小澤征爾 / 村上春樹

本 小澤征爾さんと、音楽について話をする

小澤征爾さんと、音楽について話をする

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    snk  |  北海道  |  不明  |  2021年04月10日

    小澤征爾も、私が長年聞いてこなかった指揮者だ。ブザンソンのコンクールで優勝し、その後、トロント、シカゴ、そしてボストンなどで活躍していた日本人指揮者の小澤征爾をなぜ聴いてこなかったか。それは、小澤征爾をボロクソに貶していた偏向音楽評論家の宇〇功〇に影響されてきたからだ。あくまで自己責任であることは自覚しているが、小澤征爾の演奏から遠ざかっていた状況から救ってくれたのが、この本だ。村上春樹とのインタビューで構成されているが、対談のタイトルや小見出しを見るだけでも、ベートーベンのピアノ協奏曲第3番、カラヤンとグールド、グールドとバーンスタイン、インマゼールのピアノ、ゼルキンと小澤征爾など、音楽的好奇心をメチャクチャ刺激してくれる。内容も小澤征爾のバーンスタインとのやり取りや、サイトウキネンオーケストラのことなど、興味が尽きない。実際、この本に出合ってから小澤征爾指揮のCD「春の祭典」「ペトルシュカ」を購入し、その後CD16枚のBOXモノを購入して、遅ればせながら小澤征爾の芸術を味わっているところだ。

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    テリーヌ  |  大阪府  |  不明  |  2014年02月02日

    特に印象に残っているのは、マーラーの特異性について語り合った部分です。またサイトウキネンに対する評価やいろいろな指揮者の素顔など大変興味深く、一気に読めました。村上春樹さんはその作品のなかに渋い名曲(ヤナーチェクやプーランクなど)を登場させるのですが、クラシック関係者へのインタビュアーとしても素晴らしいと再認識しました。

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    kuzu2001  |  東京都  |  不明  |  2013年05月20日

    音楽家の知られざる心中や率直な思いを伝えるべく、自らペンを執ったり、インタビューを文字に起こしたりした書物はこれまでにも数多ありました。しかしこの本が誰にも受け入れられる大きな要因は、対談の相手に、文章力は言うに及ばず、音楽に対する並外れた洞察力を持ち、それでいて音楽評論家とは全く異なる知識と視点をもつ村上春樹さんという人を当てたこと。彼が、音楽家が音楽を創造あるいは再創造するにあたって胸に抱く思いを、巧みに引き出して伝えてくれます。 小澤さんの言葉は、音楽を愛する人に対する敬意を絶やさず、それでもあくまで作品と作曲家とともに立ち続ける演奏家の至上命題を貫く者のそれです。これまでの小澤さんの活動を聞き続けた身には、頷くことだらけでした。 そうした中に、「僕はもともとレコード・マニアみたいな人たちがあまり好きじゃなかったんです。」という小澤さんの一言がでてきます。もちろんこの発言のコンテクストを読み取らないと、音楽家の真意を誤解するのかもしれません。しかし私がとりわけこの一言を興味深く思ったのは、この本の読者レビューで日本の典型的なクラシックファンとおぼしきレビュワーからこの言葉への反発が示されたことからです。図らずも、音楽家の思いと、日本の典型的なクラシックファンの姿勢とのずれに気づかされた瞬間でした。 演奏という行為を通じて、音楽には多種多彩な表現が可能であり、演奏家はそれぞれの信念に従って作品の再現を試みます。それぞれの演奏は、ですからそれぞれに絶対的な存在であって、それを過去あるいは未来の他の演奏と比較の中で聴かれることは、いかなる音楽家も望まないでしょう。演奏を録音して商品化する場合であってもそれは「自分の演奏を求める人に届ける」手段のひとつであり、他の演奏への対抗意識が動機であるわけではないのです。そして、どんな聞き手にとっても、演奏との出会いは本来、美術作品を見るのと変わることなく、見知らぬ土地への旅や新たな人との出会いのように、それぞれの機会にそれぞれ独立した喜びや失望を感じるはずです。 ですからこの言葉は、録音された演奏の比較を音楽鑑賞の目的にしてしまったり、ランキングに血道を上げたり、といった屈折した聴き方にこだわるレコード・マニアと、それを育ててきた音楽ジャーナリズム、とりわけ演奏の好き嫌いを声高に叫ぶ文章力稚拙な音楽評論家もとい音楽比較家たちに対し、そして誰よりも私自身に、そもそも純粋に音楽に向きあっていたときの本来の姿勢を思い起こさせるための警鐘にしておきたいと私は思っています。もちろん小澤さん自身にとっては、思わず口をついた音楽家の気軽な本音にすぎないでしょうけど。 書籍そのものの印象もさることながら、このような考察の契機となった言葉に対して(さらにはその言葉への反発を示したレビューにも)敬意を表し、そしてHMVの読者レビューを目にする多くの人にその言葉のコンテクストに触れ真意を読み解いて欲しい思いから、星5つの推薦マークを献上します。

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    ほんず内閣総理大臣  |  北海道  |  不明  |  2012年04月05日

    これは面白くかつ興味深い本ですねぇ。村上さんの引き出し方がうまいのかな、小澤さんが普段なら語らないようなところをどんどんしゃべっているのが何とも面白いであります。当方が関心を持ったところを主要三点にまとめましょう。@小澤さんは、作曲者の残した楽譜をもっぱら対象として、音楽を再現してるということ。「とにかく楽譜を熱心に勉強した」という発言が何度もありますが、そしてもちろんそれが基本でしょうけれど、すべてはそこに始まりそこに帰結するということですね。演奏家や作曲者に関するエピソード、またレコード録音史について小澤さんが知らないことがずいぶんと多くて(メンゲルベルクのマラ4を知らない!)、読者の方も「えっ?!」と思う個所、ずいぶんあるんじゃないでしょうか。レコードファンの方がよっぽど詳しいぜというところ、多々あります。しかし、そうした作曲者のエピソードも含めた楽曲理解ではなくて、またレコードから作ったイメージでもなくて、やっぱり小澤さんは楽譜から構成する音楽に全てをかけた方なのですね。そして、レコーディングは多いけど、やっぱりナマの活きた音楽が本領発揮の場なのだということなのですね。A村上さんは、小澤さんの才能、「天才」ぶりをずいぶん強調しようとしているように見えますが、小澤さん本人はむしろ熱意や斎藤師に教わった方法の適切さを強調しています。キャリアのない若い時代に多くの人にかわいがってもらったというのも、そういう真摯さの賜物ですね。これはだから、あらゆる分野で、多くの人が学べることだと思います。Bカラヤンの偉大さ。カラヤンについては、演奏批評論、オケの立場からの発言、といったところでずいぶんと攻撃されることが多いのであります。しかし、小澤さんが語るカラヤン(「カラヤン先生」)は、指揮者の役割や仕事のコツにこの上なく通暁し、音楽の作り方についても実によく熟慮し、さらにそれをどう人に伝えようとするかについて試行錯誤を重ねた、大変立派な音楽家であります。カラヤンに教わった同業者的立場からのカラヤン論が作られていいですね。極めて正しいポジティブな意味で、カラヤンから学ぶことは多いのだと思います。さて、もっといろいろありますがこの辺で止めましょう。なお一か所、訂正(ないし注記)を求めます。341ページの小澤さんの発言中にある、オルフの「イタリアン・セレナーデ」ですが、オルフは例の「カルミナ・ブラーナ」のカール・オルフではなく、通常ウォルフと称する、ヒューゴー・ウォルフ(1860〜1903)ですね。これは意外に名曲として有名で、確か以前クナッパーツブッシュのディスクもありましたやね。それだけ補っときます。総じて大変面白い本でした。続編、続々編、期待しております。

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    kakiko  |  大阪府  |  不明  |  2012年01月27日

    話が面白い上に、構成が巧みなので、ついつい読ませられてしまいます。句点のように挟まれる、間食を食べる時の小澤征爾と村上春樹の会話が惚けた感じで良い(※小澤さんの体調のため、頻繁に栄養補給する必要がある)。村上春樹によるドキュメンタリー風のエッセイもあり(詳細は読んでのお楽しみ)、読み応え十分です。

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    マラ3マニア  |  東京都  |  不明  |  2012年01月11日

    この本は貴重だ。もはや伝説の彼方にいる音楽家の日常の姿が、しかも日本語で書かれている。こんな本は今までない。ルービンシュタインにいっぱい旨いものを食わしててもらった。だとか、英語が上手く話せればブルーノ・ワルターと話ができた。だとか。本当に盛りだくさん。妄想と偏見に満ちた日本の評論家の文章を読むより数百倍面白い。しかし、小澤は「レコードマニア」の事を未だに嫌悪している事が書かれている。要するに、同じ曲を違う演奏で聴き違いを評論するマニアの事。日本の音楽ファンはごく一部を除いて、レコード演奏の聴き比べからクラシックファンになったと思う。そういう聴き方に嫌悪感を示す小澤。日本のクラシックファンとはやはり深い溝があると思った。小澤は楽譜を読み、曲をイメージできるが、我々は演奏家の手によってしか曲を聴く事ができない。しかも、本場からは遠く離れた日本の地。どうしてもレコードに頼らざるを得ない。そういう日本の音楽愛好家に嫌悪感を示す小澤征爾。そう思うならチェリビダッケのように、一切レコード録音はするべきではない。それができないのなば、プロの指揮者として、絶対口外してはいけない事だ。村上春樹氏も少し戸惑っている書き方だった。よって1点減点。しかし、この本に書かれている面白さ、貴重さは全く変わる事はない。

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    カラジャン  |  山口県  |  不明  |  2011年12月11日

    この本、ものすごく面白い。 小澤さんの過去のことがいっぱい出てきて、グレン・グールドやバーンスタイン、カラヤンの事なんかも沢山語られていて、 その気になれば、1日で完読できそうなくらい面白い。 読んでいる一に、関係のあるCDを聴きたくなって、途中中断して、僕の場合1日で読んだのは半分位だけど。 小澤さんの、人柄が伝わってくる逸品。

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