10年目の手記 震災体験を書く、よむ、編みなおす

瀬尾夏美

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784910790022
ISBN 10 : 4910790020
フォーマット
発行年月
2022年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
205p;19

内容詳細

目次 : 第1部 よむ―10年目の手記と往復エッセイ(あなたは、いつ、どこで、どうやって書いたのですか/ 秘密とわからなさ/ 読み手に“秘密”を託す/ “子ども”だった彼らが語り出すまで/ 過去を辿る ほか)/ 第2部 編みなおす―10年目をこえにする(「10年目の手記」をつくる―繰り返し、かたちを変えて、読み返す/ わたしが話しているような声/ 10年目をきくラジオ モノノーク(最終回 10年目の手記スペシャル 抄録/ 配信記録)/ 「とある窓」の写真について)

【著者紹介】
瀬尾夏美 : アーティスト/一般社団法人NOOK。1988年東京都生まれ。土地の人びとのことばと風景の記録を考えながら、絵や文章をつくっている。2012年より3年間、岩手県陸前高田市を拠点にし、対話の場づくりや作品制作を行う。2015年仙台市で、土地との協働を通した記録活動を行う一般社団法人NOOKを立ち上げる。ダンサーや映像作家との共同制作や、記録や福祉に関わる公共施設やNPOとの協働による展覧会やワークショップの企画も行っている

高森順子 : 社会心理学者/阪神大震災を記録しつづける会。1984年兵庫県神戸市生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科単位修得退学。博士(人間科学)。愛知淑徳大学コミュニティ・コラボレーションセンター助教。グループ・ダイナミックスの見地から阪神・淡路大震災の経験を表現する人々とともに実践的研究を行い、被災体験の分有のあり方について探究している。2014年に井植文化賞(報道出版部門)受賞

佐藤李青 : アーツカウンシル東京プログラムオフィサー。1982年宮城県塩竃市生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程満期退学。2011年6月より現職。都内事業の東京アートポイント計画、Tokyo Art Research Labに加えて、Art Support Tohoku‐Tokyo(東京都による芸術文化を活用した被災地支援事業)を立ち上げから事業終了まで担当。ジャーナル『東北の風景をきくFIELD RECORDING』編集長(2017〜2021年)

中村大地 : 作家、演出家/屋根裏ハイツ主宰1991年東京都生まれ。東北大学文学部卒。在学中に劇団「屋根裏ハイツ」を旗揚げし、8年間仙台を拠点に活動。人が生き抜くために必要な「役立つ演劇」を志向する。『ここは出口ではない』で第2回人間座「田畑実戯曲賞」を受賞。「利賀演劇人コンクール2019」ではチェーホフ『桜の園』を上演し、観客賞受賞、優秀演出家賞一席となる。近年は小説の執筆など活動の幅を広げている。一般社団法人NOOKのメンバーとしても活動。2020年度ACY−U39アーティストフェローシップ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • mutsumi さん

    卒論の下準備として読んだ。 手記を読むのは初めてだったが、かなり奥深いものであることがわかった。10年という時間がかかったからこそ書けるものもあるし、経験していないからこそ書けるものもある。私が語って良いのだろうかという葛藤が見えるのも手記ならではだと思う。 印象的だったのは、子どもは無垢性を求められること。希望の象徴にされること。悪いことだととは思わないけど大人と同じように子どもの気持ちだって多種多様なんだよね。 忘れちゃいけないことに気づけることが手記の良いところだと思った。

  • cof さん

    友人がずっと追いかけている映像作家ふたりのうちひとりが関わる本だったので、気になって手に取った。震災から遠かったり近かったり当事者だったり、立場がいろいろな人の手記を集めて読ませてくれたことはとてもありがたい。いろんな位置からいろんな考えで「あの日」に向き合う姿に、たまにふと自分ではない「世間」の物差しを持ち込みそうになってしまって、続く解説のような文を読みながら、なんて意味のないことを考えてしまったんだろう…という気持ちになった。折に触れ思い出す自分の「あの日」を、忘れないようにしたい。

  • m さん

    情けないほどわすれっぽい、わすれているわけではないけれどいつも思っているわけではない、だから何度でもひらこうと思う。そうやっていっしょに、いきていこうと思う。

  • 月華 さん

    図書館 一般の人から公募した手記と活動背景。朗読。このような活動をされている方がみえるのを初めて知りました。

  • バーニング さん

    「書かれたなかった経験=”秘密”が、書き手と読み手の双方に自由をもたらすという。その自由は”わからなさ”という感覚として捉えられることがある」(p.48)という瀬尾夏美の解釈がとてもいいなと思った。 本書では多くの人から公募して手記を集めているが、全員が全員3月11日の14時46分から書き始めてないのも面白くて、日記やエッセイのような私的な文章というのは常に書く自由と書かない自由があるのだろうと思うし、そこが読む面白さだよなと思う。収録手記の中で一番好きなのは西條成美の「スタート」。

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人物・団体紹介

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瀬尾夏美

1988年、東京都生まれ。土地の人びとの言葉と風景の記録を考えながら、絵や文章をつくっている。2011年、東日本大震災のボランティア活動を契機に、映像作家の小森はるかとのユニットで制作を開始。2012年から3年間、岩手県陸前高田市で暮らしながら、対話の場づくりや作品制作を行なう。2015年、宮城県仙

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