わたしで最後にして ナチスの障害者虐殺と優生思想

藤井克徳

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784772613583
ISBN 10 : 4772613587
フォーマット
出版社
発行年月
2018年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
176p;22

内容詳細

生産性がない人は生きる価値がないの?20万人以上の障害者を虐殺したナチスと「やまゆり園事件」に通じる思想とは―「優生思想」と「障害者差別」を考えるための1冊。中学生から。

目次 : 第1章 オットー・ヴァイトとの出会い/ 第2章 殺された障害のある人は20万人以上/ 第3章 優生思想は多くの国々で、私たちの日本でも/ 第4章 優生思想に対峙する障害者権利条約/ 第5章 「やまゆり園事件」と障害のある人のいま/ 第6章 私たちにできること

【著者紹介】
藤井克徳 : 日本障害者協議会代表、日本障害フォーラム副代表、きょうされん専務理事、ワーカビリティー・アジア(障害者の就労分野のアジアネットワーク)代表、公益財団法人日本精神衛生会理事、公益財団法人ヤマト福祉財団評議員、精神保健福祉士。1949年福井市生まれ。青森県立盲学校高等部専攻科卒業。1982年都立小平養護学校教諭退職。養護学校在職中の1974年にあさやけ作業所設置に参加、同じく1977年に共同作業所全国連絡会(現・きょうされん)結成に参加(結成時から現在まできょうされん役員)。1982〜1994年あさやけ第2作業所所長。1994〜2003年埼玉大学教育学部非常勤講師(兼職)。2010〜2014年内閣府障がい者制度改革推進会議議長代理・障害者政策員会委員長代理。2014年国連障害者権利条約締約国会議日本政府代表団顧問。2012年国連アジア太平洋経済社会委員会(ESCAP)チャンピオン賞(障害者の権利擁護推進)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 1959のコールマン さん

    ☆5。不勉強であった。私はこの本を読むまで1934年のスウェーデン不妊法(断種法と同意義)が1975年まで続いていたこと、スウェーデンが「ナチス・ドイツに次いで優生政策が国家レベルでより組織的で系統的に展開された国」p80だったことを初めて知った。日本においては戦前より戦後の方が「優生保護法」により優生政策が強力に押し進められた事も。なお、非常に読みやすい書物である。中学生向けに書かれたのかと思うほど。だが内容は重厚。心して読むべし。障害者権利条約の懇切丁寧な解説付き。

  • 更紗蝦 さん

    ナチス・ドイツの「T4作戦」と、その根幹にある優生思想を知ることによって、現在の障害者権利条約への理解を深め、いかにして生命と人権を守って「弱くもろい社会」から脱するかをかなり具体的かつ優しい文章で述べています。現状の課題を知るにはまずは歴史を振り返らなければならないということがよく分かりますし、差別の問題を「一人一人のモラルを問う」というレベルで解決するのは到底不可能であり、まずは「良質な政策」を先行させるのが重要であり、つまりは政治の力が必須であるということも理解できます。

  • Nobuko Hashimoto さん

    著者は弱視から全盲になった方。養護学校教諭をしながら、共同作業所設置や、人権擁護の活動に尽力されてきた。T4作戦に関するNHKのドキュメンタリー番組制作、障害者権利条約批准にも深く関わってこられた。本書の前半はナチが行った障害者虐殺計画=T4作戦について。後半は障害者虐殺の理論的、精神的な支えとなった優生思想と、それに対峙する障害者権利条約について。終盤には、私たちにできること。心に響く。おすすめ。ブログにもう少し詳しく記録。https://chekosan.exblog.jp/32300676/ 

  • ステビア さん

    T4作戦についての簡易な解説

  • テツ さん

    ナチスによりT4作戦。優生思想から生まれた生産性のない障害者への殺害命令。ぼく自身は常に強く在りたいと思うし自らの弱さを克服して生きていきたいと願っているけれど(群れに貢献しようとはあまり思わない)弱い存在を足手纏いだとも排除するべきだとも思わない。優れた人間と劣った人間が存在するという思想自体をジャッジする権利はぼくにはないけれど、例えそれが正しかったとしても、できる人間ができない人間にある程度手を差し伸べる社会の方が結果的に円滑に回っていくと思うんだよな。このご時世だからこそ過去に学び考えていこう。

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