海を渡り、そしてまた海を渡った

河内美穂

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784768459232
ISBN 10 : 4768459234
フォーマット
出版社
発行年月
2022年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
192p;20

内容詳細

1945年、中国北部、旧満州の山奥・興安嶺で拾われて育ったワンチュンリエン、その娘のツァンホンメイ、孫娘ヤンリュウの三世代の物語。中国では「日本鬼子」と呼ばれ、文化大革命では徹底的な弾圧に晒されたワンチュンリエン。医師を志すも、社会からそれを許されなかったツァンホンメイ。日本に帰国後、壮絶ないじめにあった兄をもつヤンリュウ。女性が、自らに語るように過酷な過去と向かい合い、三世代それぞれのアイデンティティの不安が錯綜する。

【著者紹介】
河内美穂 : 広島県出身。広島大学文学部(中国語学中国文学専攻)卒業。広島大学大学院地域研究研究科(アジア研究)修了。中国遼寧大学留学。文筆のかたわら中国語の翻訳・通訳(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • モルク さん

    終戦後中国大陸から日本に引き揚げる人、だが中国に取り残された子供たちがいた。足手まといと捨てられたのか親切な人に育ててほしいと思ったのか…中国名王春連は日本名も言葉も覚えていない残留孤児だった。彼女と娘蒼紅梅、孫楊柳の3代に渡る物語。中国では日本鬼子と蔑まれ、文化大革命では弾圧された。残留孤児として日本に帰国しても中国人と見られいじめや差別にあう。なんて理不尽な…。短い作品ではあるが読みごたえがあった。

  • かもめ通信 さん

    中国残留孤児”の血脈を三代にわたって語り上げる物語。190ページと、決して長い物語ではないが、フィクションでありながらも、著者が長年に渡る活動の中で知りあった中国残留邦人とそのご家族の実体験に基づいているからなのだろう、読み応えたっぷりの一冊だ。

  • チェアー さん

    中国へと渡り、日本に帰ってきた。そこに何の責任があるのか。保護しきれずに使い捨てのように人生を消費してきた人々の責任は問わず、翻弄されてきた人に責任が押し付けられてきた。 三代の時間を経ても、自然にのびやかに生きようとする人を許さない国。 そんな世界に生きている、構成しているのだと感じる。それはきっと事実だ。

  • ぐっち さん

    中国帰国者の様々な感情が、丁寧に綴られていた。再読したい本。そして、残留孤児という言葉さえ知らない世代にぜひ読んで知ってほしいと思った。

  • yurara さん

    戦争というのは戦後数年やその世代のみでなく、次の代、そのまた次と影響を及ぼすものだと知らされる。戦後、中国人に拾われた当初の苦労だけでなく、文化大革命でも苦労をし、日本に帰国し苦労し…。戦争なんて、本当にすべきではないと刻み込まれる。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品