アダン:『ジゼル』全曲(T.カーン&ロンドン・フェスティヴァル・バレエ管)、ミンクス:『ラ・バヤデール』第4幕(ランチベリー指揮)(2CD)
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はぎ太郎 | 東京都 | 不明 | 2021年03月13日
知らない指揮者とオケでどうかと思ったが、「心地よい演奏」というのが第一印象。コンサート指揮者の構成感を重視した構えた演奏とは違い、良い意味で手慣れた演奏。テンポ、リズム、タメ、しなやかさとも申し分なく、劇性も充分。指揮者は英米のバレエカンパニーの音楽監督を歴任したバレエファンには知られた存在。ロンドン・フェスティバル・バレエオーケストラはDeccaの録音用オケ(ロンドン・フェスティバル・オーケストラ)かと思ったら、英国5大バレエ団のひとつで現在のイングリッシュ・ナショナル・バレエの専属オーケストラだった。どうりで慣れた演奏をすると納得。現行の全曲盤はボニング盤と双璧だが、好みはカーン盤。ファーストチョイスにおすすめしたい。また併録のミンクスの「ラ・バヤデール」からの「影の王国」がまたいい。人気のバレエ作品でDVDは多く出ているが、CD全曲盤はランチベリーがABTのマカロフ版用に編曲したボニング盤しかない。ランチベリーが晩年新国に客演した時、改めて編曲しなおした牧版が全く違った印象だったというので正規レコーディングしてほしかった。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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Adam愛聴者 | 熊本県 | 不明 | 2011年02月25日
EMIのジゼルは、かつて老ウラノワのイギリス公演に際して録音されたFayer盤(モノラルLP)しかないとおもっていた。Kern盤は初めて聴いた。当盤は日本では殆ど出回っていなかったとおもわれる。これまで数種が出ている全曲盤では、上演されるシナリオによって、収容曲数、曲の配列、編曲の有無で著しい相違があるのが特徴だが、Bonyngeによる2種の原典盤?(デッカ)に比べて省略されている曲数は少ないようである。録音が少々古いせいか、我が家の装置で聴くと音がやや硬く、打楽器の賑やかさ(少々うるさい)が印象に残った。一方のバヤデールは第4幕と表示があるが、通常の3幕だての版と重複する曲が多いので、最終幕として通しで上演されるのだろうか。「黄泉の王国」?という副題があるし、ライナーノートによると独立したストーリー性のないバレエとしても存在するらしい。バヤデールは全曲を聴く機会が少なく、かつバレエには素人なのでコメントは控える。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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