櫻井哲夫

CD Vital World

Vital World

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    kana@  |  栃木県  |  不明  |  2010年10月13日

    グレッグ・ハウ(g)+デニス・チェンバース(dr)をフューチャーした”Gentle Hearts”プロジェクトのスタジオ録音盤の第二弾。 と言っても前回の作品は2001年と長いブランクがあるにもかかわらずこの3人の息はぴったりと合っている。 1曲目の”Critical Planet”は、前作のBRAIN STORMの再来、いきなり高速弾丸スラップで挨拶代りの強烈なパンチをお見舞いされる。 2曲目の”Alien’s Feast”ではバッキングのディストーションギターがズッシリ存在感のあるハードロックチューン。 3曲目の”A Tear of the Clown”ではハウのギターがまるで実力派のシンガーが歌うようにギターで歌い上げている。 4曲目の”Are You Ready”は、70年代のアメリカのハードロックバンド、グランドファンクレイルロードのカバー。原曲の雰囲気は残しつつロックンロールっぽいアレンジになっていて、3人で楽しそうに演奏している姿が目に浮かぶようである。 5曲目の”Another Kingdom”はまさかのギターとベースの高速ユニゾンで始まりその後に16ビートの高速ドラムが追いかける非常にスピード感のあるナンバー。 6曲目の”Triangle Square”は4拍子と3拍子の変拍子。フュージョンとプログレを「フュージョン」させるとこうなるという感じ。 7曲目の”Monster Parade”はこれまた重いギターリフのバッキングにのせて各自のソロプレイが交互に入ってくる。 8曲目の”Father”は今作唯一のバラード。ギターのメロディーだけ聴くとサンタナの哀愁のヨーロッパを連想してしまうが中盤のフレットレスギターでのメロディーは本当に美しい。 (櫻井氏が父親に捧げた曲とのことだが大人の男が父を想う心というのはこんなにも温かいのかといたく感動してしまった) 今作はハード・フュージョンというよりはプログレとハードロックの融合という感じであるが、何度も聴けば聴くほど深みを感じる。 そして全体的な曲調、構成、アレンジが統一されていて、アルバム一枚を通してひとつの映画のような雰囲気になっている。 ただ今作では前作以上にグレッグとデニスを大フューチャーしているので櫻井氏は少し控えめなような感じがした。 でも今回はベーシストだけではなく、コンポーザー・アレンジャーそしてプロデューサーとしての櫻井氏の新たな凄い一面を充分に堪能できる作品になっていると感じた。

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