巨匠フルトヴェングラーの生涯 叢書 20世紀の芸術と文学
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椋代能行 Yoshiyuki Mukudai | 大阪府 | 不明 | 2013年01月09日
本著は『フルトヴェングラー家の人々』という駄本と比すれば、正当にフルトヴェングラーを擁護しているという点では評価できる。 しかし、戦後70年を経ようとしている我々に必要なのは、このような著者の個人的バイアスの掛かる著作ではなく(それはクルト・リースの『音楽と政治』で十分だろう)、寧ろ、それぞれの音楽家の手紙の包括的な公開である。 晩年のホロヴィッツはあるインタヴューで「モーツァルトを知りたければ、彼のオペラを総て読みなさい。他人の手に依る伝記は取るに足らないものだから決して読んではならない。そうではなく、作曲家自身の手紙を読みなさい。」と説いている。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ドンナー | 神奈川県 | 不明 | 2011年05月15日
ヘルベルト・ハフナーによるフルトヴェングラーの伝記が翻訳されたことはまず喜ばしい。本書によって初めて記述された内容も多く、これまで出版された多くのフルトヴェングラーの伝記をすでにお読みの方でも興味深く読めるのではないだろうか。膨大な人名索引が付いていることも大変有難い。訳者、出版社の労に敬意を表したい。近日中にはフルトヴェングラー一族を題材とした翻訳書も出版予定となっており、生誕125年の記念の年に録音のみならず活字でもこの巨匠の芸術を追ってみたいところ。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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