交響曲第3番、第5番、第6番、第7番 シュタイン&NHK交響楽団(1985−92 ステレオ)(3CD)
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七海耀 | 埼玉県 | 不明 | 2012年06月21日
先に出た、ライトナーのベートーヴェンよりはこちらのほうが良く録れている。3番は、第一楽章の反復あり。恰幅の良い演奏だが、これなら、Weitblickから出ている最晩年のエロイカのほうが、オケの状態も相俟ってもっと上だろう。5番、6番、7番は、シュタインの商業録音がなく貴重である。サントリーホールで録られた、5番と6番のほうが、ホールの音響特性もあって響きに潤いがあり、前者は重量感あふれる堂々たる響きである。ただ、第4楽章の反復がないのが惜しい。6番も、N響の調子はまずまずよく、シュタインの棒に応え、最終楽章などは高揚感と祝祭的雰囲気が良く出ている。一番良いのは、7番だと思った。20年前のN響は、今と較べるとアンサンブルが緊密ではないかもしれないが、その代わり「勢い」というか、聴き手に迫ってくるような迫力があった。ティンパニなど、皮が破れるんじゃないかというくらいの強打で迫力満点。第二楽章の哀切感がやや希薄なのと、オケに美感がかけるが、それはしょうがない。このシリーズは、概ね廉価相当の値段で、音響的に特筆すべき処理はなく、当時の音源をそのままCD化したという感じだ。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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鶴田の坊主 | 青森県 | 不明 | 2012年05月17日
1996年10月定期のベートーヴェンチクルスの演奏ではなく、心技体充実していた時期の演奏がセレクトされている。ことドイツ音楽では、サヴァリッシュの教科書的な演奏よりN響に与えた影響は大きいのではないか。残りの交響曲・序曲の復刻も期待したい。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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