ヤナーチェク:シンフォニエッタ、ストラヴィンスキー:『火の鳥』、ワーグナー:序曲集、他 マタチッチ&N響(1969−75 ステレオ)(2CD)
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RN | 東京都 | 不明 | 2012年02月21日
マタチッチのN響との共演、実演、FMおよびCDと堪能しました。録音は当時の第一級レベルではないかもしれませんが、記憶が耳を補ってくれているように感じました、全てが名演奏と思います。一点、本CDシリーズの欠点として、演奏家紹介、演奏記録などが殆ど記述されていないことです。少なくともNHKには多数のデータがあると思います、シリーズ内での連載企画でも良かったと思うのですが、日本で発売されたCDとして寂しいコンテンツと思いました。演奏は五つ星ですが、解説は楽曲、演奏家、演奏日時、定期演奏会のプログラムなどの記述が少ないので、一つ星です。結果四つ星としました。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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つよしくん | 東京都 | 不明 | 2012年01月09日
マタチッチの桁外れにスケールの大きい芸風を味わうことが可能な圧倒的な名演だ。本盤には、様々な作曲家による楽曲がおさめられており、遺された録音が必ずしも多いとは言い難いために、とかくレパートリーが少ないなどと誤解されがちなマタチッチが、意外にも幅広いレパートリーを有していたことを窺い知ることが可能であるとも言えるだろう。本盤におさめられた各楽曲の演奏も、いずれもマタチッチの偉大な芸術を味わうことが可能な圧倒的な名演揃いであると言えるが、とりわけ凄まじい演奏として、先ずはヤナーチェクのシンフォニエッタを掲げたい。近年では、村上春樹氏による有名小説によってにわかに脚光を浴びつつある同曲であるが、これまでの同曲の名演としては、どちらかと言うとモラヴィアの民謡風の旋律の数々に焦点を当てた民族色豊かな演奏が主流を占めてきたと言えなくもないところだ。これらの演奏に対して、マタチッチによる本演奏は一線を画しているとも言えるだろう。冒頭のファンファーレからして、壮絶な迫力を誇っているし、その後の強靭な迫力や彫の深い表現には出色のものがあり、演奏全体としては、正に壮大な交響曲のようなとてつもないスケールの雄大さを誇っていると言っても過言ではあるまい。同曲の演奏としては異色の演奏とも言えるところであるが、聴き終えた後の充足感には絶大なるものがあるところであり、私としては、マタチッチの芸術家としての桁外れの才能を大いに感じることが可能な圧倒的な超名演と高く評価したいと考える。次いで、ストラヴィンスキーのバレエ音楽「火の鳥」が素晴らしい。これまた、ヤナーチェクのシンフォニエッタに勝るとも劣らぬ迫力を誇っており、とりわけ終結部の壮絶さ、そしてユニークな解釈は我々聴き手の度肝を抜くのに十分であると言える。コダーイの組曲「ハーリ・ヤーノシュ」も、冒頭のくしゃみからして凄まじく、ハンガリーの民族色とは殆ど無縁の演奏であるが、スケールは雄渾の極みであり、その桁外れの壮大な迫力にはただただ圧倒されるのみである。加えて、各曲の描き分けが実に巧みであり、聴かせどころのツボを心得た心憎いばかりの演出巧者ぶりを発揮しており、本演奏では、マタチッチのオペラ指揮者としての才能が見事に功を奏していると言えるのではないだろうか。ポピュラーな名曲であるが、近年では最新録音に恵まれてない同曲だけに、極めて価値のある名演の登場と言っても過言ではあるまい。ウェーバーやワーグナーの序曲や前奏曲も、マタチッチならでは重厚で、なおかつスケール雄大な至高の超名演と評価したい。NHK交響楽団も、アンサンブルに乱れが生じているなど、必ずしも万全とは言い難い演奏であると言える(特に、エキストラが参加していたと思われるヤナーチェクのシンフォニエッタ)が、敬愛するマタチッチの指揮に必死で喰らいつき、渾身の名演奏を展開しているのが見事であり、芸術的な感動という意味においては申し分のないパフォーマンスを発揮していると言っても過言ではあるまい。音質は、名指揮者の来日公演の高音質での発売で定評のあるアルトゥスレーベルがマスタリングを手掛けているだけに、本全集においても1969年〜1975年のライヴ録音としては十分に満足できる良好な音質に仕上がっているのが素晴らしい。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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clajaztaro | 岡山県 | 不明 | 2012年01月07日
当時FM放送からエアーチェックして繰り返して聴いた演奏のCD化でありがたい。再度聴き直したが印象は当時と変わらない名演の数々。ワーグナーはいつものマタチッチらしい豪快な演奏。今回のCDでは特にコダーイのハーリーヤーノシュが素晴らしくツィンバロンの奔放な演奏が印象的だった。多少荒い面が見受けられるがどの演奏も迫力満点で申し分ない名演と言える。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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monty | 神奈川県 | 不明 | 2011年12月30日
CD1はいずれも好演で特にワーグナーは強靭な外枠を固めた上で細部は積極的に動かして振幅の深い音楽を繰り出すこの指揮者の特質が生きている。オーケストラの健闘も評価したい。CD2はヤナーチェクの冒頭はかなり心臓に悪いが他は上々。弦楽器を中心にアンサンブルがよくそれぞれの作品のカラフルさ、立体感をしっかり描き出している。やや収録時期に開きはあるが鑑賞には充分以上の音質。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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