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CD カール・ベーム(10CD)

カール・ベーム(10CD)

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  • ★★★★★ 

    レインボー  |  不明  |  不明  |  2020年01月30日

    カール・ベームの戦前録音から、シュターツカペレ・ドレスデン時代の音源を中心に集めたドイツ・メンブランの激安ボックス。 独エレクトーラなどが原盤で現在では本家などからも出ているが、全てではないといえこの時代のベームの主要な録音は大体網羅出来る。 モーツァルトからレーガーと言った当時の世代の作曲家までドイツの作曲家を中心に、様々な作品が集まっている。 それぞれの内容を簡単にレビューしますと、CD1→モーツァルトの作品集となっていて、ハフナーはセット中唯一の戦後録音かつ、唯一のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏、他は全て戦前または戦中録音。 ベーム得意のモーツァルトですが、この中ではウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とのアイネ・クライネが良いです。 CD2→シューベルトの交響曲とウェーバーの序曲を収録。 この中ではシューベルトのモーツァルトで聴かせた軽快さがある第5番が良い演奏。 CD3→ここから4枚目まではベートーヴェンの協奏曲。 シュターツカペレ・ドレスデンとの協奏曲録音一連のシリーズの一つ。 ここではヴァイオリン協奏曲とピアノ協奏曲第3番を収録。 星の数程ある演奏の中では普通ですし、後年の録音の方が良いでしょう。 CD4→続いてピアノ協奏曲第4番と第5番を収録。 ソリストはフィッシャーや、ギーゼキングと3枚目に比べてこんにちでも比較的有名な人物であり、フィッシャーと共演した皇帝事、5番は素晴らしい。 CD5&6→ブラームスの作品集で、ウィーンフィルによる交響曲第1番と第2番、シュターツカペレ・ドレスデンとのピアノ協奏曲第2番。 第2交響曲は 5枚目と6枚目に分散して収録されているのが、気になるがバックハウスと共演したピアノ協奏曲がこの中では良い。 CD7→ブルックナーの交響曲第4番が収録。 ハース版による世界初録音らしい。 後年のウィーン・フィルの方が完成度は高いが、純ドイツ的な演奏を聴きたければこちらの方が良い。 CD8→ブルックナーの交響曲第7番を収録。 色々と出回ってるベームの第7番の中でも1番最初の録音で、ウィーン・フィルのこの時期ならではの美しい音色と充実した演奏が特徴的。 CD9→オペラの序曲などを集めた小品集。 これらは1938〜1939年に録音された物の抜粋で、1、2枚目のウェーバーとモーツァルトも同時に録音された物。 ドイツ・オペラを中心にしたプログラムはオペラ指揮者ベームの持ち味が存分に活かされていて、また後年録音をしなかったイタリア物という珍しいレパートリーもある。 尚、紙ジャケットの裏面の2曲目はこうもり間奏曲の収録となっているが、これは序曲の間違いである。 CD10→録音当時存命だったドイツ系の作曲家の作品を集めた内容です。 ここでも、純ドイツ的な重厚な演奏を繰り広げています。 全体的に復刻の状態は年代を考えれば上々であり、目立つノイズもありません。 CDは厚紙に入っており、このレーベルらしく解説はありません。

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  • ★★★☆☆ 

    Pavane  |  北海道  |  不明  |  2016年11月13日

    ノイズもほとんど無く、録音年代を考えるとすごく良い音質です。ただ原盤のせいかリマスタリングのせいかはわからないけれど、どうしても不自然な音色が気になって音楽にのめり込めない(演奏をけなしているわけではないので、誤解の無いように)。ベームの歴史的録音という点に価値を見いだすなら、大変お得なボックスセットだと思う。しかし、個人的には同じ時間を費やすなら別のCDを聴いた方が有意義だと感じた。

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  • ★★★★★ 

    1stホルン  |  神奈川県  |  不明  |  2016年10月21日

    ベームが85歳の誕生日を祝った年に、記念のレコードとしてドイツEMIがドレスデン時代のSPレコードを大量にLP復刻したモノの一部です。自伝によると、編集なし、一発録りのSPは片面数分しか収録できず、ブルックナーの一つの楽章だけでも2枚4面に分けなければならず、面を取り替えるためにどこでカットするか大変悩んだとのこと。その割にカット部分が不自然にならず、しかもそのテンポにばらつきがないのは驚くべきことです。ベームのテンポ感がよほどしっかりしていたのでしょう。大曲、小曲それぞれ若きベームのハツラツとした演奏が刻まれています。ワーグナーやR・シュトラウスはすでに後年に繋がる演奏スタイルが繰り広げられており立派な演奏だと思います。他にも広範なレパートリーがあったことが伺えますが、ステレオ時代に再録音しなかったイタリアオペラものやプフィッツナーは貴重です。問題の音質は、この時代のものとしては良い方ではないかと思います。SP独特のノイズはあまり消しすぎない方が却って演奏そのものの音質を妨げないように思います。

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  • ★★★★★ 

    Wilhelm.F  |  東京都  |  不明  |  2015年09月01日

    私は常日頃思うのですが、この時代ならば、音質は問題でないということ、演奏者の音楽に対する姿勢の偉大さを少しでも汲み取ることが出来れば良いということであります。 若き日のベーム博士の志の高さがどの演奏でも表出されています。 モーツァルト、シューベルト、ウェーバー、ベートーヴェン、ブラームス、ワーグナー、ブルックナー、ヨハン・シュトラウスそしてリヒャルト・シュトラウスの解釈は立派としか言いようがありません。 しかしながら、恐らく当時、ゼンパー・オパーでとり上げていたと思われるイタリア歌劇の演奏が素晴らしいことが最大の発見であります。 ヴェルディ「アイーダ」、レオンカヴァルロ「道化師」そしてマスカーニ「カヴァレリア・ルスティカーナ」は今後、どんな形でも良いので、全曲録音を聴いてみたいものであります。 更にレーガーやプフィツナーの作品も素晴らしいですね。 レーガーの変奏曲はザヴァリッシュ氏がNHK交響楽団定期で演奏した時、初めて耳にしましたが、優れた作品です。 プフィツナーの交響曲はフルトヴェングラー氏がザルツブルク音楽祭で演奏したライヴ録音(オルフェオ・ドール既出)と比較してみるのも一興と考えます。 何れにせよ、「音質」ではなく「音楽」をお聴きになりたい方には是非お薦めしたいですね。

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  • ★★★★☆ 

    エステ荘の噴水  |  岩手県  |  不明  |  2012年12月10日

    後年の再録音の評価が高いこともありベーム40代の初期の録音への興味は尽きません。トスカニーニばりにグイグイいくものがある一方、第4番が史上初録音であるブルックナーは後年のものよりロマンティック。これは貴重な体験でした。ただ、先に投稿した方々が意外に良いとしている音にはあまり感心できませんでした。このシリーズの特長としてノイズはかなり除去されていますが、全般的にやや金属質的な音質であり聞き疲れします。またオリジナル・テープの編集ミスか、時に不自然なつながりがあります。70分に近い平均収録時間はサービス満点ですが、代わりにトラック間が詰まり過ぎています。CDの評価として満点はちょっと?

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  • ★★★★☆ 

    koji-n-vpo  |  東京都  |  不明  |  2012年10月22日

    リマスターの苦労がしのばれるが、この年代の録音としては、かなり良い音質と思う。しかし、電気的な音は残っており、長時間の鑑賞には不適だ。 演奏はさすがに素晴らしい。晩年のどちらかと言えば重々しい運びとは打って変わって、「颯爽とした」演奏が繰り広げられる。ウィーン・フィルの美音もよくとらえられている。

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  • ★★★★★ 

    千葉のアリアドネ  |  千葉県  |  不明  |  2011年01月30日

    Documentsレーベルのセット物は内容の優れたものが多いが本盤もその例に漏れない。51年のハフナーを除けば全て戦前の録音(音は諸氏ご指摘の通り聞きやすい)。ベームがドイツ期待の若手指揮者としてドレスデンのオペラの監督に収まり、R.シュトラウスの重用も受け最も充実した活動を行った時期から、ヴィーンとの関係を深め第一回目の歌劇場監督に就任する頃までの主要録音がかなり収められている(Profilから復刻されているものを合わせれば捕捉率は相当高くなる)。ギーゼキングやシゲティらとともに「新即物主義」の旗手など称された当時のベームであるが、音楽を真摯、謙虚に構造的にとらえる視座というものは当時も晩年も共通と考える。もちろんここには40代のベームの瑞々しい息吹が満ちており、その清新、溌剌とした音楽の運びは何とも魅力的だ(例えばシューベルトの5番をお聞きいただきたい)。こうした傾向はドレスデンの録音に顕著であり、VPOとの録音では後年の演奏に通じる面がかなりあるところが面白い。ステレオ時代は多くはなかった協奏曲の録音も興味深い(バックハウスとの1回目のブラームス2番、フィッシャーとの皇帝のフルトヴェングラー盤との比較等々)。ベームという大指揮者の原点、若き日の魅力的な演奏と言うにとどまらず、それぞれの曲の演奏史を考察する上での好個の資料とも言え、価格の安さもあり、広く皆様にお勧めしたい。

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  • ★★★★★ 

    mid-massa  |  三重県  |  不明  |  2009年10月12日

    安さでつい買ってしまったものの、意外や意外、ええ買い物させてもらいましたわ。普通この手のセットものは10枚中5〜6枚良ければ(気に入ったのが入ってれば)OKかな?と思うがこのセットは気に入らない曲がほとんどない。ブル4は別に持っていてダブっているが7番は意外に音が良かった。ブラ・ベト・モツ・シューベもみんなOK。強いて挙げれば10枚目だけが小生の好みでないだけで、他の人にはこんな宝物はない、とランクされるかも知れない。他盤とのダブりも少なくこれは絶対お得でっせ。友人にも奨めておきました。ブラの3曲が特にいいと思う。

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  • ★★★★★ 

    たーこ  |  京都府  |  不明  |  2007年06月10日

    全体的に音質はかなり良いですね。特に驚くべきはブルックナーの交響曲第4番「ロマンティック」。冒頭の原始霧もノイズに埋もれることなく鮮やかに聞こえてきます。とても1936年に録音されたものだとは思えないくらいの綺麗な録音。演奏も、73年のウィーンフィルとの名盤ほどではないにしろ、テンポもこちらのほうが速くシャープ。ただ、音質では交響曲第7番のほうは少し質が落ちますが...。他にはモーツァルト、シューベルト、ブラームス、R.シュトラウスなどが良かった。

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