トイレット
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居眠り猫 | 栃木県 | 不明 | 2011年07月16日
出だしが、いきなり、墓地のシーンだったので驚いた。 「ママが死んで、残されたのは〜古い家と3人兄弟と猫1匹〜」と二男レイが語る。 長男、モーリーは引きこもりのピアニスト。7年間家から一歩も出たことがないらしい。 レイは、どこかの研究者のようだが、部屋はフギヤだらけの、いわゆる「オタク」である。彼は毎日同じ服を着ている。同じ服を7着持っていて毎日着替えているという。 末っ子、リサは学生のようだ。いつも授業中の様子がでてくる。 この家には、ママが死ぬ前に日本から呼び寄せた「婆ちゃん」がいた。 婆ちゃんは、英語がわからないと3人の孫たちは思っている。だから話さないのだと。 果たして本当にそうなのだろうか?私は、婆ちゃんは英語は解るのではないかと思う。ただ、孫たちにどう接してよいのかわからないのではないだろうか。モーリーが生地を買いたいからお金が欲しいと言ったとき、お財布からお金を出したし、リサがエアギターのコンテストに出たいから〜と言ったとこも、すぐに財布が出てきた。全然わからなかったら、無理でしょ。 モーリーが部屋の掃除をしていて、ママのミシンを見つけた。このミシンが凄い、ほぼ骨董品だ。私が幼いころ、母が持っていたミシンに似ている。 このミシンの使い方を、婆ちゃんに聞くことから、モーリーと婆ちゃんは親しくなっていくのだろう。モーリーは何故スカートを縫いたかったのだろうか。ピアノのコンクールにまではいていく。ここで一瞬モーリーがためらっているような様子が見れる。すると、婆ちゃんが立ち上がって、「モーリー クールにね」と声をかける。婆ちゃんが初めて発した言葉だった。 レイは、婆ちゃんと血の繋がりはないのではと考え、独自にDNAの検査を試みる。結果は他人だった。「ほらやはり他人だ」とレイ。するとモーリーが、「他人はおまえ」と言う。「ママが死んで、泣いてるおまえに、ロボットを買ってやったら、泣き止んだとママが言ってた」と言う。このことはレイにはショックだっただろう。 題名が「トイレット」なのに、トイレはあまり出てこない。 毎朝婆ちゃんがトイレから出てくると、ため息をつく。それがなぜか誰にもわからない。そんなある日、レイは、日本のトイレのことを知り興味を持った。蓋が自動で開き、便座は暖かい、温水でお尻を洗う〜レイじゃなくても現物を見たくなるだろう。レイはトイレを買うことにする。婆ちゃんを喜ばせたかったのだ。でも婆ちゃんはトイレを見ることなく死んでしまう。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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とんび 学 | 埼玉県 | 不明 | 2011年01月15日
映画館で1っ回観ただけで、この作品のよさが伝わってきました。三人の兄弟が、日本人の血を引くなんて設定が面白いです。それも英語しか喋れないのに!そんなストーリーを追うだけでも面白いのに、本当は荻上監督が言いたいことも伝わってきます。「かもめ食堂」もそうでしたが、日本人が一番今必要としていること(社会でも、家庭でも)は、食べることの次にくるのがこの映画の題名になっている「トイレット」ではないでしょうか?もしかしたら監督は、食の後にはこれが一番欠けていると思っているように感じました。あのゆったりとした時間。かなぁ そのうえ、主人公たちの生き方を決めるのは「ばあちゃん」と呼ばれるもたいまさこさんです。表情だけで演技しています。凄い。…2010年私の観た映画でいちにをあらそう(できばえの上で)映画がDVDになりました。また家で見ると違いがあるのかなぁ。とにかくオススメデス。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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