西南戦争民衆の記 大義と破壊

長野浩典

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784863291638
ISBN 10 : 4863291639
フォーマット
出版社
発行年月
2018年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
285p;19

内容詳細

民衆側の視点から、戦場の凄惨な現実を追体験する。戦争が見世物化し、さまざまな商売が繁盛し、並行して農民一揆が起こり、コレラが流行した。その大義なき近代戦がもたらした村社会の分断と破壊の実相から何を学ぶか。

目次 : 第1章 狂気の戦場/ 第2章 動員される民衆(一)―軍夫/ 第3章 動員される民衆(二)―人夫・探偵・食糧・土地・家屋/ 第4章 民衆が被った災難/ 第5章 見世物としての西南戦争/ 第6章 商魂たくましき民衆/ 第7章 西南戦争と農民一揆/ 第8章 西南戦争と病気/ 第9章 戦後処理―救済と復興/ 第10章 西南戦争とは何だったのか

【著者紹介】
長野浩典 : 1960(昭和35)年、熊本県南阿蘇村生まれ。1986(昭和61)年、熊本大学大学院文学研究科史学専攻修了(日本近現代史専攻)。大分東明高等学校教諭(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • ポレ さん

    郷土史家による鹿児島以北の西南戦争研究。民衆側の視点から丹念に戦場を描写している。銃撃戦を繰り広げる薩軍と官軍を、男たちだけではなく女性や子ども、果ては僧侶までが、着弾に歓声をあげながら見物していた。否応なく戦に巻き込まれていった住民たちは、生きるために適応するほかなく、やがて戦争に対する恐怖心を麻痺させてしまうのではないだろうか。戦火は冷静な判断を失わせる。

  • 冬佳彰 さん

    そうだな、西南戦争って、たかだか140年ちょい前の内戦だったんだなあ。本書は西南戦争の実態を、九州各地に残った記録などから多面的に解き明かしたものだ。戦場となった各地の状況は凄まじい。散乱する死体、捕虜の殺害や遺体の試し斬り、半端な埋葬、人肉食(の疑い)などなど。そして官軍、薩軍による徴発という名の略奪も。著者も書かれているが、人間という種は、スイッチが入ると、どんな残虐行為でもしてのけるようになっているんだろう。一方で、庶民のバイタリティもすごかった。いくさ見物から商売としての銃弾拾いまで。貴重な本だ。

  • マウンテンゴリラ さん

    歴史上の出来事の意味、権力機構や人物の評価などか、時間を経ると共に変化するというのは当然のことであるが、本書からも、時代を象徴する事件と、時代そのものに対する、評価の新たな視点を提示され、興味深く読んだ。改めて感じさせられたのは、明治時代が日本の文明開花、経済発展、民主化等々、華々しさの幕開けの時代、といったものが、半ば学校教育等で刷り込まれた幻想でもあった、ということである。しかも、学校教育での歴史には、本書のような民衆視点という描かれ方がほぼ無かったこともあり、歴史の生々しさと新鮮さを感じた。→(2)

  • アッキー さん

    戦争にきれい事はない。国内の内乱で犠牲者がもっとも多かった西南戦争。西郷さんばかりクローズアップされるが、戦場には、そこに暮らす普通人々がいた。そして、犠牲者にもなった。 図書館で、借りた。名著!

  • ken さん

    たまたま西南戦争の残酷な記録だけど、戦争はどこれもこんな感じだろうなと思います。残虐性のスイッチが入らないようにできるんだろうか。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

哲学・歴史・宗教 に関連する商品情報

おすすめの商品