絶頂美術館 名画に描かれた愛と情熱のクライマックス

西岡文彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784838719402
ISBN 10 : 483871940X
フォーマット
出版社
発行年月
2008年12月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
19cm,221p

内容詳細

ヴィーナスのそり返る足指の謎、裸のマハの濡れた瞳の秘密…。恍惚や絶頂感の表現を美術史に散策しながら、その作品が生んだ時代の魂や画家の精神を読み解く。絵画の謎解きブームの仕掛け人が贈る極上の名画鑑賞術。

【著者紹介】
西岡文彦 : 1952年生まれ。多摩美術大学准教授。伝統版画技法「合羽刷り」の数少ない継承者。日本版画協会および国展で新人賞受賞後、デザイン・出版分野でも活動、ジャパネスクというコンセプトの発案者として知られる。近年は絵画鑑賞のナビゲーターとして活躍。『世界一受けたい授業』、『芸術に恋して』、『誰でもピカソ』、『新日曜美術館』等、テレビ番組の企画・出演も多くつとめる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ヴェネツィア さん

    本書は19世紀半ばに新しく台頭してきたクールベやアングルといった印象派に先駆する画家の絵画群と、そこに立ちはだかった官展(サロン)の画家たちとの攻防に焦点をあて、絵画史のエポックメーキングを語ったものである。表紙を飾るのはカパネルの『ヴィーナスの誕生』。こうした筆のタッチを全く後に残さない絵こそが、19世紀官展側の美の理想を体現したものであった。これに比べて、印象派がいかに革新的だったかは想像がつく。ただし、現在の私たちは印象派を経由した眼で見るがゆえに、それはそれで眼を曇らされていることに気がつくのだ。

  • ユウユウ さん

    美術をひとつのテーマに沿って語るタイプの本が好きです。これはタイトルと表紙からして、外で読むことは出来ませんが、内容は結構面白い。元が雑誌連載とのことで読みやすさあり、単行本化にしたがって書き下ろししたとのことで、なかなか力も入っており。美術エッセイとしては気に入りの部類。しかし西洋美術は本当にキリスト教の倫理観とギリシャへの憧れ抜きには語れませんね。

  • 出世八五郎 さん

    卑猥な印象を与えるが、中身は歴史背景とそれが書かれた理由などが解説されて以外と良本。単純にエロ媒体のない時代にエロを見て興奮したいが為に描かれた動機が正直で笑えた。ただ、絵画のサイズが小さいのとカラーが巻頭だけなのが残念。クロワッサンがイスラム教のシンボル三日月から生まれたとか、現代ヒーローの独立的価値感を生んだのがバイロンであるとか、ファムファタル(=宿命の女)が19世紀の女性の悲劇から生まれたというのが特に面白かった。一番エロイと思ったのはジェローム“ローマの奴隷市場”1884。19世紀の作品が殆ど。

  • どんぐり さん

    時代によって美の基準は異なる。その象徴的な絵画がマネの『草上の昼食』とカバネルの『ヴィーナスの誕生』の扱いだ。印象派のマネの作品は、当時サロン画家が跋扈していた頃は、不道徳とされていた。一方、カバネルのヌードは芸術的とみなされていた。本書の表紙絵がそのカバネルの絵だ。これが今の時代だったら、官能的すぎて中学校の教科書に載ることはきっとないだろう。むしろ受け入れられるのはマネのほうだ。本書は絵画や彫刻のエクスタシーの表現から、当時の性の解放区としての芸術性を読み解く知的スリリングが味わえる。

  • ✿yoko✿ さん

    女性の美しく官能に震えるヌードから、同性愛が異性愛をも上回る至上の愛として称賛されていた古代ギリシャをモチーフにした少年のヌード、レズビアン女性の情事の後の抱き合い眠っているヌード、マネの『草上の昼食』の ピクニック風景の中でただ一人裸の女性のヌード、芸術とエロティックの境目は難しい。

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