(ロマンティック・ピアノ協奏曲集 第4巻)アレンスキー、ボルトキエヴィッツ:ピアノ協奏曲 S・クームズ(p)
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遊悠音詩人 | 不明 | 2009年06月15日
セルゲイ・ラフマニノフの影に隠れた、もう一人のセルゲイ、ボルトキエヴィツ。旋律の美しさや仄暗さたるや、ラフマニノフと肩を並べる程素晴らしい。いやむしろ、“ラフマニノフの第5協奏曲”と言ってよいかも知れない。壮大なロマンが紡がれる第1楽章、静謐な第2楽章、そしてチャイコフスキーばりの壮麗さを持つ第3楽章と、どこをとっても聴きどころ満載である。殊に終楽章では、パガニーニのカプリース24番のような主題とカリンニコフの交響曲のような主題が登場し、なかなか面白い。一方のアレンスキーは、チャイコフスキーとグリーグを足して二で割ったような芸風であり、特に第2楽章はグリーグの焼直しのようである。途中でグリーグの協奏曲の第1楽章とそっくりなメロディが登場する。終楽章など更に顕著で、グリーグの冒頭と瓜二つなのである。これだけでは贋作同然だが、アレンスキーの凄いところはそれを完全にロシア的に仕立て直していることである。演奏水準も高く、録音も優秀であり、二人の作曲家の再評価を促す重要なファクターとなりうる一枚といえよう。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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ゆこりん師匠 | 世田谷 | 不明 | 2005年04月21日
ボルトキエヴィチは交響曲もいいですよ。こちらもハイペリオンで。アレンスキーはピアノ三重奏曲が名曲ですね〜。1人の方が、このレビューに「共感」しています。
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KURO | 福岡 | 不明 | 2004年10月11日
アレンスキーもボルトキエヴィチも初めて耳にする作曲家であったが、冒頭からグイグイ引き込まれてしまった。ロシアのロマンチシズムが色濃く反映された熱い演奏。クームズのピアノ・タッチも嫌味がない。ハイペリオン・レーベルには今後もこのような隠れた名曲発掘に期待したい。2人の方が、このレビューに「共感」しています。
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