そっと静かに 新しい韓国の文学

ハン・ガン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784904855706
ISBN 10 : 4904855701
フォーマット
出版社
発行年月
2018年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
192p;19

内容詳細

本書には、音楽との出会い、さまざまな思い出にまつわる歌、著者自身がつくった歌について綴られている。またハン・ガンのオリジナルアルバム音源情報も巻末に収録!著者の繊細な感性に触れるエッセイ集の初邦訳。

目次 : 1 くちずさむ(歌の翼/ 紙のピアノ ほか)/ 2 耳をすます(菩提樹/ 母さん姉さん ほか)/ 3 そっと静かに(十二月の物語/ 私の目を見て ほか)/ 4 追伸(黒い海辺、その笛の音/ ごあいさつ ほか)

【著者紹介】
ハン・ガン : 韓江。1970年、韓国・光州生まれ。延世大学国文学科を卒業後、1993年に季刊『文学と社会』に詩を発表、翌年のソウル新聞新春文芸に短編小説「赤い碇」が当選して文壇デビューを果たした。『菜食主義者』で2005年に韓国で最も権威ある文学賞と言われる李箱文学賞、2016年にマン・ブッカー賞国際賞を受賞。小説や詩のみならず、絵本や童話の創作や翻訳も多数手がけている。韓国小説文学賞、今日の若い芸術家賞、東里文学賞など受賞多数

古川綾子 : 神田外語大学韓国語学科卒業。延世大学校教育大学院韓国語教育科修了。第10回韓国文学翻訳院翻訳新人賞受賞。神田外語大学講師。訳書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • lily さん

    国民的詩人尹東柱、金素月にも思いを馳せて過去の自分を暖かい眼差しで見つめる姿にほんわかな気持ちにさせてくれる。そう、私が持っているものは五感を最大化させること、それだけでどれだけの人生の慰めになるか。私も友達との手紙は気付かぬうちに全て母に捨てられてしまったけれど、残っていたら昔の私に気持ちよく挨拶くらいはできたかな。今でも大事なことは手紙で伝える癖がある著者はなんて麗らかな心を持っているのだろう。刹那の美しさも集めれば人生の森の住処となる。灯火の心がまた育ったみたい。著者の朗読も五味の絶妙な味わい。

  • おおにし さん

    ハン・ガン6冊目。音楽エッセイ集。小説家が音楽についての思い出をつづったエッセイは多いが、ハン・ガンのエッセイは今まで読んだ中でも特に心に残る作品は多かった。本書で紹介された曲はもちろん韓国ポップスが中心だが、YouTubeで探しながらBGMにして読むことで、著者の思い出に少し寄り添えたような気がした。なお、巻末のURLから彼女が作詞作曲した曲を聴くことができる。1分くらいの短い曲だが、繊細な彼女の歌声に魅了された。

  • erierif さん

    「くちずさむ」「耳をすます」「そっと静かに」各章のタイトルから気がつくように音楽、歌にまつわるエッセイ。たわいない子供の頃のピアノの習い事の話から恋やうまくいかなかった時に歌やリズムにのってやり過ごした著者のエピソードはどれも共感が持てる。ハン・ガンのはっとする詩的な表現が好きだけど音楽からきているのかなあと思ったりした。お母さんが隣で眠っているお父さんに気がつかれないよう声を出さずぬぐいもせずただ泣いていた話が切ない。母の話なのがまたもっとせつなかった。オクタビオ・パスの詩、シューベルトの『冬の旅』(続

  • 崩紫サロメ さん

    『菜食主義者』の著者ハン・ガンによるエッセイ集。音楽や歌にまつわるエッセイが中心なのだが、実はQRコードがついていて、読み込むとハン・ガン自身の朗読や、作詞作曲歌唱をしている音源を聞くことができる。メロディーや声を持たない文章で発信してきた著者の「音」「声」を聞くことができ、またそれについて文章で「そっと静かに」感じ取ることができる貴重な1冊。歌を作りながら頭に浮かんだ「哀而不悲」(悲しいけれども悲しみを見せない)という言葉。これは文章で発表した作品にも現れているかもしれない。

  • かふ さん

    ハン・ガンのエッセイ。小説の語りと同じ感じ(違ってたら焦るよね)。そっか。ピアノに憧れていたのか?紙の鍵盤を弾いていたという話が泣ける。母親がその姿を見るのが忍びなくて、中学になって、ピアノ教室に行った話も。俺の彼女かもと思うぐらいぐっと胸をつく話だった。ピアノを訥々と弾くような語り。その後、前半「耳をすます」は、ハン・ガンが出会った歌のエッセイ。クラシック「菩提樹」からトレイシー・チャップマンまで、幅広く、かと言って本人も語っているようにコレクター的ではなく、その時々に出会った想い出を素直に語っている。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

ハン・ガン

1970年、韓国・光州生まれ。1994年、短篇「赤い碇」でソウル新聞新春文芸より作家デビュー。2005年、『菜食主義者』で李箱文学賞を、同作で16年にアジア語圏初のブッカー国際賞を受賞

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品