ピアノ四重奏曲第1番、第2番、第3番 アンゲリッシュ、R.カプソン、コセ、G.カプソン(2CD)
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雲谷斎 | 埼玉県 | 不明 | 2018年11月21日
ブラームスの数ある傑作室内楽曲のなかで、なぜかこのピアノ四重奏曲の録音は少ない。未だに優秀演奏はかなり昔のモノラル録音盤を挙げねばならないといったような状態だ。そこに最近、フランスの若手の演奏が参入してきた。ブラームスといえばフランス人が毛嫌いする代表的作曲家だったはずだが、時代は変わったものだ。当然、どんな演奏をするのか興味は湧く。今を時めくこの4人がピアノ四重奏曲に挑戦したこと自体、その意欲が伝わってくるというもの。果たして、演奏は清新の息吹に溢れた、ともすればブラームスの音楽に付きまとう晦渋さや重苦しさとは無縁の明るい色調。若きブラームスのロマンがひたひたと押し寄せてくるかのような力強い演奏だ。これはピアノ四重奏曲が孕む交響的要素を考えればとても好意的に受け止められる姿勢だ。第1番の管弦楽編曲は今ではもう誰でも知っているし、最近では第2番にも管弦楽編曲が行われている。聴く方も当然そうした交響的要素をこの室内楽作品には求めることになる。第1番の終楽章で彼らの真骨頂を聴くことができたし、下手な管弦楽よりも迫力さえ感じられる白熱の演奏だ。どこにもスキのない3曲だが、残念なのはメンバーの若さの故か多少力づくが耳につくこととフランス特有の腰高な録音が時にカプソン兄ぃのバイオリンの音色を耳障りにしているところ。録音も含め、この演奏に落ち着きが加われば言うことはなかったが。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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風信子 | 茨城県 | 不明 | 2018年08月24日
第1Pfコンチェルトを書いた後にブラームスが取り組んだのが Pfクァルテットだった 20代を締めくくったのがト短調Op.25とイ長調Op.26の2曲だった ロマンチック・ブラームスの全てがあると言っていい 歌と踊りを基調とする彼の音楽の本体が既に完成していたことを示している 非常に魅力ある音楽は人を喜ばせ無防備にする このフェミニズムが現実にあると勘違いする人もあるだろう ブラームスが独身で生涯を終えたことを思ってしまう ある意味非現実的な美しさである この甘やかさを実生活で実現するのは困難を極める この無垢なる美は何処からブラームスの中に入り込んだのだろう 楽しく遊んでくれてその合間に蕩けるような優しい囁きを聞かせ続けられたら それは誰でもおかしくなろうと言うものだ アンゲリッシュ&カブソン・トリオは完璧な演奏を展開する 憧れはいつも危うさを連れている だからわたしはブラームスを聞くと胸苦しさを覚える あなたは如何0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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Abbadian | 東京都 | 不明 | 2008年12月15日
今をときめくフランスの若手実力派3人に,ヴェテランのコセが加わった,実に魅力的な顔合わせによるブラームス。秋はBrahmsでしょうさんのご指摘のとおり,フランス人演奏家によるブラームスはいいものが多いですね。聴く前から期待に胸が膨らみます。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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秋はbrahmsでしょう | 名古屋 | 不明 | 2008年11月04日
よい演奏です。元々フランスの音楽家によるブラームス室内楽はいいものが多いのです。HMFのペヌティエらによるシリーズもいいものでした。カピュソン兄弟の演奏はよく歌い、しかもくどく渋くなりません。瑞々しい流れが気持ちいいです。ブラームスは弦楽四重奏よりピアノ四重奏曲のほうが魅力的です。3人の方が、このレビューに「共感」しています。
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