It Could Only Happen With You
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recorda_me | 東京都 | 不明 | 2012年12月13日
待ちに待った再発。ブルーノートLAシリーズの中でも1、2を争う名作にもかかわらず、なぜかMosaic盤ボックスセットの一部としてCD化されたのみだった本作、単独での再発がないのは僕にとっては七不思議のひとつだった。ラテンとジャズの奇蹟の邂逅、埋もれさせるにはあまりに惜しい名作がこうして甦るのは悦ばしい。 アルバム全体の雰囲気を心地よく色鮮やかに染め上げているのは、ミッキー・ローカーの刻む歯切れのよいリズムに乗せて全篇フィーチュアされる鬼才エルメート・パスコアルの涼しげなフルート、ことに“BOOK’S BOSSA”に至っては本曲最高の名演であると信じて疑わない。 初々しいフローラ・プリン嬢の“IT COULD ONLY HAPPEN WITH YOU”から“STORMY”へと続くムードたっぷりのタメの効いた歌いまわしがこれまた粋でクセになる。晩年ボサノヴァに傾倒したデューク・ピアソンの洒落たアレンジと上品なピアノタッチも随所に光り輝いて味わい深い。彼らしい心地よく美しい本盤が遺作になったとは泣けてくる。 そよ風のように爽やかなブラジリアン・ジャズ、おもわず抱きしめたくなる愛らしい逸品だ。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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