平均律クラヴィーア曲集第1巻 エガー(チェンバロ)(2CD)
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うーつん | 東京都 | 不明 | 2021年07月31日
控えめな表現の中にバッハの音楽への共感が詰まっているような演奏。音響もテンポも表現の幅も他のディスクと比べると「がっつり」演っているようには聴こえない。決してマイナスの意味で言っているわけではない。前のめりになることなく、じっくりと前奏曲を奏しきっちりとフーガを築いていく。音楽を積み重ねていくというより音の重なりやつながりを丁寧に冷静に表していく態度で一貫しているように感じる。その綾織りのような重なりや連なりの中にわずかずつ、小さな宝石のような煌めきがちりばめられていることを発見できるディスクだと思う。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ばんどうくじら | 福岡県 | 不明 | 2020年07月03日
セカンドチョイス又はサードチョイスとして持っていたい平均律です。 このシリーズは普通と違い、第二巻から発売されました。 数年前、その第二巻を購入して張り切って聴いた時の印象は・・・・・最悪でした。極端にテンション(音楽用語のそれではなく俗語です)が低く、なんだこれは!!??となり、そのまま棚で埃をかぶることとなりました。 ある機会から奏者エガー氏のフランス組曲を聴いて感動。 こんな演奏もありなんだ・・・・。 イギリス人ですからドイツ系やロシア系の人たちの様にはバッハ特有の様式をあまり重視しないようです。 そのため、バッハ特有のがっちりした構成感は希薄になり、そこで違和感が生じるようです。 しかし、イギリスの一流音楽家にみられる落ち着いたバーバリーの様な上品さがあります。そして腰を落ち着かせてよく聴くと。 とてもいいんです。 要するに、聴いている私自体が、バッハの音楽=ガッチリしている。という先入観から新しいものを受け入れない状態になっていました。 反省することしきりです。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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mimi | 兵庫県 | 不明 | 2013年04月11日
実はまともなオーディオ・システムを持たず、MP3化してiPhoneで聴いているような者に評価の資格はないのでしょうが、この盤の最大のポイントが最新学説による調律法であることは理解できます。尤も、きちんとしたアンプで聴いても純正律などの響きの価値が自分にわかるか自信は無いですが、確かに通常の平均律によるチェンバロ演奏とはかなりイメージが異なり、まず各曲の性格の違いが露骨に強調され過ぎることがありません。ピアノによる近代的な演奏ならば、盤によってはかなり悲劇的な曲、楽天的な曲、..といった多様な(落差の激しい)性格が意識されることもありますが、そういった側面は希薄で、どの曲も典雅な響きの中に微妙な性格の違いを感じ取る、といった趣です。演奏自体は、基本的にバロック・チェンバロの時代様式に則したものですが、フランス物を得意とする奏者らしく、リズムのゆれ、楽想のちょっとした誇張・装飾などを結構ふんだんに織りまぜながら、ゆったりとした世界を築き上げています。反面、J.S.Bachの厳格な音楽構造の表出は曖昧で、誰もがよく知っている有名曲が多い第1巻の演奏では、やや甘く中途半端な印象も否定できません。ただ、こういった調律法による平均律演奏は、自分の乏しい知識では決して多いものではないと思いますので貴重と思います。最高の演奏、というまでには至らないと思いますが、非常に安定感のある、味わい深い平均律演奏の一つには違いないのではないでしょうか。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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