サン=サーンス:『オルガン付き』、モーツァルト:ピアノ協奏曲第24番、ラヴェル:ボレロ、他 デルヴォー&N響、ハイドシェック、他(1978 ステレオ)(2CD)
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アルベリヒ | 神奈川県 | 不明 | 2011年11月17日
他の方がDISC1について述べていて、納得です。 DISC2のフランス音楽は、実際に生で聞いたので、早速購入した。当時のNHKホールは今より音響が悪く、その時も期待が半分だったが、デルヴォーの指揮の素晴らしさに感動した覚えがある。その思い出が蘇ってきた。特に夜想曲とボレロが感動。夜想曲は小生、当時あまり聞いていなかったため、この素晴らしい演奏で目覚めた。マルティノンなど色々聞いたが、生の感動を超えるものは無かった。特に「雲」はデリケートな雰囲気と味わいを、N饗が出せたのは、デルヴォーのおかげだろう。 「祭り」の不思議な感覚はなんだろうか。最後のボレロは、ゆっくりとした、テンポで、高揚感が見事。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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plastic | 東京都 | 不明 | 2011年10月25日
ハイドシェックの24番がいい。軽く洒脱で跳ね回るようなピアノにひきつけられる。内田のじとっとしたモーツァルトに落胆した後だけに、こういう悲しみを明るさで笑い飛ばしてしまうような演奏は聴いていて本当に気持ちが良い。ハイドシェックは最近よりこのころまでが好きだ。N響も信じられないほどきれいな音だ。弦のしなやかな音は、どちらかというと音が汚かったあのころのN響とは信じられない。デルヴォーをはじめ、フルネデュトアなどが振った時のN響は本当に磨き上げられた1級の音を出す。デルヴォーはフランスの指揮者としては音楽の構成力が優れており、サンサーンスも正攻法な演奏で、N響も破綻無く気持ちよさそうに演奏している。4人の方が、このレビューに「共感」しています。
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七海耀 | 埼玉県 | 不明 | 2011年10月23日
サンサーンスやハイドシェクとのモーツアルトを収めたDisc1が秀逸で、星5つ。フランス名曲集とも言うべきDisc2は星4つ。4.5というのはないので、4にする。いずれも録音は1978年で会場はNHKホール。まず、モーツアルトのK.491だが、出だしの弦の音に驚く。まるでN響じゃないみたいだ。羽毛のように柔らかいが、芯がのある音。音楽が激しくなっても、あくまで上品で、よく歌っている。デルヴォ−はその実績に比して録音が少ない人だが、残されたどの録音を聞いてもわかるのは、オケからなんとも優雅な音を引き出し、歌わせることに長けていることである。フルネについてはよく言われるが、「デルヴォ−マジック」と呼んでもよいのではないか。ハイドシェクは、当時からこんな自由なモーツアルトを弾いていたわけだ。遅めのテンポを維持した「歌のモーツアルト」。ラルゲットなど本当に美しい。サンサーンスの「オルガン付き」だが、これもまた渾身の表現で、オケも良く応えている。弦の音が、金管はまあいつもの感じなのだが、弦が本当に美しく響く。音楽も安定しており、やや遅めのテンポで、じっくり音楽を構築している。あの舞台に向かって、右上方にあるNHKホールのオルガンの音が鮮明に録られている。アンコールのヘンデルも面白い。さて、Disc2だが、こちらは競合の演奏が多いので、普通に考えればマルティノンとかアンセルメとか他にも良い演奏は多い。しかし、最後に収められた「ボレロ」など、悪戯に騒々しくなく、じっくりしたテンポで音楽を構築し、しっかりまとめている。いずれにせよ、N響がデルヴォ−をもっと呼ぶ機会がなかったは残念だ。デルヴォ−の正規録音には、メンデルスゾーンの「イタリア」とか「幻想交曲」などがあるけれど、モーツアルトやハイドンの交響曲を彼で聴くとさぞや面白かったに違いない5人の方が、このレビューに「共感」しています。
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