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CD 日本sp名盤復刻選集4 (日本語解説)

日本sp名盤復刻選集4 (日本語解説)

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    一人のクラシックオールドファン  |  兵庫県  |  不明  |  2010年02月22日

    本盤との関連で私は「日本の洋楽1923〜1944」杉浦雅太郎SPレコードコレクション(CD五枚盤組)の一部を聴く機会がありましたので参考メモとして書き込みさせていただきます。先ず杉浦氏という方は家業の傍ら京都交響楽団のヴァイオリニストとして1940〜1945年に居られた方で1945年に若くして亡くなった人なのですがSPレコードを4500枚も収集されていたらしいのです。そして杉浦氏のご子息からこれらのSPレコードの活用策としてローム社のサポートを得てCDへの復刻版二千セット製作したのが冒頭のCD五枚盤組(CDジャケットには竹久夢二の挿絵を使用)であり、○日本のオーケストラ・・・三種、○日本の音楽家 ○ 日本で活躍した外国人音楽家 から構成されており、音楽教育への支援及び音楽文化の普及のために、音楽学校等へ寄贈されたものであります。本盤は今述べたCD五枚盤組の収録内容を含めた更に範囲の広いものでやはり戦前を中心として活躍などした日本をKEYとした各音楽家の貴重な記録・資料であり戦中生まれの私の年代よりは勿論古いのですが懐かしい音楽家の名前がずらりと揃っております。もう絶対取り返しの出来ない時代の音楽演奏記録の大成アルバムとしてローム社はじめ関係者が製作した意義は大変大きいものと思います。サンプリングで先のCD五枚盤組から「日本の音楽家」を紹介いたしますね。ヴァイオリンで巌本真理が演奏するベートーヴェンの「ロマンス第2番」(演奏タイム8’20)は斉藤秀雄指揮東京SOのバックで何と1944年の戦争最中の録音ですが毅然とした演奏であります。私などは安川という姓で知っていた草間加寿子のピアノ演奏でこれも戦争中1943年収録の「サン・サーンス; ピアノ協奏曲第5番「エジプト風」」は尾高尚忠指揮東京SOの伴奏で演奏タイムは@10’41A8’23B5’49と第二楽章が少し簡略化されていますがあの時代にこの曲が日本人によってしかも相当な出来栄えで演奏されたなんて信じがたいですね。日本人による古いこの曲の演奏と言えば私などは田中希代子(バックはデルボー指揮NHKSO)が思い当たったのですが・・・。諏訪根自子のヴァイオリン(ピアノ伴奏は上田仁)による二曲「ドヴォルザーク;ユーモレスク」(タイム3’23)、「クライスラー; プニャーニのスタイルによる序奏とアレグロよりアレグロ」(同3’03)は1933年の収録でこれも昔の懐かしい味わいがします、その他平岡養一(木琴でエネスコ、バッハ、シューベルト)、澤田柳吉(ショパンのピアノ曲)や松隈陽子(リストのピアノ曲)を聴いた次第です。澤田柳吉は関東大震災後私の地元に転地して音楽教授活動をしていたらしく1924年まだ白砂青松だった(私も勿論戦後なのですが泳いだ)芦屋浜の貴志邸で貴志康一のヴァイオリン演奏会で伴奏を勤めたプログラムも残っているようです・・・古き良き時代だったのですね・・・。本盤に帰って私のサンプリング曲以外若干の出入りはありますが実に上手く沢山の演奏を盛り込んだもので素晴らしいアルバムと思います。(タイムについては盤により多少異なる場合があります)

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