調が変わりますが、パッと聴き誰がどの曲かは判断出来ません。 行進曲になると比較的作曲家の個性が出てくるように感じます。 演奏はマシュー・フィリップス指揮、ヒズ・サーカス・バンド。 名前から分かるようにこのCDのための録音用団体のようで、20名程の小編成ですが、テンプル大学吹奏楽団&管弦楽団やフィラデルフィア管弦楽団、ピッツバーグ交響楽団等のメンバーで編成されているらしく、実力は高く、当時のサーカス・バンドが蘇ってくるかのような愉しい演奏です。 スタジオ録音であり、1995年録音と比較的新しい録音なので、音質も不満なく聴けると思います。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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