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マーラー(1860-1911)

SACD 交響曲第3番 ヤンソンス&コンセルトヘボウ管弦楽団、フィンク(2SACD)

交響曲第3番 ヤンソンス&コンセルトヘボウ管弦楽団、フィンク(2SACD)

商品ユーザレビュー

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    ま〜さん  |  東京都  |  不明  |  2012年12月25日

    超優秀録音である。これがライブ録音かと疑うほど個々の楽器にフォーカスがピタリと合い、全ての音にアクセス出来る。このレーベルのディスクの中では、最高の出来だと思う。先日、ヤンソンスはバイエルンのオーケストラと来日し、ベートーヴェン・チクルスで充実した演奏を披露したが、これからも大いに期待したい。

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    演奏家歴40年  |  山形県  |  不明  |  2012年10月25日

    超絶的な名園である。先日,この組み合わせが 2010 年に演奏したこの曲のライブの映像が NHK BS Premium で放送されたのを見て,そのあまりに美しい演奏に感動して CD を求めてみたら,これが期待に違わぬ素晴らしい演奏であったので嬉しくなってしまった。この曲は,あらゆる交響曲の中で,私の好きなベスト 10 に間違いなく入っているので,今まで聴いたこの曲の演奏は 10 種類を超えていると思うのだが,その中で1位か2位に入るほどの名演奏であると思う。この演奏の特徴は,優美であり,バランスが良く,歌に満ちていて,とにかくどの瞬間も美しい響きに溢れているところにある。第1楽章の Trombone の solo は,力み過ぎの奏者が多々ある中で,非常に落ち着いた余裕のある演奏である。Mahler ならではの切り裂かれるような大音響も,この演奏では決して絶叫になっていない。とにかく,非常に冷静にこの曲の美しさを出そうとするこの演奏には惚れ惚れさせられる。特に聴きものなのは,第3楽章後半に現れる Posthorn の solo である。この solo は mute を付けた Trumpet で演奏される場合もあるが,響きが損なわれるので是非 Posthorn で演奏して欲しいと思っている。Posthorn は Trumpet と同じ音域を持つので,Trumpet 奏者が持ち替えて吹くのだが,決して吹きやすい楽器ではなく,しかもこの solo には非常な高音まで要求されていて,柔らかくふくよかな音で吹くのは至難の技である。先日の映像では,舞台裏の狭い廊下でモニタに映されている指揮者を見ながら,一人静かに Posthorn を吹く奏者の後ろ姿が非常に気高く,神々しく見えたばかりか,その聴こえてくる音はこれ以上ないほど柔らかく,まるで神の声でも聴いているかのようで,思わず涙ぐんでしまったほどである。まるで Maurice André が蘇って吹いているのではと思わせられるようなこの名手の名前を,残念ながら私は知らないのだが,よほどの奏者に違いあるまい。この solo の演奏で,これ以上の名演を聴いたことはなく,この solo は,忘れられないほどの感動を私に与えてくれた。第4楽章は,Mezzo Soprano の Bernarda Fink の独唱でニーチェの「ツァラトゥストラはかく語りき」からの歌詞が付けられていて,第2交響曲の第4楽章 ”Urlicht (原光)” にも現れる ”Oh, Mensch … (おお,人間よ)” という歌い出しで始まるのだが,こうした上から目線の歌詞を歌うには,Christa Ludwig あたりの深淵な声が必要で,この Fink の歌唱は美しいものではあるものの,声にやや奥深さが足りないような気がする。それでも,Harp の音の一つ一つさえも豊かに響かせて聴かせてくれるこの録音は,ヨーロッパ随一と世評の高いロイヤル・コンサルトヘボウ・ホールの音響を伝えて余りあるものである。この交響曲の最大の聴きどころである第6楽章の冒頭部分は,「愛」を描いていると言われるだけあって,あたかも神聖な場所に足を踏み入れてしまったときのような厳粛な始まりを聴かせる。私の好みとしては,John Barbirolli や Kent Nagano のようにもっとむせ返るような歌い出しをしてほしいところであるが,第1楽章から一貫して冷静な演奏を続けてきたのに第6楽章だけそんな始まり方をしてしまっては却って違和感を感じさせてしまうだろう。それにしても,この楽章の冒頭のテーマほど魅力的な旋律は他に聴いたことがない。ロンド形式で書かれているために,この楽章を通じてこのテーマが繰り返し聴けるのは本当に有難い。特に終盤で金管によるコラールが聴こえてくるところは,何度聴いても鳥肌が立ってしまう。最高音への跳躍のときに,1st Trumpet がスラーをかけているのだけが惜しまれるが,この部分は祈りのようでもあり,その祈りに答える神の声のようにも聴こえる。さらに音域が低い方に移って Trombone がこのテーマを吹くようになると,全曲の演奏に 100 分ほどを要したこの曲もいよいよ最後に近づいたのが実感される。曲の最後を飾っているのは何と言っても2セットの Timpani で,主音と導音を ff で繰り返すこの打撃の連続は,圧倒的な説得力で聴く者に生きる勇気を与えてくれているような気がしてならない。ここを1人で叩いているような演奏は,全くこの曲の意図を理解していないと言い切ってよく,ここだけは絶対に2人の奏者で叩かねばならないし,さらにここの Timpani の音が Georg Solti 盤のように痩せてしまっていると,どれほどそこまで名演奏をして来ようと台無しになってしまうのだが,この演奏の Timpani は非常に豊かな音でホールに響き渡っていて,2人の Timpani 奏者が一打ごとに大きなエネルギーを分けてくれているような気がする。指揮者の Jansons は,この長大な曲のどこ一つとしてあざとい演出をしておらず,極めて中庸でありながらこの曲の美点を余すところなく聴き手に提示するという離れ業をやってのけている。これは,先日聴いた Karl Richter 指揮のミュンヘンバッハ管による Bach のマタイ受難曲 BWV.244 の 1958 年の神懸かり的な録音に比肩しうる超絶的に高水準な演奏だと思う。私は今後,この曲を聴きたくなったら真っ先に選ぶのがこの演奏になりそうである。

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  • ★★★★★ 

    なかじぃ  |  大阪府  |  不明  |  2012年05月12日

    このコンビの「巨人」 は最高の名演であり、「復活」 も期待を裏切らない名演でした。私のCD ラックはマーラーだらけでマーラーはもういいやと思っていたのにまた買ってしまいました。内容はやはり素晴らしかったです。コンセルトヘボウのマーラーはやはり特別です。ヤンソンスの指揮も素晴らしい。 この演奏を聴くだけでもヤンソンスが現在マーラーの音楽をよく理解し、マーラーの演奏になくてはならないマエストロだと思えるのですが、ヤンソンス、アバド、ブーレーズ、ハイティンクをマーラーを全く理解していないと100%の確信があるなどと言っている音楽評論家がいるようです。マーラーどころか音楽そのものを理解せずに言葉遊びをしているだけの胡散臭い人物にしか私には思えませんがね。

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  • ★★★★★ 

    sunny  |  兵庫県  |  不明  |  2012年01月05日

    今をときめく、ヤンソンス、コンセルトへボウが、ライヴでこの曲を取り上げて、駄演だったら、クラシック界は、もう終わり。だが、そんな事にはならなかった。スケール大きく、推進力満載、丁寧に情感込めての演奏は、お見事。流石の演奏となった。自主レーベルで、きっちり、普段のレベルの高い演奏を、残せるのは、アーティストとして、評価を得るには、ラッキー、と言うか、レベルの高さをを見せつけられる。コンセルトへボウは、いいホール、指揮者に恵まれて、器用、好調。映像も出ていて、よろしい。

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  • ★★★★☆ 

    DP−900が欲しい  |  愛知県  |  不明  |  2011年09月05日

    20代の頃、ユニコーンというレーベルでホーレンシュタインがLSOを振った3番の2枚組LPが、ぼくのマーラーとの最初の出会いでした。冒頭のホルンとティンパニの分厚い響きと、そのあとに続く重々しい展開にすっかり圧倒されてしまいました。それがきっかけで、その後ちらほらとマーラーを聴くようになったのですが、なんだか明晰で理知的で明るい演奏が多くて、すこしマーラーとは疎遠になった時期もありました。ところが最近になってヤンソンス指揮のRCOに出会ってからは、再びマーラーに魅せられつつあります。なんといっても響きが美しいですね。そしてまたこの3番においても、暗過ぎずかといって重量感を失うことも無く、でも決して無難なだけの凡庸な演奏に陥ってもいない。まったく見事なもんです。しかもホーレンシュタインのLPみたいに、第一楽章の途中でA面が終わってしまって、あわてて盤をひっくり返すなんて興醒めな手間もかからない!そして、コスト削減がミエミエのライヴ録音ではなく、ちゃんとクォリティーレベルを保った上でのレコーディングであることが聴き取れるのが◎ですね。特に、SACDで聴くと素晴らしいです。  ただし、ホーレンシュタインのようなそれこそオレはとうとう「魔の山」に引きずり込まれてしまったかと想わせる様なデモーニッシュなリアリティーにはやや欠けるので、満点評価とはしませんでした。

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  • ★★★★☆ 

    淳メーカー  |  愛知県  |  不明  |  2011年06月28日

    美しい。ホルンの出だしから、ティンパニによる大団円に至るまで、すべてが美しい。予定調和的とでも言うのだろうか。ヤンソンスには駄作がない。どの演奏も水準以上。以上と言っては失礼か、100点満点の80点から90点を常に取っているエリート。この演奏もそう、美しい。私の好きな第6楽章では涙も出た。確かに名演だと思うが、何かが足りぬ気がした。素人の分際でごめんなさい、マエストロ。

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2011年06月05日

    ヤンソンス&コンセルトヘボウ・アムステルダムによるマーラーの交響曲チクルスの第5弾の登場だ。前作の第2も名演であったが、今般の第3も素晴らしい名演と高く評価したい。第2もそうであったが、先ずは、録音の素晴らしさについて言及しておきたい。本盤も、これまでと同様のマルチチャンネル付きのSACDであるが、世界でも屈指の音響を誇るコンサートホールとされるコンセルトヘボウの豊かな残響を活かした鮮明な音質は、これ以上は求め得ないような圧倒的な臨場感を誇っていると言える。特に、マーラーの合唱付きの大編成の交響曲の録音において、オーケストラの各セクション、独唱、合唱が明瞭に分離して聴こえるというのは殆ど驚異的な高音質であると言えるところであり、それぞれの楽器や合唱等の位置関係までがわかるほどの鮮明さを誇っている。かつて、マーラーの第3では、マーツァル&チェコ・フィルによる超優秀録音(本盤と同様にマルチチャンネル付きのSACD録音)にして素晴らしい名演(2005年)があったが、本盤も当該盤に比肩し得る極上の高音質であり、なおかつ素晴らしい名演であると言えるだろう。第3は、重厚長大な交響曲を数多く作曲したマーラーの手による交響曲の中でも最大規模を誇る壮大な交響曲である。したがって、全体をうまく纏めるのが難しい交響曲でもあると言えるところだ。ヤンソンスは、全体の造型をいささかも弛緩させることなく的確に纏め上げるとともに、スケールの大きさを損なっていない点を高く評価したい。そして、そのアプローチは、曲想を精緻に描き出して行くというきわめてオーソドックスで純音楽的なものであり、マーラーの光彩陸離たる音楽の魅力をゆったりとした気持ちで満喫することができるという意味においては、前述のマーツァルによる名演にも匹敵する名演と言える。コンセルトヘボウ・アムステルダムは、前任のシャイー時代にその独特のくすんだようないぶし銀の音色が失われたと言われているが、本演奏においては、そうした北ヨーロッパならではの深みのある音色を随所に聴くことが可能であり、演奏に奥行きと潤いを与えている点を忘れてはならない。ベルナルダ・フィンクも素晴らしい歌唱を披露しており、オランダ放送合唱団やブレダ・サクラメント合唱団、ラインモンド少年合唱団も最高のパフォーマンスを示していると評価したい。

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  • ★★★★★ 

    翔鶴  |  山口県  |  不明  |  2011年05月31日

    マーラーの各シンフォニーは特徴ちゅうか用途が違いますね、その気で本人が作曲したかどうか私は知りませんが。用途ちゅうても全体と各楽章では違うはずですが、最終楽章に限るとアテネ五輪の閉会式で流れたように世界的な明るい儀式向きですねでラストがしつこいものの、彼にしては意外でしょうが。さてこれはRCOLIVEの一部になるわけでさすが世界屈指のオケの演奏と言わざるを得ないでしょう、スキがなく逆に余裕さえ感じられますね。ところで第二シンフォニーはDVDが付録でしたが今回はありません、できれば同じものを期待しましたが最近のDVDにしては画質が今一つ(プラズマTV等に画面負けしてしまう)だったので断念したのでしょうか、残念。あと録音はいいですね、オケ独自ブランドですがユニバーサルかどこかの技術スタッフが入っているのかなあ。さあ今から比較しますよ、ジンマン・トーンハレ、ハイティンク・シカゴ響、そしてシャイー・コンセルトヘボウ…どうなることやら。とりあえず『いやあ、いい演奏です』、お薦めです。  

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  • ★★★★☆ 

    さすらい人  |  神奈川県  |  不明  |  2011年05月29日

    昨年の来日公演(サントリーホール/ミューザ川崎)に感銘を受け購入。結論としては、悪くはない無難な演奏といったところか。 確かに、コンセルトヘボウのビロードのような響きは健在で、随所に美しいと感じられる所はある。しかし、指揮者が引き出す音楽のメリハリ、アクセントといった、演奏における個性が希薄で、正直聴いている最中に眠ってしまった。 この曲にそんなアクセントはいらぬかもしれないが、少なくともマーラー3番を聴こうと思って、まずこのディスクを選び出すかと聞かれれば、必ずしもYesとは言えない。

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  • ★★★★★ 

    村井 翔  |  愛知県  |  不明  |  2011年05月22日

    2番の新録音ラッシュの次は3番のラッシュか。この二ヶ月ほどの間に注目すべき三種類の新録音が出るが、まず第一弾のヤンソンスは誰にも嫌われそうにない普遍的な出来ばえ。既に放送された録画は2月3日の一発ライヴで、さしものコンセルトヘボウも金管にちょっと危ういところがあったが、CDは三日間のライヴを編集したもので全く危なげなし。第一に印象に残るのは、響きの厚みとポリフォニックな彫りの深さ。ただし、ティルソン・トーマスの盤では主旋律/伴奏のヒエラルヒーが崩壊して音楽がスーパー・フラット化しているが、ヤンソンスはそこまではやらない。伝統的なオーケストラ・サウンドの枠内でマーラー流のポリフォニーを最大限に生かしている。そんなに大きくテンポを揺らす演奏ではないが、第1楽章末尾の音楽の広げ方(つまり、ちょっと減速+最後に加速)などは実に見事で、音楽に四角四面でない伸びやかさをもたらしている。いずれも映像で見られるエッシェンバッハ/パリ管やラトル/ベルリン・フィル(前者は全9曲録画中のベストだし、後者は2番以上に精細な指揮。BPOの名技連発には唖然とするばかりだ)のようにもっとシャープかつ表現主義的に振ることもできるが、こういう包容力のある、(語弊を恐れずに言えば)女性的・母性的なアプローチも十分にその存在を主張できる曲だ。

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