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ワーグナー(1813-1883)

CD 『ニーベルングの指環』全曲 ベーム&バイロイト、ニルソン、ヴィントガッセン、アダム、他(1966−67 ステレオ)(12CD)

『ニーベルングの指環』全曲 ベーム&バイロイト、ニルソン、ヴィントガッセン、アダム、他(1966−67 ステレオ)(12CD)

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  • ★★★★★ 

    yuriko  |  東京都  |  不明  |  2022年06月11日

    そもそもベームが好きだからという理由で、何も知らずに若い頃に最初に「指輪」を聴いたCDです。その後、調べるといろいろ好みがわかれるみたいですが、日本の古い音楽批評家の変に陶酔的で神秘めかしたワーグナー理解は好きではないので、このモダンでスピード感のある演奏が私には好みに合います。(ただの好みの問題です。かねてより、「音楽批評家」さんたちには、自分が演奏も歌唱も出来ないのに、よくえらそうなことが言えるな〜と感心しています。) 歌手は当時の最高の歌手がそろっていますね。これまた異論の多いテオ・アダムですが、私はこの歌手が大好きです。(一般に評価の高ホッターさんは、私にはもわ〜っとして聞こえます。神秘的なワーグナーが好きな方にはぴったりの歌手だと思う。)アダムより「美しい声」の歌手はたくさんいると思います。しかし、彼の非常にノーブルで、明晰な、パキッとした発声なのに、ちょっと破れたような声がたまらない。(知り合いのプロのオペラ歌手さんが、酒の席でものまねをしてくれて、アダムの歌い方をしていたら、普通の歌手はすぐに声をだめにするよと言っていたので、プロの歌い手から見てもいろいろ独特なのでしょうね。)この録音の当時はまだ若くて、表現の方は後にもっとよくなったのになとも思いますが、でもやはり素晴らしい歌唱です。P.シュライヤー曰く、根っからの舞台人の彼なので、やはりライブの方がいい演奏が多いように思います。さらに、アダムはものすごく舞台映えする容姿の持ち主なので、映像がまだ無かったことが惜しいですね。バイロイトの大阪公演のライブ映像を録画で見たことがありますが、「ワルキューレ」のラスト、ブリュンヒルデをハグするシーンは感動しました。最近CDが出ましたが、DVDも出ないかな〜 と、他の人があまり書いていないので、長々とテオ・アダムについて書きましたが、ほかの歌手ももちろん素晴らしいです。オペラというジャンルが、かつてはどれほど高いステイタスを芸術家たちにもたらすものだったかがよくわかります。

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  • ★★★★★ 

    nick fald II  |  静岡県  |  不明  |  2021年04月12日

    昔からこの作品にはショルティかベームかと言われてきましたが。歌手もよく似ているがショルティはスタジオ録音でベームはバイロイトのライブということで幾分ベーム盤に利があります。ベーム盤は隅々の歌手にいたるまで完璧、これはヴィーラント・ワーグナーとの共同制作というまさにこれ以上の演奏はできないというまさに完璧ですし、ライブのため幾分テンポも速いので余計に緊迫感がでています。ショルティ盤はスタジオ録音でその分テンポもゆったりとしているので緊迫感には少し欠けますがこれはしょうがないです。もう1つ、カイルベルト盤も素晴らしくこちらもバイロイト、よくを言えばもう少し後から録音して欲しかった。ベーム盤はワルキューレの「ヴォータンの告別と魔の炎の音楽」と「黄昏」は最高です。

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  • ★★★★★ 

    mari夫  |  東京都  |  不明  |  2016年10月19日

    久しぶりにベームの『指輪』を聞いた。デッカ盤レリースは、はじめて聞いたと思う。音は記憶にあるのとそんなには変わらないが、少し輪郭がクリアになったような気がする。いずれにせよ、半世紀前とはいえ十分な音である。ベームはカラヤンと対照的に、モーツアルト以降のドイツ音楽の正道を行く指揮者、と言われているが、実は二人ともノイエ・ザッハリッヒカイトの洗礼を浴びたモダンな指揮者だと思う。一世代前のフルトヴェングラーやクナッパーツブッシュと違い、音の輪郭があくまで明確で、内に凝集していき、余白に語らせるようなやり方ではない。前二者の神秘的な法悦とは無縁である。むしろ、味わいは違うが、トスカニーニにすら近い。余白に語らせるようなところは毫もなく、すべてが直接的に響いてくる(大味と言う評がネットにあって、ハァ?とか思ったが)。カラヤンのワグナーもまた室内楽的という形容をされるが、あれは色彩も含めた精妙な音の細工がそういう感じを与えるが、ベームのは、無限に広がっていくような場の作り方ではなく、設定された枠の中でのテンションの高さがそういう形容を呼ぶのではないか?本当の意味での劇場人なのだ。『指輪』は『ワルキューレ』二幕のブリュンヒルデを聞き手とした父神ヴォータンのモノローグとか『ジークフリ―ト』のミーメとヴォータン、あるいはアルベリッヒとヴォータン、『神々』のブリュンヒルデとワルトラウテ姉妹あるいはアルベリッヒとハーゲン父子のやり取りとか、複雑な筋を披瀝する語りっぽい場面が結構ある。そういうところは、誤解を恐れず言えば、室内歌劇的というか近代的な対話劇だ。ベームの明快な指揮ではそういうところが緊迫感に溢れ、少しもダレない。それでいて各楽劇の幕切れなど、腹に応えるような迫力にも少しも欠けていない。『ワルキューレ』はとりわけテンションが沸点にまで達している。見事なものだ。歌手たちはあの時代の最高峰を揃えているが、とりわけアダムをヴォータンに据えたのが大きいと思う。ホッターの茫洋とした声よりもくっきりとしたアダムの声の方がベームの音づくりには合っている。この当時のニルソンは個人的にはどうしても好きになれない(『ジークフリ―ト』はショルティ盤の方が声の柔軟性がまだ残されている)が、『ワルキューレ』三幕のヴォータンへの訴えかけなどそれなりに感動を誘うし、『神々』も一幕の幕切れは声も絶好調だ。でも彼女の無駄に輝かしい(?)「鉄の女」ぶりは、二幕ではどうもあまり同情=共感を惹かないし、「自己犠牲」も夫を取り戻して勝ち誇った雄(雌?)叫びに聞こえてしまう(ファンの方ご容赦)。ヴィントガッセンのジークフリートも、ショルティ盤の頃より多少声が老けた感じはあるが、『神々』での麻薬を飲まされたジークフリートの翳りには相応しいとはいえなくもない。キングとリザネックのウェウルズンク兄妹も、ナイドリンガーとヴオールファルトのニーベンルンク族兄弟も最高クラス。リザネックは決して美声ではないし、カラヤン盤のヤノヴィッツやショルティ盤のクレスパンの透明な美声に比べると野太いくらいだが、野生の狼族(ウェルズンク)としてはむしろ相応しい。ナイドリンガーはショルティ盤でも有名だが、ヴォールファルトのミーメも、誇張に走らずとてもいい。地味だがフリッカのブルムマイスターも同様。『神々』ではワルトラウテにソプラノ・ロールを降りてからのメードル(元々メゾ)が出ていて、仲良しのニルソンと共演。二人のコントラストも十分でとても好ましい。長文ごめんなさい。

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  • ★★★★★ 

    silver  |  岐阜県  |  不明  |  2016年07月31日

    最高の演奏だ・・・もうこれ以上何も言うまい。カール・ベームは、誇り高いゲルマンの騎士である。

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  • ★★★★☆ 

    ym  |  東京都  |  不明  |  2014年10月28日

    ワルキューレが一番すぐれており、ライブでノッた時のベームが味わえる。ワルキューレの二人の恋人が破滅にむかって一直線に向かう感じが実によい。ただそのほかの楽劇ではワルキューレの水準には達していないと思う。同時代だとショルティやカラヤンと比べて軽いので重厚でうねるワーグナーが好きな人にはあまり魅力的ではない。ベームは元々大ざっぱな所があるので細部の完成度も完璧主義者の2人にはどうしても劣ってしまう。

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  • ★★★★★ 

    ホーフマンスタール  |  UNITED KINGDOM  |  不明  |  2012年07月06日

    Amazon.com, Amazon.co.ukなど、英米のオンライン・フォーラム、re:operaなどの評論サイト、カスタマーレビューなどを100本ほど通読してみた。その傾向を紹介。あくまで参考ということで。 1) 全体:「ショルティかベームか」という問いかけを多く見た。ベーム盤とショルティ盤の二強をカラヤン盤、そして最近出たカイルベルト盤が追うというのが一般的な見方。レヴァイン盤、ハイティンク盤、ヤノフスキ盤、クラウス盤は参考盤としてあがる程度。二強では、ベーム盤の劇性、白熱度、価格をとるか、ショルティ盤の完成度、オケの機能美を取るかで好みが別れる。カラヤン盤はすこぶる美しいがドラマの流れが犠牲になっており、緊張感にかけるところもある。歌手陣も二強に比べて弱い。(全体的に、異端の演奏、という声が多い)。カイルベルト盤は歌手陣は最高に素晴しいが、指揮がカペルマイスター的。 2) ヴォータン:ショルティ盤のホッターは衰えが著しく、聴きづらいという声が多い。一方で、「ライン」にのみ登場したジョージ・ロンドンへの評価は高い。ベーム盤のアダムは衰えたホッターよりは高く評価されているが、「乾いた」バスバリトンの声は好みがわかれている。一定して評価が高いのが、カイルベルト盤、クラウス盤のホッター。カラヤン盤のスチュワートも一部で好意的な声。 3) ブリュンヒルデ:ニルソンが最高のブリュンヒルデという声で一致。中でも、ベーム盤のニルソンは、冷めた印象を与えるショルティ盤の歌唱を上回る内容という声が多かった。 4) ジークムント&ジークリンデ:ベーム盤が最高で、この盤のキングの歌唱はメルヒオールさえ超えるという声もあり。リザネクは不安定な音程を指摘する声もあれど、ドラマティックな表現への評価は高く、第一幕での叫び声は伝説的とされる。ショルティ盤のキングは良いものの、ベーム盤ほど劇的ではない。クレスパンは女性的で美しく、評価は高い。カラヤン盤のヤノヴィッツ、ヴィッカーズは美しいが異端。 5) ジークフリート:ショルティ盤のヴィントガッセンは全盛期を過ぎているものの、理想に近い歌唱。カイルベルト盤のヴィントガッセンは声の若さでこれを上回る。ベーム盤のヴィントガッセンはオペラの後半で疲れを見せてしまっている。 6) ハーゲン:ハーゲンはショルティ盤のフリックの暗い力強い声が最高。ベーム盤のグラインドルは声に衰えがある。 7) アルベリヒ:ベーム盤、ショルティ盤のナイトリンガーが最高の歌唱。 8) フリッカ:ショルティ盤のルードヴィヒは素晴しく、フラグスタートはやや単調。ベーム盤のブルマイスターは地味だがツボを抑えた好唱。 9) 録音:やはりカルショウ録音のショルティ盤が素晴しいが、歌手の声、音像が小さい所に難があるとの声。ベーム盤の録音は鮮明で歌手の音像が大きいのが良いが、マイクがブラスに近過ぎる。 10) ミーメ:シュトルツエはやり過ぎで鼻につくという声。評価が高かったのがベーム盤のヴォールファールト。 11) オーケストラ:ショルティ盤のウィーンフィルは最高に素晴しいという評価で一致。ベーム盤のバイロイトOは特にトランペットセクションに問題がある。カイルベルト盤もしかり。オケの機能性だけを聴くならカラヤン盤、ハイティンク盤が良いとの声も。 ショルティ盤は「神々」の評価が高く、ホッターに問題を抱える「ワルキューレ」の評価が低い。「ワルキューレ」ならベーム盤、との声が多かった。 私自身の意見もこれに近い。特に、「ワルキューレ」の「死の告知」の場面の劇的表現はベーム盤を超えるものはないし、「神々」の二幕フィナーレの三重唱はショルティ盤の凄さを超えるものはないと思う。いずれにせよ、ショルティ盤と並んで必携の盤。安いし。

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  • ★★★★★ 

    稲荷屋茶助  |  東京都  |  不明  |  2011年07月22日

    40年ほど前だったと思うが、Phillipsがベームの指輪LPセット発売前のデモテープによる全曲連続演奏会をやった。ヤマハホールの舞台に38-2トラのTEAC製デッキとJBLオリンパスを据え付けてPhillipsの係員が付きっきりでテープを付け替えてやった徹夜の演奏会だったが、私は前夜も徹夜で神宮球場で並んで2日続きの徹夜だったにもかかわらず、睡魔にも襲われずに全曲聴き通してしまった。 指輪といえば長大で時間の流れが遅くときに冗長にさえ感ずる恐れのある音楽であり、四日間に分けて鑑賞するもの、という先入観があったが、ベームのこの演奏は、四夜が夫々別個に存在するのではなく全体として物語が流れるさまが表現されていて、その中で一瞬たりとも緊張感が途切れない、という特徴を持っていたために、夜を徹して全曲を聴き通してしまったのである。 デモ演奏会が終わって直ちに予約表に記入してしまったのは言うまでもない。バイトで稼いだ小遣いでは足りず親から借金して、遂に真っ赤な表装の重たいセットを手に入れ、えっちらおっちら家まで運んで貧相な家のステレオセットで聴き始めた感動が忘れられない。 時が経ち、CDの時代になって伊Phillipsの盤を手に入れた。どこか違う。音がふんわりとしていて緊張感が伝わって来ない。所有するステレオ装置がHi-Endになっても変わらない。 そこでこのDecca盤の登場である。懲りずにまた買ってしまったが、やっとこさLP時代の感動がよみがえってきた感がある。 ベームの演奏は、音符をその指定の長さ以上に引きずらないことに特徴があるため透明感が得られる、とよく言われているが、実はもう一つ、テュッティにおいて低弦と金管と打楽器の出るタイミングに微妙なずれがあって、それが何とも言えない独特な音響効果をもたらす。従いきちんと録音されたソースをきちんとした装置で聴くと、ベームのワーグナーは決して軽くないと思う。音の塊が体にぶつかってくるようなカタルシスを感ずる。このDecca盤にはそのようなものを内包している。 ベームの伊Phillips盤もクナ盤もカイルベルト盤もショルティー盤もバレンボイム盤もお蔵入りしてしまった。

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2011年07月05日

    全盛期のベームによる圧倒的な名演だ。ベームはスタジオ録音よりも実演でこそその本領を発揮する指揮者と言われているが、本盤の演奏を聴いているとよく理解できるところだ。それにしても、本演奏におけるベームは凄まじいばかりのハイテンションだ。ひたすら音楽を前へと進めていこうと言う畳み掛けていくような気迫と緊張感、そして切れば血が噴き出してくるような圧倒的な生命力に満ち溢れていると言える。長大なワーグナーの楽劇「ニーベルングの指環」は、全体を演奏するのに大抵は14時間前後を要するが、ベームは何と約13時間程度で全曲を駆け抜けている。これだけ早いテンポだと、性急で浅薄な印象を聴き手に与える危険性もあるが、本演奏に関してはそのようなことはいささかもなく、どこをとっても隙間風の吹かない造型の堅固さと充実した響きが支配しているのが素晴らしい。全盛期のベームの特徴でもある快活なリズム感も効果的であり、随所に清新な躍動感が息づいているのが見事であるという他はない。同曲には、重厚で強烈無比なショルティ&ウィーン・フィルによる演奏(1958〜1965年)や、ドラマティックなフルトヴェングラー&RAIローマ響による演奏(1953年)、圧倒的な音のドラマを構築したカラヤン&ベルリン・フィルによる演奏(1966〜1970年)、あらゆる意味でバランスのとれたカイルベルト&バイロイト祝祭管による演奏(1955年)など、名演が目白押しではあるが、演奏の持つ実演ならではの根源的な迫力においては、ベームによる本名演もいささかも引けを取っていないと考える。歌手陣も豪華であり、ジークフリート役(「ラインの黄金」においてはローゲ役)のヴォルフガング・ヴィントガッセン、ブリュンヒルデ役のビルギット・ニルソン、ジークムント役のジェームズ・キング、アルベリヒ役のグスタフ・ナイトリンガー、ファフナー役のクルト・ベーメ、そしてハーゲン役のヨーゼフ・グラインドルなど、いまや伝説となった大物ワーグナー歌手も、持ち得る実力を最大限に発揮した渾身の名唱を披露しているのが素晴らしい。ヴォータン役に急遽抜擢されたテオ・アダムによる素晴らしい歌唱も、本名演に大きく貢献しているのを忘れてはならない。また、ライヴ録音だけに、4作を通じて活躍する配役が原則として同じ歌手によって歌われており、これによって自然なドラマの流れが高い集中力で持続されている点も本演奏の大きなアドバンテージと言えるだろう。いずれにしても、本盤の演奏は、全盛期のベーム、そして歴史的なワーグナー歌手がバイロイト祝祭劇場に一同に会した歴史的な超名演であると高く評価したい。録音は、さすがに1960年代のライヴ録音であり、必ずしも満足できる音質とは言い難いが、前述のようにベームによる歴史的な超名演でもあり、今後はSHM−CD化、そして可能であればシングルレイヤーによるSACD&SHM−CD化を図るなど、更なる高音質化を大いに望んでおきたいと考える。

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  • ★★★★★ 

    kiyokaane  |  石川県  |  不明  |  2011年04月06日

    確か1993年だったと思いますが、PHILIPSから「栄光のバイロイト音楽祭」というタイトルで、このベーム盤の指環をはじめ、サヴァリッシュのタンホイザー、オランダ人などが国内盤で出ていました。当時、高校生だった私は、半年をかけて、この指環全曲を買いました。ラインの黄金が2枚で5,000円、残り3つは10,000円でした。揃った時の嬉しさは今でも忘れません。今ではほとんどついていない、渡辺護氏の解説&対訳もホント宝物です。そしてこの時、プレゼントとして「バイロイト祝祭劇場のオリジナル統計デザイン画(1874年)の直輸入原寸大コピー」という、素晴しいポスターがプレゼントとして実施していたのですが、持っている人どのくらいいるのかな??(笑)ポスターは画材店で額に入れ、もちろんCD14枚も一番目立つところに飾ってある、まぎれもない、自分の最高の宝物です!!

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  • ★★★★★ 

    カバポチ  |  神奈川県  |  不明  |  2011年01月24日

    やはりベーム盤は素晴らしい。ずっと、フィリップスの輸入盤で聴いてきたが、懲りずにデッカ盤も購入して先程届いて今聴きながら書いてます。音質的には、フィリップス盤の方が音質が柔らかく、デッカ盤はパリッとした感じ。どちらもそれぞれの味わいがあっていい。ベーム盤の最大の魅力は、聴き始めたら最後。もう途中で止められません。それに時間が経つのが早く、一気に聴き通せてしまうこと。多分、聴く回数は最も多かったと思うし、今だに色褪せない素晴らしい演奏だ。

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  • ★★★★★ 

    ushio  |  東京都  |  不明  |  2011年01月22日

    「かつてはショルティ盤カラヤン盤とともにベスト盤争いの上位を競ったベーム盤だが、その歴史的意義はすでに過去のものになったように思う。」などという意見には賛成しかねる。というのも、ベーム盤はあまりに異色で比較不可能だからだ。音質もマスタリング盤(私が聴いたのはバイロイトBOX)は大変よく、バレンボイム、ティーレマン盤よりも上だ。近接マイクがよいのだろう。デジタルは空気感がある代わりに、音像がボケてしまう。ライブでは特にそうだ。さて、ベームのリング。ものすごいカロリーである。ワーグナー風のねっとりとした旋律はここにはない。どのフレーズも燃えに燃え、切迫感が抜群だ。ワルキューレ1幕を聴くがよい。冒頭のものすごい嵐!メータやバレンボイムがいかに生温いことか。剛直、灼熱のワーグナーがここにある。終結部のテンポもさすがは劇場指揮者ベームだ。バレンボイムとはレベルが違う。日本のワグネリアンは、「ワーグナーはこう」という固定観念に縛られて、ワーグナーの愉しみを失っている人が多い。「よいものはよく、わるいものはわるい」のである。妙なイデオロギーなど百害あって一利なし。当盤は、ショルティ盤、スワロフスキー盤と並び、最高の指環といえよう。カラヤンは僕に言わせれば映画音楽だ。

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  • ★★★★★ 

    本当に忘れればいいのに  |  福岡県  |  不明  |  2010年11月17日

    書籍の批評やメディアの評判ではなく、その奏でる音楽によって深く心を動かされ説得された者として、今だ愛聴しているセットです。 クライマックスに向かっての動揺した心臓の鼓動の早さのような熱気を帯びた盛り上がりがたまりません。 当時ラジオで聴き始めた晩年の演奏でもここぞというときのその気合いの音楽に引きつけられたものです。 ジャズやポップスなどいろんな音楽を聴いてますが、クラッシックというジャンルでオペラという総合芸術の中で個の部分をあげつらい歴史的意義を語るなどとは自分には恐れ多いですね。 純に聴いて好きになればよいだけで、このCDもマニアではない方にはお勧めします。

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  • ★★★☆☆ 

    蟹缶  |  東京都  |  不明  |  2010年10月24日

    かつてはショルティ盤カラヤン盤とともにベスト盤争いの上位を競ったベーム盤だが、その歴史的意義はすでに過去のものになったように思う。 世界初スタジオ録音の快挙を成し遂げたショルティ盤、ベルリンフィルというスーパーオーケストラを駆使して独自の音世界を作り上げたカラヤン盤に比べると、史上初のバイロイトの正規録音というベーム盤の価値はカイルベルト盤に奪い去られてしまったからだ。 歌手も肝心のヴィントガッセンは盛りを過ぎた嗄れ声だしアダムは不安定。 特にヴィントガッセンはカイルベルト盤のエネルギーの塊のような熱唱に比べるとスタミナ配分を気にしてか終始お疲れムードのやつれた英雄。 ジェイムズ・キングやニルソンのような全盛期の歌手もいるものの十全なスタジオ録音のショルティ盤の方が優れている。 ベームの指揮も当時はユニークなものだったのだろうが現在聞くとその後のブーレーズほど斬新でもなく過去の巨匠ほどオーソドックスもない。どっちつかずな中途半端な解釈に思える。 オーケストラのミスやノイズも多い。 録音もこの時代にしては篭り気味で、全体的にはカイルベルト盤の方が遥かに聴きやすい音質である。 とはいえ一世を風靡したヴィーラント演出の最後の輝きを音楽面から支えたベームの業績は決して小さいものではない。 この時代のバイロイトの息吹を聞き取る事が出来るという意味ではワグネリアンたるもの一度は聴く価値はあろうかと思う。

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  • ★★★★★ 

    つばさくん  |  新潟県  |  不明  |  2010年09月27日

    これはすばらしいです。30年以上前当時の廉価盤LPのハイライトで、聴いた記憶がありますが、この時はなにやら硬くてぱさぱさした音といった印象でした。そのためCD時代になっても振替って聞くことの無い演奏になっていました。このCDは音質がちがいます。最近のアナログからCDへの復刻技術の進歩をまざまざと感じました。そのため演奏も恐ろしい迫力で迫ってきます。 ベームはやっぱりすごかった!晩年の録音は、なにやら生気に乏しいものが多かったベームですが、ここではまったく違います。当然当時の綺羅星のような名歌手たちの名唱がつまっており、「指輪」全曲として屈指の名盤と思います。

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  • ★★★★★ 

    マラ3マニア  |  東京都  |  不明  |  2010年08月22日

    あの素朴なおじいさんに見えるベームが、なぜここまで陶酔と熱狂とエロティシズムを作ることができるのだろう。クナもカイベルトもショルティもカラヤンもティーレマンも、リングを聴くときは、どうしてもこのベーム盤の興奮を無意識求めてしまい、いつも「何かが足りない」と思ってしまう。ワーグナーの毒を抜いた演奏だとちまたではよく言われるが、一番ワーグナーの猛毒が味わえる演奏だと思う。全く個人的感想だが。

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