チェ・ウニョン (崔恩栄)

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ショウコの微笑 新しい韓国の文学

チェ・ウニョン (崔恩栄)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784904855812
ISBN 10 : 4904855817
フォーマット
出版社
発行年月
2018年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
329p;19

内容詳細

高校の文化交流で日本から韓国へやってきたショウコは、私の家に一週間滞在した。帰国後に送り続けられた彼女の手紙は、高校卒業間近にぷっつり途絶えてしまう。約十年を経てショウコと再会した私は、彼女がつらい日々を過ごしていたと知る。表題作のほか、時代背景も舞台も異なる多彩な作品を収録。時と場を越え寄り添う七つの物語。

【著者紹介】
チェ・ウニョン : 崔恩栄。1984年、京畿道生まれ。高麗大学国文科卒。2013年に「ショウコの微笑」で『作家世界』新人賞を受賞し、デビュー。翌年には同作で第5回若い作家賞を受賞。2016年に許〓文学作家賞、2017年に「その夏」で第8回若い作家賞をそれぞれ受賞している。「その夏」も収録した短編集第2作『私にとって無害な人』は、2018年に第51回韓国日報文学賞を受賞した

牧野美加 : 大阪生まれ。看護師として、海外ボランティアも含め医療に長く従事。2008年より韓国在住。釜慶大学言語教育院で韓国語を学んだ後、新聞記事や広報誌の翻訳に携わる

横本麻矢 : 東京生まれ。大学にて外国語(英語・フランス語・韓国語)を専攻。報道機関での記事翻訳、一般企業でのインハウス翻訳者を経て、フリーランスとして産業翻訳に従事

小林由紀 : 北海道生まれ。法律関連の仕事に携わる傍ら、韓国映画の魅力を知って韓国語を学び始め、現在は映像字幕翻訳の学習中

吉川凪 : 仁荷大学に留学、博士課程修了。文学博士。キム・ヨンハ『殺人者の記憶法』で第四回日本翻訳大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • syaori さん

    短編集。人と人が出会い別れる、主人公達の心に強い印象を残して。そんな物語が並びます。私達は身近な人に認められ愛されたいと感じつつ、同時に自分を愛する彼らを疎み、理解されることを畏れもする。相手を理解したと思っていても、突然または時を経て見えてくる「隠れた一面」に愕然とすることもある。人とは何と複雑で、何と分かり合えないものなのか、ここに並ぶ物語たちからはそんな事ばかり思われて読み進めるのが辛くもありました。ただ、だからこそ私たちに差し出される「心のひとかけら」の大切さ、美しさを感じられたようにも思います。

  • りつこ さん

    涙腺をピーポイントで刺激してくる作品で泣きながら読んだ。高校の交流行事で知り合ったショウコとの交流を介して自分と家族に向き合う表題作。ドイツの小さな村でベトナム人一家と韓国人一家の付き合いが過去の出来事によって引き裂かれる「シンチャオ、シンチャオ」。フランスの修道院で出会ったケニアの青年への淡い恋心を描いた「ハンジとヨンジュ」。心が触れ合う親密な瞬間と決定的に離れてしまう瞬間。人と人が分かり合うことの難しさ。でも心が触れ合った瞬間は本物で相手も時々思い出してくれていると信じたい。繊細な描写がとても好み。

  • どぶねずみ さん

    とても優しい短編集だった。寂しさもあるし、感情の起伏も激しくなる部分もあったけど、どれも最後には優しく丸く収まる感じの作品で、心を優しくしてくれる。私自身にとっては、まだ韓流ブームのない25年前に、韓国に短期語学留学をしたので、とても懐かしさも溢れる。韓国人の友人は、今でも何人か交流があり、昔の交流を思い出して、少し涙が出るところもあった。日本で言うと、原田マハさんの『スイートホーム』みたいな感じかも。

  • 星落秋風五丈原 さん

    生きづらさを抱えている人達を描く

  • タカラ〜ム さん

    先日、著者チェ・ウニョンさんが来日しイベントが2日間開催された。初日は読書会、2日目は作家温又柔さんとのトークイベント。どちらも盛況で、会場に集まった参加者からの質問に真摯に答えるウニョンさんが印象的だった。著者のほんわかとした雰囲気から想像しにくいが、本書は実に骨のある短編集だ。収録作品のすべてが、読み応えがあり、いろいろなことを考えさせる内容になっている。読書会でも実に多くに意見が出たし、みんな語りたくて仕方ないという感じだった。ここまで読書を夢中にさせる作品にはなかなか出会えることはないだろう。

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