皆殺し映画通信 天下御免

柳下毅一郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784862552921
ISBN 10 : 4862552927
フォーマット
出版社
発行年月
2015年02月
日本
追加情報
:
307p;19

内容詳細

馬鹿野郎っ、こんな映画があるのかよ!?日本列島、スクリーンぶったぎり大爆走!!! ヤバくて愉快なトンデモ映画が増殖中!!殺し屋稼業に安息はなし!?

日本映画の質の凋落は止まらない。安易なマンガ原作企画やテレビ局の介入で、日本映画は瀕死状態。「ダメ映画をついつい見てしまう病」にかかっている激辛映画評論家・柳下毅一郎が、日本映画をとことんメッタ斬り!!

日本映画50本、タブーなき殺しのレビュー!! なぜこんな映画は作られてしまうのか?商業映画なのだから誰かに見せようと思っているに違いない。だがいったいどんな客に見せようと思って、こんな映画を作ってしまうのだろう?そんな疑問を抱かざるを得ない映画が次から次へとあらわれる。(中略)

誰も見ていない、誰も知らない映画には途方もない映画表現が眠っているかもしれない、と思ってしまうものである。ひょっとしたらとてつもないアウトサイダーアートのようなものに―エド・ウッドの映画のようなものに―出会えるかも知れない。そう思うとどうしてもそういう映画を見たくなってしまうのだ。(本書序章より)

【収録作品】
『渇き。』
中島哲也は刺激の専門家である。単調な刺激の連続というのはひどく退屈なものなのである

『STAND BY ME ドラえもん』
ドラえもんは未来の圧倒的科学力により古代人を蹂躙する神か?

『劇場版テレクラキャノンボール2013』
そこには人生がある。天才AV監督カンパニー松尾、初の劇場作品

『ホットロード』
すべてが内面の中で一体化してゆく……そんなポエムがこの映画のすべて

『黒執事』
また高笑いする悪役……その謎が解かれることは決してなさそうである

『好きっていいなよ』
アニメのダイジェスト総集編を見ているかのようなスピード感

『魔女の宅急便』
飛行の快楽抜きのこの映画はスタジオジブリとはなんの関係もありません

『薔薇色のブー子』
これを日本映画の退廃と言わずしてなんと言えばいいのか

『ワンネス〜運命引き寄せの黄金律』
きみはもりけんを知っているか? 年末特番スピリチュアル映画祭り!

……等々、殺しのレビュー50本掲載!!

【特別企画】
皆殺し映画放談 2014日本映画をメッタ斬り!
柳下毅一郎(映画評論家)×古澤健 (映画監督)

物議を醸す「皆殺し映画大賞2014」を大発表!!!

著者について
柳下毅一郎(やなした・きいちろう)
1963年大阪生まれ。映画評論家・翻訳家。多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科非常勤講師。雑誌『宝島』の編集者を経てフリー。ガース柳下の筆名で『ファビュラス・バーカー・ボーイズの映画欠席裁判』(洋泉社/文春文庫)を町山智浩と共著していることでも知られる。著書『興行師たちの映画史 エクスプロイテーション・フィルム全史』(青土社)、『新世紀読書大全 書評1990-2010』(洋泉社)など多数。東京国際フットボール映画祭の審査委員長でも活躍中。

【著者紹介】
柳下毅一郎 : 1963年大阪生まれ。映画評論家・翻訳家。多摩美術大学造形表現学部映像演劇学科非常勤講師。雑誌『宝島』の編集者を経てフリー。ガース柳下の筆名でも知られる。東京国際フットボール映画祭の審査委員長でも活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • アマニョッキ さん

    わたしとわたしの知人以外でこんなにテレクラキャノンボールのことを熱く語る人がいるとは思わなかった。古田新太激似のおばさんのことまでは書いてなかったけれど。見る人を選ぶとは思いますが、見たら絶対誰かと語りたくなる作品です。日本映画って独特ですよね。巻末の考察が一番面白かったやも。川村元気案件とか。

  • おかむら さん

    皆殺し2冊目。2014年に劇場公開されたダメな日本映画のレビュー。吉永小百合の「ふしぎな岬の物語」、綾瀬はるかの「万能鑑定士Q」役所広司の「渇き」等のメジャー作品の散々な評価も楽しいけれど、そんな映画あったの?的なマイナー作品の紹介が楽しすぎ。「風邪 FUJA」はむしろ観たいわ柄本明の怪演。どんなあやしげな映画もちゃんと映画館で観てくれる柳下さん。ありがたいわ。巻末対談は今の日本映画の作られ方を知る上で興味深い。駄作量産の舞台裏。

  • 貴人 さん

    町山さんは日本を離れて長く、宇多丸さんも二度引き制が取り入れられてすっかり安全度が上がって久しい昨今、孤軍日本映画界で悲壮な戦いを続ける柳下さんの映画エッセイ第二弾。評論家と言われながら競争もなく、試写会にちょろちょろ行く程度の映画評論界において掘り出し物を求めて探索し、邦画界の病理としか言いようがない問題に突っ込む冒険記ともいえる作品。苦労の果てに出会った掘り出し物には愛情を、呪わしいほどに舐め腐った作品には鉄槌を下す。前作でも書いたが、現在の邦画界は構造から腐っている部分があると言わざるをえない。

  • coolmonster さん

    まず、先に謝っておきたい。取り上げられた作品、一本も見てません。しかし、著者の書いた各作品のあらすじを読むだけで、混乱し、著者と一緒に突っ込みたくなってしまう、恐ろしい本だと思う。巻末の映画監督、古澤健氏と著者の対談を読むと、現在の日本映画業界のダメっぷりがよく分かるので、映画ファンは必読かもしれない。もっとも、著者は敢えて地雷を選んでいるような気もしているのだが。とりあえず、古澤氏の作品は何本かDVDでチェックしてみようと思う。

  • 北白川にゃんこ さん

    ゴーリキー好きすぎだろ!あとAKBでヤバイ映画が量産された時代か。何もかも懐かしい…。ゴーリキーさんなんだっけ。宇宙行きたい人ト今付き合ってるんだっけ。

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