広島の犠牲に捧げる哀歌〜自作自演集(2CD)
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無明 | ZIMBABWE | 不明 | 2011年08月13日
『広島の犠牲に捧げる哀歌』と名づけられた曲が、聴いて楽しむための曲ではないことくらい、タイトルを見ただけでわかるはずだ。 ショパンの故国であるポーランドの国民は、芸術文化を愛する誇り高き民であり、 かつては大ピアニストのパデレフスキが首相を務めていた。 だが、20世紀の歴史は文化国家にとっては過酷なものであり、ポーランドはナチス・ドイツによって蹂躙され、また旧ソ連の支配下に置かれ、長く苦しい時代をすごした。 この2枚組アルバムには、旧ソ連支配下におけるポーランド国民の心情を反映した作品が並んでおり、そこでは歴史の蔭で翻弄され踏みにじられた、幾多の者たちの怨嗟の声が響き渡り、共産主義体制下では言葉にして語ることの許されなかった怒りと哀しみが渦巻いている。 従って、決して聴いて楽しいものではないし、美しくもない。 戦争はある日突然の侵略で始まり、いつ果てるとも知れぬ苦痛をもたらす。 その無間地獄を描こうとしてると思えばよい。 なお、この作品集の収録作品以降、1970年代後半からの作品は、同じポーランドのグレツキと同様の作風の転換を見せ、宗教的な雰囲気や、緊張感が張り詰めた静寂の深遠を感じさせるようになる。 あたかも今日のポーランドが、治安も安定し教育程度も高い、観光国家としての一面を持つ反面、今なおドイツやロシアに対しては、深く複雑な思いを抱き続けている事を象徴的に表現しているかのごとく。12人の方が、このレビューに「共感」しています。
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顕 | 岐阜県 | 不明 | 2009年11月22日
私は猛烈に怒っている。これはいったいまともな音楽か。「広島の犠牲に捧げる哀歌」から聴き始めたが、いったいこれを聞いて何を感じればよいのか?後もみんな同じようなもので(いつ終わったのかも分からなかった)、なんなら全部「広島の犠牲に捧げる哀歌」と言っても差し支えない。1枚目でこりごりで、2枚目はいまだ聞いていない。誰かこのような音楽をどう楽しめば良いのか教えていただきたい!!!5人の方が、このレビューに「共感」しています。
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