吉田修一

本 パレード 幻冬舎文庫

パレード 幻冬舎文庫

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    はらや  |  大阪府  |  不明  |  2021年04月11日

    うまく人間関係がまわっているようでも、何かぎこちなさが些細なことで感じられるようになる。気になりながらも知らないフリをしている感情も現実にある揺さぶられ方だと思いました。

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    musicbook  |  兵庫県  |  不明  |  2012年01月22日

    共同生活をする5人の男女。一緒に生活してるけど、お互いのことを全部知ってるわけでも理解してるわけでもない。うわべだけの付き合いってわけでもないけど、みんな微妙な距離感で暮らしてる。人間の感情はそう簡単には分からない。 何とも言えない気持ちにさせられるけど、どんどん読み進めてしまう巧さがある。できたらもっと人と繋がって、分かり合って生きていたい。

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    キース  |  大阪  |  不明  |  2007年03月31日

    5人の若者の奇妙な共同生活を描いた山本周五郎賞受賞の初期の傑作!読後だれもがかなりの衝撃を受けます。自分はまったく最後のオチを予想できずしばらく呆然としました。他人と共存するためにそれぞれが本来の自分とは違う求められる架空の『役割』を演じながら毎日を過ごしていく中で少しずつ歪みが生じてきます。その過程の描き方が素晴らしい!なにか分からない恐怖感は文章の端々に感じるのにそれが何かを読者に気づかせないあたりは著者の力量を感じます。青春小説とあるように恋愛や笑いも含めて淡々と描いているので怖い話が苦手な人でも大丈夫。何度でも読みたくなる近年稀にみる傑作!I

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