パスタマシーンの幽霊

川上弘美

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784838721009
ISBN 10 : 4838721005
フォーマット
出版社
発行年月
2010年04月
日本
追加情報
:
20cm,253p

商品説明

「クウネル」の人気連載が一冊の本に!絶賛を博した第一弾『ざらざら』につづく最新短篇小説集。今回の短篇も、決然とした恋愛の情熱や欲望ではなく、恋愛関係のうちにある何かとらえどころのない心のゆらめきを魔術的とってもいい文章で描いた傑作ばかり。読み終えたあとに、また本を開きたくなる。深刻な感情がユーモアに転換され、そのあとに〈しん〉とした淋しさが残る名品22篇。

内容詳細

「クウネル」の人気連載―深々と心にしみる短篇小説集。

【著者紹介】
川上弘美 : 1958年生まれ。1996年「蛇を踏む」で芥川賞。1999年『神様』で紫式部文学賞。2000年『溺レる』で伊藤整文学賞と女流文学賞。2001年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞。2007年『真鶴』で芸術選奨を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    2006年〜2010年にかけて、隔月で雑誌「クウネル」に連載されていた掌編小説集。全22話。「クウネル」はよく知らないのだが、小説の中身から察するに30代くらいの女性を主たるターゲットに据えた雑誌かと思われる。掌編なので、個々の作品は軽いのだが、なかなかに機微を衝いていて、川上弘美らしさも十分に出ていて楽しめる。ただ、連載2年を迎えた頃からいささか疲れと種切れを起こして来るあたりもまた川上さんらしいと言えば言える。力の入っているのは、何といっても連載初期の数篇―「海石」や「パスタマシーンの幽霊」などだ。

  • 酔拳 さん

    「ざらざら」に続く恋愛をテーマにした短編集です。「ざらざら」にでてきていた、おもしろいからみをする修三ちゃんとアン子も、この短編集にまたでてきていました。どの短編も、ありそうな現実を夢の中に包み込むように表現されています。特に気にかかったのは、「ざらざら」にも登場した修三ちゃんとアン子の話です。「修三ちゃんの黒豆」と「道明寺ふたつ」がその話です。オカマの修三と年頃の女アン子の会話がおもしろい。また、「ナツツバキ」「庭のくちぶえ」「ゴーヤの育てかた」には小人の「ヤマグチさん」が登場しておもしろいですよ。

  • 優花 🍯モグモグ さん

    川上さんの世界観、すっごく好きです。それぞれ短い話なんだけれども、恋する甘酸っぱい感情が身体中に広がっていく感じがしました。

  • めろ さん

    期待していた通りの、大好きな世界。一話一話は短いけれどどれも味わい深く、どこか切なさや哀しみを感じさせる読後感。しずかでシンプルでユーモアもあって、大好きだなぁいつまでも読んでいたいなぁとしみじみ思った。とても素敵な短編集でした。

  • mint-s さん

    「クウネル」連載の短編小説集。恋する女性たちの心は複雑。アン子と修三ちゃんシリーズが好き。アン子を見守る修三ちゃんの厳しくて優しい感じがやっぱり良いな。誠子さんとベランダにあらわれる小人の山口さんのお話「ナツツバキ」「庭のくちぶえ」も面白かった。思わず庭の木に目を凝らしたりして。「少し曇った朝」に出てきた「片思いは甘ざみしい」という言葉が印象的でした。

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