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ケージ、ジョン(1912-1992)

CD ピアノ作品全集 シュライヤーマッハー(18CD限定盤)

ピアノ作品全集 シュライヤーマッハー(18CD限定盤)

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    ユローヂィヴィ  |  大阪府  |  不明  |  2018年01月26日

    ジョン・ケージのピアノ作品はプリペアド・ピアノの作品以外はほとんど知られていないようだが、素晴らしい作品を多く作曲している。 20世紀に生まれたピアノ作品の中でも傑作と呼ぶことが出来るだろう。 毎晩寝る前に聴いていたのだが、音と音との間にある無音がなんとも言えなくいい。無音によって前後の響きがより引き立つようだ。 ケージは禅の影響を受けていたので、日本人の心に響くものがあるように感じた。 静かな環境で聴くのがおすすめ。

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    音の手帖  |  山口県  |  不明  |  2012年03月09日

    ジョン・ケージのプリペアド・ピアノ曲集はデンオンの高橋悠治盤を持っているので、今回の新装盤は少々躊躇した。 というのも、考えが浅すぎてプリペアド曲なんてどれもこれも代わり映えはしない、1枚持っていれば十分だという気がしたからである。が、実際に手に入れてみると違った。すばらしい。 まず音の良さに驚かされる。音場感、定位が抜群。両手いっぱいの宝石を天井に向けて投げ上げたようなものだ。きらきら光りながらさまざまな色をまきちらして宝石は空間をただよい、ゆっくりと落ちてくる。ということは、このボックスは音の宝石箱か。現代音楽には疎くても打楽器好きにはお勧め。 届いて、たちまち4枚聴いた。撥(バチ)の音やブラシ、鉄琴、そして太鼓のうなりと、ベートーベンやブラームスを聴き過ぎたときには良い気分転換になる、などといったら失礼だが、静かな「時」が瞑想の闇を浄化し、深めてくれる。「音、沈黙と測りあえるほどに」といったところか。 なお、高橋悠治盤の「ピアノのためのソナタとインターリュード」はこの全集では3枚目になる。ボックスのデザインは今回は青地だが、初出の白地のほうが良かった。

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    kuzu2001  |  東京都  |  不明  |  2012年02月23日

    前衛(という言葉)に熱をあげていた少年時代、ジョン・ケージやカールハインツ・シュトックハウゼンは僕のヒーローでした。と言いながら、現代曲のレコードのリリースは限られ、気軽に入手できる音源は殆どない時代。ケージの作品もNHKFMの「現代の音楽」の時間に数曲触れたのがやっとで、「音楽芸術」などの雑誌で情報を得ながら他の作品に思いを馳せ、限られた音源を録音して繰り返し聴くしかなかったのです。それも家族に「気持ち悪いもの鳴らさないで」と疎まれながらヘッドフォンで聴く肩身の狭さ。今思うと、FM番組の放送時間、日曜の深夜は異空間に入って行くミステリーアワーでした。 21世紀にもなるとケージのピアノ曲全集が「お試し価格」で買えてしまうなどとは予想だにしていなかった元少年は、今こそあの時代に果たせなかった「前衛を浴びる」夢の実現に心躍る思いで、到着を待ち侘びつつ数週間を過ごしました。 しかし、この間に流れた時間は想像以上に長かったようです。僕の、そして恐らく多くの現代人の耳はとっくに当時の前衛を追い越しています。異空間の音楽だったそれは、今や日常のBGMとしても違和感がなく、21世紀の食卓の音楽となりうるほど、時の流れに消化されていたのです。つまり、全く抵抗感なくこの膨大な作品を聴き続けることができる。これはかなりのショックでした。 シンセサイザーが一般化する前に、既存の音を超える何かを創ろうとした彼の発想のあり方が前衛だったのであり、音符の並べ方は時に調性を感じさせるほど普通です。しかし、このCDを聴くことによって改めてケージの意図に共感できたのもまた事実。疎らに放出される一つ一つの音の隙間を埋める静寂が、あるいは環境音が、これらの音楽にとって伴奏者であったり競演者であったりするのを実感しました。 そうしたケージの思想の象徴とも言える「4’33”」はここには収録されていません。解説書によれば、楽器指定が明確にピアノと指定されていないものは取り上げなかったようです。 今日届いたセットのほぼ半分をあっという間に聴き終え、様々な想いに捉われましたが、僕にとってのかつての偶像は堕ちてしまったのかと言えばそうではありません。時代に消化されたスタンダードとして、今しばらく聴き込んでいこうと思います。せめて少しは尖った聴き方として、腕時計型iPodに全曲を取り込んで、自然の中でケージを聴きまくるというのが、今年のスタイルになりそうです。

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    diotima  |  北見  |  不明  |  2006年05月01日

    18枚のケージのピアノ作品を聴き通すのは、それ自体、ほとんど気の遠くなるような話であるが、シュライヤーマッハーの卓越した音楽性は、聴く者に聴き続けようとする意志を与える。ドイツは、新しい音楽のスペシャリストと言うべきアンサンブルやピアニストを輩出し続けているが、シュライヤーマッハーは、たとえばアンサンブル・アヴァンギャルドなどとともに、その代表格の一人である。

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