考える江戸の人々 自立する生き方をさぐる

柴田純

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784642083324
ISBN 10 : 4642083324
フォーマット
出版社
発行年月
2018年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
柴田純 ,  
追加情報
:
248p;20

内容詳細

戦や災害などの苦難に対し神仏の加護頼みであった中世から、人の力で問題を解決すべきとした江戸時代へ。大名の責任意識から庶民の寺子屋教育まで、考え、工夫して行動することが積極的に肯定されていく過程を描く。

目次 : “人を救うのは人だけだ”/ 1 名君の条件/ 2 近世的思想とは/ 3 中間管理職を生きる/ 4 拡大する庶民の世界/ 創意工夫する現代社会

【著者紹介】
柴田純 : 1947年、愛知県に生まれる。1981年、京都大学大学院博士課程国史学専攻単位取得満期退学。元京都女子大学教授、京都大学博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • きいち さん

    おもしろかった。◇自分のこと世界のことを神仏や主君に任せることなく、自分で考えて行動していく自律性。それが江戸時代前期〜中期に始まり、為政者たちだけではなく役人や地域の指導者、さらには町人へと浸透していったことを事例を上げ描いていく。蟠桃や蒹葭堂、源内や伊能忠敬など、これまで追いかけてきた市場の倫理を持って生きる商人や学者たちは出てこないから余計に、自律的な生き様は別の形で武士側にもあるのだと知らされる。ああ、結構単純な見方をしてきたんだな(恥)。◇近江商人の町五箇荘の就学率ヤバいな、ほぼ100パーやん。

  • 田中峰和 さん

    中世は神仏が支配していた時代、救いはつねに神仏にもたらされ、人は無力な存在でしかなかった。戦国時代になると、戦乱に翻弄され神仏の救いに疑いをもつようになった。そして近世、江戸時代になると農業生産の効率化や平和によって人口は急激に増加。このような安定は人間のもつ力に自負をもたらし、自立する生き方が探られ始めた。身分が固定された封建社会とはいえ、武士や商人、農民それぞれの倫理を極めるようになる。農民層の識字率を高めた寺子屋制度について五個荘町の事例が挙げられる。ある村では義務教育化まで実現した熱心さに驚く。

  • snow さん

    大学教授が書いた、正統派学術論文。図書館の「今月の新刊コーナー」に置いてあったので飛びついたが、江戸好き、時代物好きが楽しんで読める本とは一線を画す。その上、現存する資料に基づく論文なので、歴史小説好きによっては夢が壊される危険もあり。寺子屋は浪人の十八番だと思っていたが、文字通り、僧や神官など、宗教関係者が開いていたものの方が多かったとか、戦国時代以前は、あらゆることが神頼みだったから、人が何かを解決できるという考え自体が戦国以降のものであるとか、ためになる事もたくさんあった。

  • Murami Sachiko さん

    面白かった

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