浅田次郎

本 一刀斎夢録 上 文春文庫

一刀斎夢録 上 文春文庫

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    イック  |  大阪府  |  不明  |  2021年04月11日

    新選組の隊士の多くは若くして亡くなっています。ですが江戸時代末期、明治、大正と激動の時代を生き抜いた人物がいます。それがこの話のメインとなる新選組三番隊長斎藤一です。そんな彼がお酒を飲んで、衛師団中尉に当時の事を話すといったスタイルで物語は進んでいきます。だから斎藤一の目を通した、沖田総司、土方歳三、近藤勇が昔話の中で出てくるんです。人物描写が生き生きとしていて、引き込まれて夢中で読みました。あと江戸幕府と武士の時代の終わりや新選組の終焉、さらには剣の奥義などなど話題は尽きません。浅田次郎さんはいくつも新選組をテーマにした本を出版していて、壬生義士伝がやはり有名ですが私はこの作品が一番好きです。ちなみに語り部である斎藤一は人間が嫌いな偏屈な男として描かれていたりします。実は彼は天寿全うして、長く生存した人物なのに斎藤一をメインにした話は少なかったりします。剣が強く、無口でどこかミステリアスなイメージがあったのですが、この話を読むと妙に人間臭くてしっくりくる。

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