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ALL MEN ARE BROTHERS | 不明 | 2008年06月01日
'94年発表。前作ではメンバーの脱退や神経衰弱に見舞われた彼らだが、本作ではキーボードのロブ・コリンズが逮捕されるという大波乱。不幸をバネに飛躍する持ち前のしたたかな生命力で、2年ぶりの3rdアルバムを発表した。 インディ・ギター・ダンス・ブームの中心に登場し、デビュー作のかわいらしいポップ路線から、前作ではダイナミックながら整合感に富んだ男臭いアンサンブルへと移行。その延長線上で繰り広げられる、さらに充実した演奏力による白熱のジャム・セッションが、このアルバムの根幹をなしているといっていい。ダンス・ビートを使っている点に変わりはないが、綿々と編まれ発展していく美しいテクスチャーの連なりが生み出す、深くスケールの大きなうねりは、完全にダンス・フロアの領域を超えた雄大な飛躍を伝えてくれる。ひとつひとつの楽器が荒々しくぶつかり合って火花を散らすCなど、70年代ロック(あるいはフュージョン)的肉感があって、この頃のイギリスのバンドの動きにも呼応するように思えてとても興味深い。 とはいえ、セッション志向の高まりが、かつての彼らの魅力だった甘酸っぱい陶酔や楽曲のポップさを減退させてしまったのは、やはり惜しまれる。そんな中にあって異彩を放つのが先行シングルB。これはダンス・ビートにまったく頼らないキャンディ・ポップで、彼らの愛らしさ、ふてぶてしいくらいの0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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