Midnight Mushrumps
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ゲソニンムルゴボング | 東京都 | 不明 | 2012年07月22日
’70年代というのは、英ロック史において最もバラエティに富んだ時代であったというのは、年配者の懐古主義とばかりも言えないと思う。ブリティッシュイノベーション〜アートロックへ進化していった’60年代から、一気に花開いて行ったハードロック・プログレッシブロックの奔流。このグリフォンというグループは、中でも特にユニークな存在であった。所謂プログレの中にはクラシックを採用したグループが多数あったが、大半はオーケストラを導入したものであり、今にして思うと形だけ取り繕った物も少なくなかった。そんな中、このグリフォンは古楽という、さらに西洋音楽の原点ともいえる表現を採用し、巧妙にロックとミックスしていた。この「真夜中の狂宴」は彼らの2枚目にして代表作。特にレコードA面にあたる組曲@は緩急巧みに盛り上がる大作。難を言うと小品の揃ったB面と順番を入れ替えた方が、構成的により完成度が高かったと感じる。とにかく、感受性の大きな若者に是非聞いてもらいたい銘作。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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かじ | 東京 | 不明 | 2002年11月20日
シェークスピアの「テンペスト」の音楽として制作されたこの2作目になると、クレジットに「トラッド」の文字はAにしか見られなくなっている。20分近い大作@はバロック/フォーク/プログレッシヴ・ロックが見事に結びついて個性的な音世界を構築させることに成功している。Bは弦楽器と各種笛のアンサンブルがかわいい曲。Dも、宮廷音楽風でリコーダーとハープシコードの響きが実に典雅。ラストのEは全員の共作だが、前半の旋律はトラッド。中盤以降の音の厚みが増して盛り上がっていく様は見事!2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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