ショパン:24の前奏曲、スクリャービン:24の前奏曲 ケーレル
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ジョン | 東京都 | 不明 | 2013年04月25日
「ショパン・ディスコロジー−レシェティッキーからキーシンまでの演奏の軌跡」(故)佐藤 泰一著に「このプレリュードの演奏は相当なできで、筆者は数多のレコードの中で5指に入るものと確信している。非常にしっかりしたテクニックと何か憑かれたような意気込みがぴったり合っているのだ。演奏のよさの具体例を挙げよう。まず、始めの曲の緊迫感に満ちたアジタートで、ケレルがただものではないと感じてしまう。そしてぐっと抑えた感じの2番も魅力たっぷりである。第3番はこんなに速く息もつかせず弾いたピアニストはいただろうか・・・といった具合である。5年ぶりに聴き直してみても以前の確信はいささかも揺らぐところがない。6番の雨だれもどき思わず引き込まれる迫力があるし、8番に見られる厚みも納得がいくものだ。こんなにトランキロで安らぎに横溢した演奏を他に聴いた記憶があるかという思いが9−11番に及ぶ。13番はスクリャーピンの24のプレリュードをもレコーディングしている、珍しいピアニストである。ケレルの特徴の他の一つは14、16、18、20番のようなどちらかというと面妖な曲をあっさり、こざっぱり片づけることだ。速めに始まる17番はしだいに独り言の呟きに変わっていく。20番のマズルカはクレムリンの鐘のように響かせるが、消え入るように終わる。ケレルはラフマニノフも得意なのだった事を思い出す。21番の憧れをせい一杯歌いあげた後、羽を休めて終曲に向かうが、きれのよさは最後まで全く変わることがない。」と絶賛しています。その後、The Moscow Risaital of September 28,1998(Telos MusicRecords TLS074)で第2回目のプレリュードを録音しています。学生時に物理学と数学を専攻しています。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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