物語のものがたり
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はれ | 不明 | 不明 | 2021年04月11日
物語の読み方、解釈の仕方は人それぞれ違って正解はないという前提のもと、書かれている梨木香歩さんの読みはとても面白いです。ピーターラビットの作者ビアトリクス・ポターの素晴らしい描写力と想像力を語る文章は生き生きとしていて、楽しくなってきます。素直に好きといえない『不思議な国のアリス』にまつわる、北ウェールズでの旅の様子も読んでいて笑ってしまうのと同時になんともいえない怖さを感じ、これこそルイス・キャロルの世界観だな、と体感しました。2003年の鶴見俊輔さん、別役実さんとの対談も読みごたえがあります。「物語の中の気配」についてや、「なぜ物語を求めるのか」といった、興味深いおはなしがつまっています。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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