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CD アルフレッド・コルトー/アニヴァーサリー・エディション(40CD)

アルフレッド・コルトー/アニヴァーサリー・エディション(40CD)

商品ユーザレビュー

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    ウォーターフィールド  |  愛知県  |  不明  |  2016年03月10日

    Disc4(1926年)の途中で録音テープのヒスノイズが消えている。この時点で、テープ録音機を更新したようだ。コルトーはただひたすらピアノ・ソロ作品の演奏を自宅で録音し続けた。果たしてピアノの演奏に進歩はあるのだろうか?と問いかけたくなる。このコルトーのピアノのソロ演奏で音楽は十分ではないだろうか?ピアノの美しい音色の響きを求めて色々なピアニストの演奏に接してきた。CD1枚が2000円とか3000円するものを何百枚購入しただろうか?10枚組BOXCDを何十箱買っただろうか?だけどコルトーのピアノ演奏で心は足りる。ピアニストによってこんな美しさがある、あんな美しさがある。だけど追いかけていくと、たいてい美しさはスポットなものであったりする。ピアノの美しさが底知れていたようだ。ピアノの響きの美しさを求めて、あれこれピアニストを渉猟しないと気が済まない。これは人間の性なのか?あさましさを感じている。もっともっとと求めたのは自分ではなかったか?もうピアノ・ソロ作品はコルトーで良いんだ。そう自分を慰めてあげたい。ホロヴィッツのピアノ演奏は凄い。全集をBOXCDで購入だ。それはそれで凄いホロヴィッツのピアノ演奏に気がついたときに買えばいい。マレイ・ペライアのピアノ演奏はマレイ・ペライアのピアニズムが美しい。全集をBOXCDで購入だ。それはそれで凄いマレイ・ペライアのピアノ演奏に気がついたときに買えばいい。ヴィルヘルム・バックハウス演奏ベートーヴェン・ピアノ・ソナタ全集は色彩豊かなピアノの音色が美しい。もっともっとと欲を張ってはいけないんだ。ピアニストのCDを全集BOXで購入する決断が難しいけど、ユーザー・レヴューとか人からの意見とか取り入れて行きたい。

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  • ★★★★☆ 

    Phronesis  |  千葉県  |  不明  |  2015年09月02日

    よくここまで徹底したコルトーの録音集成をつくりあげたものだ、というのがなによりも一番うれしい。しかも、この程度の価格であれば、従来の所蔵品とのダブりも大目に見られる。LP末期にアナログのコルトーの音を求めて買いあさったのが懐かしい。。。。 とはいえ、これでも音楽家コルトーの全体像としてはまだまだ不充分だが、これだけまとめてあれば、ある程度の復元も可能か、とも思う。コルトーは、どうしてもショパンおよびロマン派の録音のイメージが先に立つが、これこそは甚だしく歪んだものである。コルトーといえば、まずはフランスにおけるワグネリアンの先駆けともいうべき存在(この意味で、本当はもっと指揮者としての録音が残っていればいいのだが)、そして、リスレルと並ぶフランスにおけるベートーヴェン弾きの代表格、さらにはディエメあたりから続くフランス・バロックの再生に尽力した人物、といった側面が忘れられてはならない。こうした観点からすれば、たんなるピアニストではなく、ハンス・フォン・ビューローあたりに匹敵する大きさをもつ大音楽家、と称するべき存在と言ってよいだろう。 残念ながら、20世紀前半のレコード文化は、この巨人の全体像をとらえるだけの成熟にはほど遠かった。スタジオ録音の欠落を補うものとして、戦後のレッスンで学生のために弾かれたベートーヴェンの一連のソナタの録音が収録されるのも当然だろう。まだ掘り起こすべき放送録音音源などないのだろうか?

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  • ★★★★☆ 

    あまでうす  |  神奈川県  |  不明  |  2014年03月30日

    アルフレッド・コルトー(1877-1962)はサンソン・フランソワ、ディヌ・リパッティ、クララ・ハスキル、遠山慶子、エリク・ハイドシェックなどの素晴らしい名ピアニストを育てましたが、彼自身の演奏は彼の弟子たちのいずれにも似ていないように思われます。 いまや世界の若手ピアニストたちは、聴衆の迷惑を顧みることなくともかく超絶テクニックで弾きに弾きまくる、という味もそっけもない無味乾燥で不毛の荒野に突入し迷走するようになってしまいました。 コルトーは現在の水準からみればテクニクはないし、時々指がもつれて弾き損なったりしていますが、そのかわりに音楽への愛の心がみなぎっています。 ここには彼が1919年から1959年までに遺した40枚のCDが集められていますが、それらのどの録音を聴いていても、(私がてんで評価しないショパンの作品でさえも)、ピアノの音が鳴っているのではなくて、死にゆく老人が星空の森の中でひとり歌っているように思えてくるのです。 コルトーの前にコルトーなく、コルトーのあとにコルトーはなかったのです。 けれどもコルトー弧ならず。カザルスやシゲティの朴訥なバッハを、指のよく回るロストロやマ、スターンなどと比べてみると、後者がチェロやバイオリンの音を上手に鳴らしているのに対して、前者は「それ以上の音楽」を上手下手とは無関係に心の奥底から歌っているようです。 なにゆえに若手のバリバリコンサートに行かないのかコルトー、カザルス、シゲティがあればそれでいいから 蝶人

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  • ★★★★★ 

    聖オーガスティン  |  IRELAND  |  不明  |  2013年03月14日

    フルトヴェングラーもカザルスもバックハウスもいらない。新しい演奏を聴きたいと思うのだけれど、コルトーだけは別。ショパンのワルツ、子供がまねしたら先生に怒られる。プロがまねしたら、コルトーのまね二番煎じだと言われる。普通に演奏したら誰も見向きもしない。やはりコルトーを聴くしかない。 リパティの演奏を絶賛したら他のピアニストの演奏で、なかったかのようにふれない評論家。その程度なので、自分で好きな演奏を見つけなければ。 We Want Alfred

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  • ★★★★★ 

    eroicka  |  不明  |  不明  |  2013年02月22日

    個人的にすでに持っている音源も多いが珍品もいくつか収められ、価格も含めて良心的な企画だ。ライヴ録音など一部をのぞけば、協奏曲や室内楽録音を網羅している。10枚程度集めただけの中途半端なBOX企画とは一線を画している。確かに音質はEMIなりで復刻専門のレーベルに比べると、ノイズ削減が先され音楽の持つ雰囲気や響きの風合いが薄まってしまうのは惜しいが、勝手にエコーを加えたり擬似ステレオにしたりするDocument系やイタリア系マイナーレーベルのわずらわしい音質よりはマシだ。コルトーの演奏はあらえびす氏の本などにみられるように、戦前は、ロマンや粋、香気の高さが賞賛され名盤の代名詞との評価であったが、技巧の弱さに対する批判がつきまとい、いまやティボー同様に前世紀の遺物呼ばわりされることが多い。確かにこうして聴いてみると、晩年のみならず壮年期から技巧的に綻びのある演奏も少なくなく、現代の正統派のピアニストでは許されないだろう。ただ、昔のそうした大らかさが芸術表現の懐の深さをかたちづくった部分も大きく、今でも往年の巨匠に惹かれる人が絶えないのもまた事実である。これだけの音源が一挙にそろうのは珍しいので、興味ある方は早めにお取り寄せになったほうがよいだろう。

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  • ★★★★★ 

    murr  |  東京都  |  不明  |  2012年12月12日

    現代から見れば技術的には未熟でしょうが、私はとても大好きです。 ショパンのバラードなんか、私にはたまらないです。コルトーといえば少々マニアックなのかも知れませんが、音楽は根本は「娯楽」なんだ、楽しませてナンボのもの(但し非常にレベルの高い世界で)なんだ、と思わせてくれます。この企画は私には宝物ですね。

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  • ★★★★★ 

    ぬぬぬ  |  不明  |  不明  |  2012年12月01日

    レコード時代から愛聴して来た身からすると、シフラやチッコリーニの箱と比べて、もっと多いと思ったらこんな枚数だったのかなという感じ。そして、普通にEMI国内盤等で容易に買えるもの以外を苦労して集めて来た身からすると、一枚あたり二百円程度という値段に多少空しいものも感じるが、珍しいものまでまとまって容易に得られるのは大変ありがたいことである。普通流通物の演奏内容はわかっていたし、期待度も大体予想出来たが、リマスターということで、実物が来るまできちんとしたレビューは不可であろうからここまで待った。いざ聞いて見ると、例えばDISC27の諸曲を1995年新星堂が企画盤で出したものと比較すると、音は大分大人しくなり、ノイズやなめらかさから見れば音質向上と言っていいのだろうが、周波数帯域の伸びや底光り感やエグさは無くなってしまい、一抹の寂しさも感じる。初めて聞くベートーヴェンは(と言ってもほとんど断片だが)、特にコルトーの声の生々しさには驚かされるものの、演奏自体は当時のコルトーそのものである。ということで、万人に薦めるのは絶対無理だが、コルトー好きなら絶対持ってなければいけない箱だろう。

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  • ★★★★★ 

    SS  |  神奈川県  |  不明  |  2012年11月23日

    アルフレート・コルトーといえば、超ロマン主義から表現主義に至る時代区分に属し、フランス人ながら、大変なヴァグネリアンで、「トリスタン」を上演したこともある。すぐれて表現主義的で、ミクロ的に見ると、テンポルバートが頻出し、あいまいさとミスタッチの連続ながら、全体像は実に音楽的なものである。アドルフ・ブッシュ、エドヴィン・フィッシャーのような精神性ではなく感覚的なところに大変な魅力をもっており、麻薬のような妖しい常習性を伴う。コルトーの演奏は聴き込むと夢にも出てくるようなところがあり、まさに熱病にうなされるが如くで、 トリスタンを聴いた後の得も言われぬ疲労感と類似の症状が認められる。また、コルトーのショパンが絶品なのは言うまでもないが、ポエジーが主体のシューマンも得意で、実際素晴らしい録音を残している。それでは、古典はどうか、といえば、ジャック・ティボー、パブロ・カザルスと組んだハイドンやベートーヴェンの三重奏など、表現主義丸出し(とくにカザルスが)であるにもかかわらず、古典的清澄さを併せ持ったすぐれた演奏が繰り広げられる。 コルトーのショパンは早くから選集としてEMIからCD化されていて、音質に生々しさはないが、コルトーの特質は何とか掴めた。ティボー、カザルスと組んだトリオはナクソスからも出ていて、これも同じ傾向であった。生々しい音質を誇るオーパス蔵での復刻を期待していたが、コルトーのショパンは出ておらず、上述のトリオやティボーとのフランクのソナタがようやく出て、ピアノの音が美しく、時折、カザルスの大きなうねりを聴いて満足するのであった。そのような状況の中、今回EMIから1919年から戦後にわたるコルトーの録音を集大成したCDが発売された。初めて世に出る録音も多いようで、すべてリマスターされているのがポイント。40枚組を制覇すべく、毎日1〜2枚を聴いている。音質を30年代のエチュード、プレリュード、ワルツで旧盤と比較すれば、ピアノの音が一音一音洗われて粒立ちがよくなったことが第一印象。ただ、かなり現代的な姿になってしまい、ポエジーは明らかに後退しているが、テンポルバートは、あいまいさが排除され、より客観的な観照ができるのはありがたい。針音はごくわずかで、尖がった部分は削られた可能性が懸念されるが、常聴にはノイズが少ないほうが疲れが少ないというメリットもある。最近のリマスタリングはターラのフルトヴェングラー「ウラニアのエロイカ」のようにまったく装いを新たにする例が多く、デモーニッシュな雰囲気が減じられているようだ。19年あたりの録音は小曲集であるが、本来ならノイズに覆い隠されるところが、よく聴くことができる。バハマンもかくや、と思わせる超ロマン的演奏だが、しつこさがなく、どちらかと言えば、新古典主義的な気配すらただよう。23年のウエーバー「舞踏への誘い」は快速ながら崩れのない演奏であり、こうしてテクニックを磨いていたのであろう。20年代後半は、例のトリオが録音されたが、コルトー芸術もその頃がピークであったようだ。ショパンも即興が光る。とりわけ、26年のプレリュードは絶品。そして、ショパンを系統的かつ網羅的に録音したのが、30年代で、かれとしてはオーソドックスそのもの、40年代に入ると魅力は少しずつ減じられていく。 以上要するに、本セットは愛好家の至宝というにふさわしく、ひろく薦めたい。

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  • ★★★★★ 

    蓮華人  |  千葉県  |  不明  |  2012年10月26日

    50年代前半までは、音質的に言って歴史的研究材料かもしれない。しかし、音響的には貧相でも、伝わってくる音楽を「妨げる」ものではない。より言えば、情報量の少なさを何とか補おうと、耳を欹てる、聞き取ろうと集中する…。そうした意識が音楽とともにある生活の精神性を高める結果につながってきた…。だからこうしてCDを含めて再生音楽という「芸術」が今も失なわれることなく、全く信じ難いほど安価で享受できているのだと思う。EMIには裏切られることが多いが、伝説的なコルトーが、おそらく現状における最高の条件で再現されていると信じたい…との想いで最高を。

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