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「秋は虫の音とピアノ」
2006年09月20日
コブリンは、ポゴレリチ風というか、さまざまな点で強いコントラストを付けた、言うならドロドロ様式寄りである。ソナタではゆっくりと弾き始め、加速していくが...(許光俊)
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許光俊の言いたい放題 『これまで書き漏らした名演奏』
2006年09月11日
交響曲第4番「イタリア」のフィナーレは、「はげ山の一夜」みたいで妖気が漂う。「疾風怒濤時代」という文学の用語であるが、荒れ狂う暗い力はそれを思い出させる。
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「真性ハチャトゥリアンに感染してみる」
2006年08月30日
...たとえば交響曲第3番。これは狂ったようにうるさい曲で、トランペットの大群が叫びを上げるかと思うと、パイプオルガンが名技を披露。両者が組み合わさって異様な音響空間が...(許光俊)
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「困ったCD」
2006年08月08日
...美しい。とても美しい。弦楽器がたっぷり歌っている。響きが柔らかい。しばし聴き惚れた。が、ふと我に返った。今私の耳が喜んでいるのは、演奏が極上だからなのか? どうやら...(許光俊)
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許光俊 「『展覧会の絵』編曲の傑作」
2006年08月03日
聴き始めてすぐ、冒頭からして、例の主題がどうしようもなくエキゾチックに聞こえるのに耳を奪われた。いいじゃないか、これ。人なつっこい歌が荒野に鳴り響くかのような趣だ。
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ライヴ三題 ジュリーニ,ヴァント,テンシュテット
2006年07月26日
...一転してマーラーでは、激しくオペラティックな感情表現が繰り広げられる。これはワルターの時代かというヴァイオリンの甘い響き、陶酔的な歌、合奏の乱れを気にしない突進...(許光俊)
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許光俊「カルロス・クライバーを悼む」
2006年07月20日
...もし1枚だけというのなら、私はウェーバー「魔弾の射手」を選ぶ。素直に「ああ、すごい」と溜息をつかせるような演奏だ。序曲を聴いただけで...
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「夏と言えば・・・」(許光俊)
2006年07月19日
...ハッキリ言って、愛読者以外は読まないほうがいいかもしれない。ざっと項目を挙げると「オレが認めない指揮者たち」「オレはオタクが嫌い」「オレが日本でコンサートに行くのが嫌いな訳」等々...
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許光俊 予想を超えた恐るべき《レニングラード》
2006年07月17日
本当は、「レニングラード」はこんなに身近で、人間的で、表情豊かで、楽しくて、悲しい、ロマンティックでセンチメンタルな音楽だったのだ。
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ケーゲル最後の来日公演の衝撃演奏
2006年07月17日
許光俊の言いたい放題 第7回。1989年10月、誰もが絶対に壊せないと思っていたベルリンの壁が崩される前月だが、ケーゲルは生涯最後の来日公演を行った。そのライヴ録音がアルトゥスから製品化される。
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「ヴァントとベルティーニ」(許光俊)
2006年07月11日
まず初回に出る2点だが、これはもうどちらも最高。第5番は、確かヴァントが最後にこの曲を振ったときの記録で、ヴァントならではの正確で透明で端正で高貴なブルックナー解釈の極致。
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許光俊の言いたい放題 「ムラヴィンスキーの1979年ライヴについて」
2006年07月07日
これは芸術を愛し、芸術に耽溺する人間なら、拝跪するしかないような、最高の芸術である。こんな芸術は人間から平和を奪う。社会性を奪う。常識を奪う。それどころか、人間を狂わせる。
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許光俊 「これはクレンペラーか? スヴェトラの『オルガン付き』」
2006年07月05日
まるで晩年のクレンペラーのような超重厚な音楽。きわめて遅いイン・テンポで、重量級の響きを重ねていく。よけいな感情移入はない。徹頭徹尾、厳粛なのだ。興奮していないのだ。
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「こいつぁあエロい『椿姫』ですぜ」(許光俊)
2006年07月02日
舞台収録の『椿姫』DVDとしてはもっともおもしろい、もっともエロいというのは間違いない。次はどうなるんだろう?とわくわくしながら見られる『椿姫』は、やたらとはないのである。
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「ジュリーニを悼む」(許光俊)
2006年06月23日
...ジュリーニは歌の人だった。マーラーもブルックナーも得意とし、ストラヴィンスキーもラヴェルも大事なレパートリーとしていたが、ジュリーニの音楽のもっとも独特な表現は...
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許光俊 「アルトゥスのムラヴィンスキーは本当に音が悪いのか?」
2006年06月23日
...むしろ、このチャイコフスキー以上の音質の録音は、ムラヴィンスキーには存在しないとまで言いたいくらいである。オーケストラ全体が滑らかに呼吸し、自由自在に伸縮し...(許光俊)
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マルケヴィッチの『ロメジュリ』は実にいい
2006年06月03日
楽器の鮮烈なぶつかりはまるで「ペトルーシュカ」「春の祭典」のような快感を呼び起こす。音のスピードが速い、リズムの切れがいい、いわばストラヴィンスキーのような...(許光俊)
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残忍とエクスタシー、マタチッチのエレクトラ
2006年05月30日
R.シュトラウスの最高傑作というと必ず名前が挙げられるのがオペラ「エレクトラ」である。とはいえ、人気も最高というわけにはいかない。万人が好む恋愛劇でなく...(許光俊)
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許光俊の言いたい放題 『ボンファデッリはイタリアの諏訪内晶子か?』
2006年05月30日
TV局から、「まったくオペラを見たことがない主婦を劇場に連れて行くというのをやりたいんですけど」と電話がかかってきた。 朝の主婦向け番組というのが気に入って、引き受けた。
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ベルティーニ / マーラー:交響曲全集
2006年05月03日
...インバルの全集よりこっちのほうが好きだし、クーベリックよりもずっといいと思う。バーンスタインも好きだけど、荒れ狂うだけがマーラーではないことを教えてくれるこの演奏は...(許光俊)
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許光俊 「美女と野獣〜エッシェンバッハ&パリ管のブルックナー」
2006年04月12日
...コーダがまた、猛烈にきれい。雲のように柔らかいホルン、やはり柔らかい明るさのヴァイオリン・・・ほとんどさわやかと言ってもよいような匂い。(許光俊)
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許光俊の言いたい放題 第9回 『クラシックプレス』を悼む
2006年03月22日
季刊『クラシックプレス』が今発売されている号をもって休刊になった。最初からいっさい初心者を射程に入れず、無謀なまでにマニア道を追求した雑誌だった。
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「ベルティーニの死を悼む」(許光俊)
2006年03月20日
ベルティーニは年齢からは考えられぬほど元気だった。小走りで指揮台に上がる感じはまだ残っていた。次はいつ、マーラーが聴けるだろう。私は楽しみにしていた。それだけに、訃報を聞いたときの衝撃は...
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許光俊の言いたい放題 「快楽主義のベートーヴェンにウキウキ」
2006年02月25日
実際、バティスのベートーヴェン全集は、こんなに思いこみがなくて、こんなに爽快で、こんなにくたびれないベートーヴェン演奏はほとんど空前絶後というほどに、快適なのである。
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テンシュテットのブルックナーは灼熱地獄
2006年02月24日
...なおこの演奏は、あまりのエネルギー感ゆえ、あえて年輩の方にはお勧めしないでおこう。私にしたところで、70歳にもなったら、こんな音楽にはつきあえないだろう。(許光俊)
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テンシュテットのプロコフィエフは...
2006年02月22日
テンシュテットは下の方からぐんぐんと盛り上がる。まるでワーグナーの「トリスタン」のように、長い波長で大きく起伏しながら、うねりながら流れるロマンティックな音楽である。(許光俊)
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あのラッパライネンが遂に再来日〜今度も...
2006年02月14日
今度の6月は史上稀なヴィジュアル系サロメの競演となるかもしれない。念のために言っておくと、『サロメ』だけは絶対に前のほうで見たほうがよい。(許光俊)
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許光俊の言いたい放題 『謎の指揮者コブラ』
2006年02月06日
一部でゲテモノと取りざたされているコブラを初めて聴いた。曲はモーツァルトの「レクイエム」。なんと82分もかかるという超ノロノロ演奏で、CD2枚組なのである。
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「レーゼルのセット、裏の楽しみ方」
2006年01月25日
東ドイツでは、非常に周到に録音計画が立てられるのが常だった。この場合も、こうしてセットで聴いてみると、作曲家と関係が深い街の楽団が選ばれたり、曲と演奏者の適性が...(許光俊)
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「正月の読書三昧」
2006年01月16日
...前半は伝記、後半は作品概論だ。とにかく、1500円で買える本としては異常に情報量が多い。最新の研究成果が惜しげもなく投入されている。特に200ページにわたる伝記...(許光俊)
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