鑑賞 季語の時空 角川俳句コレクション
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seigo-hk | 長崎県 | 不明 | 2021年07月07日
『鑑賞 季語の時空』書かれていないものを連想させてくれたり、見えていないものを思い浮かばせてくれたり、素晴らしい言葉の表現の極み。簡潔な並びの中に込められている美しい想いの結晶の数々。いくつもの感動。「 空へゆく階段のなし稲の花 」「 ふるさとの月の港をよぎるのみ 」「 夏草の夢ことごとく鹹(しおからき) 」「 青葦のゆらぎうつりのゆらぎをり 」「 限りなく降る雪何をもたらすや 」ひとつひとつの味わい深さと奥深さに、思いを巡らしたり、考え込んだりして、ひたりきるひとときの楽しみ。本の題名からすでに発している優秀さ。開いてみたら、やはり時と場所を超えて語り来る生きた言葉たちとの出会い。著者も記している。「俳句において季語は、時代のその瞬間瞬間のあまたの出会いを開示しながら、その一瞬を永遠化する装置として働く。」ここに込められた意味や想いも、ともに読み解きながら、楽しめる充実の一冊。0人の方が、このレビューに「共感」しています。
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