暗い宿 角川文庫
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peko-rock | 大阪府 | 不明 | 2012年02月11日
宿にまつわる短編集。お馴染みの有栖川・火村先生のコンビが登場します。それぞれ異なった趣の“宿”が舞台となりますが、読んでいると思わず旅に出たくなります。旅先の解放感の中で物語を頭の中に創り出して遊ぶ有栖川の描写なんかを読んでいると、自分も同じようにホテルのロビーや客室のソファ、浴場、ベッド上などにいて、普段とは違う時間の流れの中でこんな風にとりとめもなく思考を漂わせることができる非日常な空間に飛び込みたくなります。『ホテル・ラフレシア』なんかは、建物の景色が浮かんでくるようだし、読んでる方まで《ホテル・カリフォルニア》のメロディが頭に流れてきました。ホテル主催の推理ゲームのイベントと平行して、実際の事件が2人を巻き込みますが、オチについては賛否両論かな?こんな短編もありかなと個人的には思います。『201号室の災厄』では、火村先生が知らなかったアグレッシブさ?を発揮する場面も。有栖川・火村コンビが好きな人は楽しめるでしょう。非日常の場所を訪れたときにだけ感じられる旅情を読むだけでここまで感じさせてくれるという点でおもしろい。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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