吉本隆明 全マンガ論 表現としてのマンガ・アニメ

吉本隆明

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784778037062
ISBN 10 : 4778037065
フォーマット
発行年月
2009年06月
日本
追加情報
:
20cm,389p

商品説明

マンガ表現論の嚆矢となる業積を初集成!

 これまで政治や文学・美学など大文字のテーマでのみ語られがちだった戦後を代表する思想家・吉本隆明。しかし、時代と状況を鋭く映した文化事象に対する発言にこそ、その真骨頂が発揮されている場合が多い。なかでも、これまで折にふれ発言されてきた「マンガ・アニメ」に対する批評は、戦後論・日本文化論とも交錯しながらマンガ評論プロパーにはなしえなかったユニークな視点が随所に光る、マンガ表現論の嚆矢となっている。手塚治虫、24年組の少女マンガをはじめ、つげ義春、かわぐちかいじ、大友克洋、宮崎駿など、いずれも戦後マンガ史に屹立する作家と正面から切り結んだ文章の数々をはじめて集成した評論集。

内容詳細

初めてのサブカルチャー論集大成。語りおろしインタビューを収録。

目次 : 第1部 作品論(昭和の終焉を象徴する手塚治虫の死/ 地崩れして動く劇画/ かわぐちかいじ『沈黙の艦隊』論/ つげ義春の作品世界/ 『サザエさん』の解読/ 『AKIRA』と大友克洋の現在性/ ナウシカとアニメとマンガから/ 社会とことばの変容から/ 『さらば宇宙戦艦ヤマト』の魅力/ 幼児性の勝利)/ 第2部 原理論(縮合論/ 語相論/ パラ・イメージ論)/ 第3部 対談(萩尾望都―自己表現としての少女マンガ/ りんたろう―アニメーション、いま新しい段階へ/ 中沢新一―消滅に向かう世界のなかで、「現在」を読みとくための読書論/ 小川徹―『ガンダム』『イデオン』の新しさ/ 大塚英志―エヴァンゲリオン・アンバウンド)

【著者紹介】
吉本隆明 : 1924年、東京に生まれる。東京工業大学卒業。詩人・思想家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 阿部義彦 さん

    駅前デパートの古本市で手に入れた。吉本さんもう人生の後半に入ってたと思いますが、本当に良く漫画を解読して読んでますよねえ。頭が下がります。岡田文子、つげ義春、かわぐちかいじ、山岸凉子、大友克洋、そして漫画だけでなく、宇宙戦艦ヤマト、ナウシカ、エヴァンゲリオンなどのアニメにまで深く言及してます。対談では萩尾望都や大塚英志と夢中で話してます、特に萩尾さんとのお話では、望都さんの漫画では母は酷い役が多く、もしかして母にはかなり恨みがあるのでは?から発展して、成程どうりで自己評価が異常に低いのかと納得です。

  • 白黒豆黄昏ぞんび さん

    吉本さんと大塚さんのエヴァについての対談が面白かった。

  • 山田太郎 さん

    マンガ評論はやっぱりいしかわじゅんがいいなと思った。詩人で思想家ってのはかっこいい肩書だと思った

  • ばんだねいっぺい さん

    原理のところは、ちんぷんかんぷんで、大塚さんとの対談が個人的なハイライト

  • gokuri さん

     2012年に亡くなられた著者の2009年の作品80年代の雑誌に掲載されたものが主なため、現代の若者がよんでもピンとくるろは思えない。  女性の漫画家の作品、そしてなぜか、銀河鉄道999と宇宙戦艦ヤマトが妙にこのみだったようで、吉本氏のSFとか、ファンタジーにたいする好みが興味深い。  00年の大塚英志との「エヴァンゲリオン」をテーマに語り合う内容は、2021年になって読むと改めて感慨深い。

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人物・団体紹介

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吉本隆明

1924・11・25〜2012・3・16。詩人、批評家。東京生まれ。東京工業大学卒業。1950年代、私家版の詩集『固有時との対話』『転位のための十篇』で詩人として出発するかたわら、戦争体験の意味を自らに問い詰め文学者の戦争責任論・転向論を世に問う。60年安保闘争を経て61年、雑誌「試行」を創刊。詩作

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