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ブルックナー (1824-1896)

CD 交響曲全集 インバル&フランクフルト放送交響楽団(11CD)

交響曲全集 インバル&フランクフルト放送交響楽団(11CD)

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  • ★★★☆☆ 

    robin  |  兵庫県  |  不明  |  2024年04月14日

    星3のもあれば4のもあるのは当然だろう。全体にインバルの人間臭さが出た演奏で、時としてベートーヴェンやブラームスのような近い響きが聴かれる。悠久のアルプスの大自然の澄んだ響きとはちょっと違うかなと思う。例えば、、8番第3楽章などかなり人間臭い響きである。この辺りはやはりクナやシューリヒトの人間離れした澄み切った響きには及ばない。欲を言えばもっと澄んだ音の響きが欲しいと思う。しかし2番などは成功していると思うし、4番はかなりインバル臭いが終楽章などは深い響きで素晴らしいと思う。全集としてはスクロヴァのほうを上に置きたいが、インバルを聴くなら分売も出ているし、初期作品の演奏がお勧めである。

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  • ★★★★★ 

    せごびあ  |  愛知県  |  不明  |  2019年07月14日

    ブルックナーは苦手な作曲家でしたが、最近になってやっとなじめるようになって来ました。インバルの演奏は相変わらずいろいろな音が聞こえるバランス(絶妙とまでは言えませんが・・・)で、また歌う意識が強く良いなと感じる反面、少々恣意的にも感じました。まだああだこうだといえるほどブルックナーを理解できていませんので、この程度の感想で。

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  • ★★★★☆ 

    かっぱ人間  |  大分県  |  不明  |  2018年09月25日

    3、4、8番が第1稿、ヘ単調、0番、サマーレ、マツッカによる9番の完成版が含まれた、貴重な全集である。一応、ノヴァーク版使用となっているが、例えば2番の2楽章最後の部分でノヴァークのスコアではクラリネットになっているところがハース版のホルンに変更されたり、7番の2楽章では打楽器が省略されるなど、完全にノヴァーク版のスコアどおりではなく、随所にハース版の要素が含まれており、インバルの綿密なスコアの比較研究の後を見ることができて興味深い。 ハース版主体の全集としては、朝比奈隆の3回目かヴァント(1番はウィーン稿)、ノヴァーク版主体ではヨッフムの新旧ということになるが、第1稿主体ではインバルがベストではないだろうか。 ただし星四つにしたは、海外版では解説にこうした版の問題をあまり深く記しておらず、ノヴァークの名前が一切書かれていないこと、できれば紙ジャケットを初出のデザイン(ブルックナーの肖像がテレビや電光掲示板に映し出されており、面白かった)にして欲しかったという、二点を差し引いたためである。

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  • ★★★★★ 

    トラトラトラ  |  佐賀県  |  不明  |  2015年09月01日

    このCDを聴きながら天才の閃きというか、創造の原点というべきものを感じ取ろうと考えて購入した。オリジナル版の楽譜が使用されているらしいし、ブルックナーは親切な周りの有名ではあるが、凡人のティストに合わせて自分の作品を改定していった悲しい天才である。その天才の本心はどんなものなのかヒントでも見いだせたらよいと思った。指揮者のインバルは才能に満ちた指揮者であることは多くの実演体験からわかっていたが、こういうことをやらせると彼の才能がさらに生きてくることが分かった。彼の指揮とオリジナル重視の楽譜によってかこれまでとは一味違う別の魅力をもつブルックナーを聴けたのは本当に良かった。

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  • ★★★★★ 

    SeaCrow  |  東京都  |  不明  |  2015年08月25日

    演奏内容や、版の問題については既存の情報やレビューの通りかと思います。ファースト・チョイスにはなり得ないでしょうが、ブルックナー・ファンならおさえておきたい全集です。価格も本当に安くなりました。ところで「2010年リマスター」についてですが、ライナー、外箱、内袋のどこを見てもそのような表記はありません。海外サイトでも一切そんな情報は見当たりません。輸入代理店のワーナーが付け足した表記と思われますが、誤りでしょう。実際、8番の新旧両盤をPCに取り込み、バイナリ比較しましたが、完全同一との結果が出ました。旧盤から買い替える意義は、「薄箱による省スペース化」以外はないと断言できます。もちろん、元からデジタル録音ですので、決して悪い音ではないですし、この全集の価値が失われることはまったくないのですが。

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  • ★★★★★ 

    ルシータ  |  東京都  |  不明  |  2015年05月29日

    お値段が素晴らしいので購入しました。録音は深々とした感触ですが、演奏は現代的というかスマートなものだと思います。適度な緊張を伴った快演だと思います。 全11曲がそれぞれ1枚に収録されていて鑑賞上便利でした。

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  • ★★★★★ 

    おるてが  |  大阪府  |  不明  |  2015年05月06日

    レコード時代に8番第一稿で衝撃を受けたこのコンビの全集がこんなに安くなるとは。インバルは8番を都響やフランクフルト放響と再録しているがスケルツォの怒涛の疾走感と弾けっぷりは若かりし頃のこの演奏が最高。音質も明らかに向上していて旧CDのデジタル的スカスカ感がなくなり滑らかになっている。新たな解釈や校訂の進歩に基づく後発録音を考慮しても、全集としての完成度と魅力は失われていないと思う。

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  • ★★★★★ 

    mid-massa  |  三重県  |  不明  |  2015年04月25日

    今はこんなに安くなったんですねぇ、羨ましいですねぇ。1枚200円ですよ!演奏は皆さん書かれているとおりの演奏で、要は「好みの問題」と思います。ただ、インバルの8番の第1稿のライブが、FMで紹介され(確か金子健志さんが紹介していた記憶があります)た時は3楽章のシンバルや、クライマックスの音の変化について新しいことを教えてもらったことを覚えています。その翌年だったかに8番、4番と次々LPが出て、自分にとっては高かったけど無理して買いました。思えば小生が初めてCDで買ったブルックナー全集もこのインバル盤だったのです。それが今では金額だけで言えば4番の1枚分で全集が買えてしまうんですよね。いい時代ですね。今となっては評価が随分低くなってしまいましたが、あの時代に勇気を持って第1稿中心に全集として出した評価は今でも色褪せてないと思います。最近では小生もこの全集をCD棚の奥から出してきて聴くことも少なくなってきましたが、1枚づつ厚いCDケースに入っていて当時としては重厚なセットでした。第1稿の評価も当時は「ダラダラ長い」「未整理なものがくっついているだけ」「はっきり言ってくどい」等々の批判的な意見が大勢だった気がします。小生も当初4番のスケルツォなどそう感じました。しかし昨今は第1稿もたくさんのCDが出て来ており、他に素晴らしい演奏があるため(例えばナガノの第8番等)このインバル盤の出番は減りましたが、しかし今でも8番の1楽章のffで終わるところや、4楽章のラストのヴァイオリンの美しい部分、4番のフィナーレの最後など未だに微笑ましくなる部分は捨てがたいです。また7番のアダージョのクライマックスでもあのうるさいシンバルを敢えて除外しているといったように、この全集はまだまだ存在価値は失われてはいないと確信します。当時を懐かしく想い出しながら敢えて満点の評価とさせていただきます。この値段で、第1稿のファンが増えればこのインバル盤も歴史的価値を持つことができるでしょう。

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  • ★★★★☆ 

    ヒューブーン  |  静岡県  |  不明  |  2014年05月23日

    初稿という「意義」以外には、さほど魅力のある演奏群とは言えない。僕も購入してから数度聴きなおした記憶があるのは第3番だけで、それも第2楽章に関しては初稿の方が好きだからという、「演奏」でなく「譜面」がその理由だ。 そもそもインバル氏には、リスナーに対するサーヴィス精神というのが皆無なように思える。自分の個性を押し出そうという自己顕示欲も皆無。「ただひたすら楽譜を忠実に再現することに徹した職人の結晶が作品として現れたような全集」と言える。 ただその分、統一感というものは疑問をはさむ余地もなく、全集としてのまとまりと言う「意義」、そして冒頭で述べた初稿としての「意義」は計り知れない。あとは好きか?好きでないか? リスナーの好みの問題だと思う。*評価 は、意義と自分の好みとを、やや意義よりに折半した結果。

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  • ★★★★★ 

    saitaman  |  埼玉県  |  不明  |  2011年11月13日

    予想以上に楽しめた全集だった。まず、00番と0番が入っている。そして、3,4,8は第一稿。さらに第9番は未完の4楽章付き。巨匠的な演奏ではないけれど、曲の魅力をしっかり聴かせる。もの珍しさを除いたとしても、2番や5番はかなり良い演奏だと思う。お買い得。

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  • ★★★★☆ 

    メヌ  |  広島県  |  不明  |  2011年03月29日

    偏愛している全集です。駄耳ですがこんなにキレイなブルックナーはそれまで聴いたことがありませんでした。 あと、はじめて聴いた第1稿にはびっくりしました。 4番なんかはほとんど違う曲。面白かったけど戸惑いました。最近では第1稿の方が気に入ってます。へんな引き合いかもしれませんが「禿山の一夜」もRコルサコフが手を入れたものより、オリジナルバージョンの方が好きです。Rコルサコフ版は整っている分、安い映画音楽かイージーリスニングみたい。

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  • ★★★★★ 

    つよしくん  |  東京都  |  不明  |  2011年02月22日

    インバルが、約20年以上も前に完成させたブルックナーの交響曲全集であり、一部の交響曲については再録音も行っているが、今なおその存在価値を失わない永遠の名全集だ。その理由はいくつか掲げられるが、何よりも、初稿が出版されていた交響曲については、可能な限りそれに拘ったという点を第一に掲げるべきであろう(第2は、当時、ギャラガン校訂版が出版されておらず、やむなく1877年版を採用。第7については、ノヴァーク版を使用)。本全集の録音当時は、ブルックナーの交響曲を、初稿を用いて演奏した例など殆どなく、音楽学者の学究対象でしかなかった。現在でこそ、ケント・ナガノや、シモーネ・ヤングなどの初稿を用いた優れた名演が数多く登場しているが、本全集録音当時は鑑賞することさえままならない時代であったのだ。そのような時代に、インバルが初稿の魅力にいち早く着目して録音を行ったということは、今日における初稿の再評価に先鞭をつけたということであり、これはインバルの先見の明の証左と言えるのではないだろうか。第二に、本盤には、第00番や第9番のフィナーレの補筆版など、演奏されることすら稀な楽曲を盛り込んでいることであり、これには、前述の可能な限り初稿を採用するとの姿勢と相まって、ブルックナーの本質を徹底的に追及しようというインバルの並々ならぬ意欲を大いに感じることが可能である。第三に、演奏にはムラがなく、いずれも高い水準の名演であるということである。インバルの各交響曲に対するアプローチは、やや早めのインテンポで、曲想を精緻に描き出していくというものであり、その凝縮化され引き締まった演奏全体の造型は極めて堅固なものだ。金管楽器も最強奏させているが、いささかも無機的に陥ることはない。ゲネラルパウゼの用い方も実に効果的だ。それでいて、ブルックナー特有の聖フローリアンの自然を彷彿とさせるような抒情豊かさにおいても抜かりはなく、剛柔併せ持つ雄渾な名演に仕上がっていると言える。これは、ヴァントが1990年代になって成し遂げる数々の名演を予見させるものであり、このような名演を、ブルックナーの交響曲の演奏様式が、多分にロマン的な要素が支配するなどによって未だ確立したとは必ずしも言えなかった1980年代に、原則として初稿を用いて成し遂げたという点に、私は、インバルのブルックナーに対する深い理解と飽くなき探求心を大いに感じるのである。古今東西の指揮者において、マーラーとブルックナーの両方を得意とした指揮者は皆無と言ってもいいと思うが、マーラー指揮者として名高いインバルによる本全集や、最近発売された第5や第8の名演を聴くと、インバルこそは、マーラーとブルックナーの両方を得意とした史上初めての指揮者との評価もあながち言い過ぎではないのではないかと考える。本全集の再発売を機会にリマスタリングが行われたとのことであるが、音質は初期盤と比較すると明らかに向上しており、この歴史的な名全集の価値をより一層高めることに大きく貢献している点も忘れてはならない。

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  • ★★★★☆ 

    恐怖のタヌキ男  |  不明  |  不明  |  2010年10月20日

    インバルによる全集の値下げ再発売で、交響曲第3,4,8番第1稿世界初録音と、ヘ短調、0番、9番フィナーレを含むものであり、第1稿はこの後新録音が続いているものの、インバルの価値は減じません。曲により、2番はキャラガンの第1稿が出ていなかったためノーヴァク版によるもの、7番をなぜ書き直しとなるノーヴァク版を使ったのか、また、9番のフィナーレはより優れたものが出ているため、その点では問題もあるものの、インバルによる意欲は強く、今日でもいいものです。特に、ヘ短調、0番、3番、5番、6番、8番が秀逸、インバルは都響とブルックナーを取り上げており、2番のキャラガン第1稿や、9番のサマーレ、マツッカ、フィリップスによるフィナーレもやって欲しいものです。期待しています。

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  • ★★★★★ 

    日向 爽  |  東京都  |  不明  |  2010年09月13日

    このインバルのブルックナー全集には、録音が行われた1980年代には極めて珍しかった、次の4つの特徴がある。1.テンポがとても速く、すっきりとした抜けのよい響きで、「オルガンのよう」なブルックナー特有の重厚さを強調していない 2.この全集の録音当時はあまり演奏されなかった楽譜(第3番、第4番、第8番の「第1稿」など)を用いて演奏している 3.第9番の第4楽章の補完されたものを演奏している 4.習作の第0番や第00番を含む完全全集である これらのことから熱心なブルックナーファンほど、この全集の資料的価値を認めつつも、「ブルックナーらしくない演奏」として異端視するような傾向があった。しかし、21世紀になった現在、この全集で採られているテンポもそれほど速くは感じられなくなってきたし、ブルックナー本来の対位法の妙味をを生かすため、「オルガン的」な響きのを厚みもあまり強調されなくなってきた。第3番、第4番、第8番を第1稿を用いて演奏したり、第9番を補完された第4楽章付きで演奏するのも、特に珍しいことでもなくなってきている。習作の第0番や第00番も曲の価値が認められ、取り上げられる機会は増えてきている。そうした今、改めてこの全集を聴き直してみると、ここでのインバルの演奏にも控えめだが効果的なテンポの変化や「ため」はやはりあり、それなりに音の厚みもあって決して「テンポが速過ぎる薄っぺらな演奏」ではなかったことに気づく。むしろ、この全集が録音された1980年代に、インバルは既に30年後の21世紀のブルックナー演奏のスタンダード(基準)を予測し、実践していたことに驚かされる。時代がインバルに追いついた今、インバルが次に目指すものは何か? そしてまたブルックナー演奏はこれからどのように変遷していくのか? 再リリースされて入手しやすくなったこの機会に、そういったことをいろいろと考えながら、改めてじっくりと聴いてみたい全集である。

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